5・22芝公園から反戦大デモを 日米首脳会談粉砕しよう 大軍拡へ突き進む岸田倒せ

週刊『三里塚』02頁(1087号01面01)(2022/05/09)


5・22芝公園から反戦大デモを
 日米首脳会談粉砕しよう
 大軍拡へ突き進む岸田倒せ

4、5月反戦闘争に連続決起!

(写真 国際連帯で世界戦争を止めよう! と訴えデモ行進【4月23日 東京・浅草】)

(写真 4・28沖縄デー統一行動で法政大学前からのデモ行進後に防衛省前で抗議行動)

(写真 篠突く雨をつき米軍横田基地第5ゲート前をデモ行進【4月29日】)

(写真 右翼の妨害を歯牙にもかけず突き進むデモ隊【5月1日 東京・新宿】)


 第3次世界(核)戦争を絶対に阻止しよう。4・23浅草デモ―4・25耕作権裁判・千葉地裁デモ―4・28法大・防衛省デモ―4・29横田デモ―5・1メーデー新宿デモ―5・9新やぐら控訴審・高裁デモと連続的波状的に街頭で反戦を叫び5・15沖縄闘争の大高揚に向け闘ってきた。だが、闘いはこれからが本番だ。米大統領バイデンは、5月20〜24日、韓国と日本を訪問し、23日に日米首脳会談、24日に日米豪印4カ国(クアッド)首脳会合を開催する。これは歴史を画する帝国主義強盗会議に他ならない。「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかける5・22全国総決起闘争に総結集し、階級情勢を一変させる戦闘的デモに立ち上がろう。

「米帝の戦争」の正体あらわ

 2月24日のロシアの軍事侵攻から始まったウクライナ戦争は、長期血みどろの戦争になっている。バイデン米大統領は4月28日、ウクライナを軍事・経済の両面で支援するため、22会計年度(21年10月〜22年9月)に計330億㌦(約4兆3000億円)の追加予算を計上するよう議会に要請した。うち200億㌦が軍事支援で、カナダやイスラエルの年間軍事予算に及ぶ巨額さだ。
 米国の軍事支援は、すでに計37億㌦に上る。20年のウクライナの国防費59億㌦(ストックホルム国際平和研究所調べ)の6割近くに達している。ヘリコプターや装甲車といった大型装備、155㍉榴弾(りゅうだん)砲、最新鋭の自爆型無人機「スイッチブレード」、携行型対戦車ミサイル「ジャベリン」などが投入されてきた。さらに最新鋭無人機「フェニックス・ゴースト」120機、155㍉榴弾砲、砲弾14万4千発などが追加された。5月中には配備されるが、これは戦局を大きく左右する。
 フェニックス・ゴーストは、米軍がウクライナ東部の戦闘を想定し(ロシアの侵攻以前から)開発してきた使い捨ての自爆ドローンだ。赤外線センサーにより、夜間にも飛翔できて、目標に突入させることができる。滞空時間は約6時間、飛行距離はこれまでのスイッチブレード600の9倍の約300㌔以上と推測されている。ウクライナへのこれらの大量兵器供与はアメリカの兵器産業、軍産複合体に超巨額の利益をもたらす。この大量の自爆型無人機と誘導砲弾を発射できる火砲によって、ウクライナ軍は攻勢に打って出ようとしている。
 このようにウクライナ戦争は、「米帝の戦争」であることが明らかになっている。米帝をウクライナ戦争に突き動かしているのは、新自由主義の大崩壊・戦後世界体制の最後的崩壊から世界戦争・核戦争への転化情勢と残存スターリン主義国家・中国との対決である。米国防総省の国家防衛戦略(NDS)は、中国を「最重要の戦略的競争相手」と位置づけ、ヒックス国防副長官は「ロシアによる悪の行動に立ち向かう時でさえ、国防戦略は中国が最も重要な相手だ」と強調した。中国侵略戦争を準備をするために、ウクライナ戦争を激化させているのだ。

核戦争阻止へ革命的内乱を

 この中で日本帝国主義・岸田政権は、帝国主義としての存亡をかけて改憲と大軍拡、日米安保の大転換、中国侵略戦争への参戦へと突進している。自民党安全保障調査会の提言、防衛費の対国内総生産(GDP)比2%まで引き上げと「敵基地攻撃能力」から「反撃能力」への言葉の変更は、中国侵略戦争を構えたものだ。「敵国」の首都や軍司令部のある地域に民間人を巻き込む先制攻撃を容認することは、「専守防衛」からの大転換であり、これ自身が日本労働者階級人民への大攻撃だ。
 岸田政権は、「国家安全保障戦略(NSS)」「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画(中期防)」の3文書の改訂をとおして日米安保の軍事的強化を一挙に進めようとしている。自民党提言では、中国を「重大な脅威」とする情勢認識をふまえた日米安保の実戦的強化を3文書の中で明記することを求めている。岸田は「防衛計画の大綱」の名称を米国と同じ「国家防衛戦略」に改め、日米で整合的な戦略づくりを行うとともに、5年間の防衛費の見積もりなどを定める中期防衛力整備計画(中期防)に関し「防衛力整備計画」へと変更し、期間を他の2文書と同じ10年間にそろえる。調達する装備品などを随時、変えられる仕組みに再編する。そのために岸信夫防衛相は訪米し、日米で対中国の目標を共有し、装備開発やサイバーなど新領域の作戦を練った。このもとで新たに自衛隊は、攻撃型無人機の積極活用に踏み出し、沖縄・南西諸島での日米共同軍事体制の構築と軍事力強化を進めているのだ。
 23日の日米首脳会談は、これまでの中国侵略戦争の策動を集約し、さらに促進するものとしてある。日本労働者階級の未来を決するものとして怒りを込めて強盗会談を弾劾し、日帝岸田を打倒しよう。
 この闘いこそ、せい惨な犠牲が積みあがるウクライナ戦争を阻止するものだ。ウクライナ人民、プーチン政権と闘うロシア人民と連帯し、日本の労働者人民は米日帝の中国侵略戦争策動を絶対に粉砕しよう。5・22芝公園に結集し、世界戦争=核戦争の危機に対し、「革命的祖国敗北主義」の旗を公然と掲げ、自国政府を打倒する内乱的闘いを開始しよう。

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