全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ バイデン来日を痛撃 スクラムデモを貫徹全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1088号02面02)(2022/05/23)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 バイデン来日を痛撃
 スクラムデモを貫徹
全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 スクラムを組み芝公園23号地で場内デモ【22日】)

(写真 沖縄「復帰」式典会場前で警官隊と激突【15日】)


 暑気日ごとに厳しさの増す今日この頃、畑では今年も雑草の草取りが始まりました。そして野菜は順調に栄養を蓄えつつ、大きくなっています。萩原さんの畑では春菊、玉ねぎが生育しています。夏野菜も順調に育ち、市東さんの畑では春に植えたトウモロコシが膝まで大きくなっています。これから品目も多くなり、葉物野菜だけでなくジャガイモなども収穫の時期に入ってきます。これまで来た事がない人も是非、6〜8月の農繁期には援農に駆けつけ、野菜の美味しさに感動してください。
 5月22日に訪日した米大統領・バイデンの様子が報道されていましたが、東京都内では、異常なほどの厳戒態勢が敷かれていました。22〜24日、警視庁は1万8千人の警備体制を主要駅を中心に敷くことを発表し、今回の全国総決起集会会場である芝公園の一角に面した道路沿いには警察車両がいくつも並んでいました。集会参加者を威圧しようとする警察の大動員に対し、「日米会談・クアッド戦争会議粉砕!」を掲げ、海外のマスコミ(ロイター通信)も注目する中で、約2時間の集会を全国の労働者や学生と共にやり抜きました。集会後ただちに参加者は青年や学生を先頭に固くスクラムを組んでデモ行進を行いました。警察の挑発行為を許さず、労働者民衆の団結した力を示すことで、実力闘争の勝利性を実感しました。この集会とデモには約750人が参加しバイデンと岸田を倒す決意を固めました。
 バイデンは23日、中国に対抗するための経済的枠組み=IPEFを立ち上げ、中国包囲網―中国侵略戦争体制構築へますます突き進んでいます。
 バイデンに呼応して岸田が防衛費の「相当な増額」を発言したことについて、安倍晋三元首相は「増額は国債で対応していけばいい」とふざけたことを言っています。
 かつて太平洋戦争の最中、国家財政維持のために国民に貯蓄を奨励し、戦時国債を買わせたのと同じような状況を迎えているのです。軍事費を増額すればするほど、民衆の生活は圧迫されます。医療や社会保障が解体されることは明らかです。
 真っ先に戦場に行かされるのは青年や学生です。5月22日の日米首脳会談粉砕の闘いは今の軍事優先に変わりつつある社会の現実を変えていく闘いそのものでした。
 民衆による実力闘争の根拠地が三里塚闘争です。現在、私たちは市東孝雄さんの農地への強制執行攻撃と対決する座り込み行動を行い、国家権力が手が出せない状況を作り出しています。
 5月9日に、新やぐら裁判が結審しました。NAAの手先として農地強奪の反動判決をたくらむ東京高裁を絶対に許さず、9月2日の判決日を迎え撃つ闘いを強めましょう。56年にわたって「農地死守・空港絶対反対」を貫いてきた私たちの実力の闘いを示そう。
 7月1日の団結街道裁判、7・3天神峰樫の木まつりに集まろう。

このエントリーをはてなブックマークに追加