全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 安倍国葬粉砕を 人々の怒りを実感 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1092号02面02)(2022/07/25)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 安倍国葬粉砕を
 人々の怒りを実感
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 萩原さんの畑でさつまいもの草取り【7月18日】)

 湿度も高く、猛烈に暑い日が続いています。午前中の援農で着ていたTシャツが汗でびっしょりになるほどの暑さです。この時期は雑草との闘いですが、成長したナスの枝落としをしたりして、夏野菜の準備も平行して行っています。7月中にジャガイモを掘り切ったり、次の準備に向けてやらないといけないことがまだまだあります。暑い中ですが、是非援農に駆けつけましょう。
 7月8日の安倍銃撃事件を引き金に、岸田政権は改憲と戦争への道を開こうとしています。岸田政権はこの9月に日本武道館で国葬を行うことを発表し、国葬によって安倍が任期中に強行してきた数々の悪法、労働者や学生への弾圧や国家犯罪をすべて居直ろうとしています。中央大学文学部教授の宮間純一氏は著書の中で、国葬が行われたのは明治維新以降だと書いています。当時の明治政府に対する反乱が武士を中心に大なり小なり起き続けたので、反政府勢力を黙らせ、支配を維持させる目的で国家全体で「喪に服す」状況を意図的に作り出したと著作の中で語っています。この国葬の目的は反政府勢力を黙らせ、改憲と戦争に向かうための準備です。断じて「喪に服す」ことではなく、戦争反対・岸田政権打倒の声を轟かせる必要があります。
 実は安倍襲撃事件が起きた当日、第3誘導路裁判が終わって駅で休憩していると年配の女性が安倍銃撃事件を報じたニュースを見せ、女性は笑って「このニュース見た?」と聞いてくるという出来事がありました。実際に安倍は殺されて当然だという人々の気持ちが垣間見える瞬間でした。この気持ちに応える運動が必要です。
 この気持ちに応える運動とはどういうものか。 先日の国鉄闘争全国運動7・17集会での動労千葉の新・戦争協力拒否宣言は人々の怒りに応える宣言だったと思います。宣言では「世界中で労働者が新自由主義に抗し、戦争に反対して闘いにたちあがっている。30年間賃金が下がり続けるという日本の異常な現実の下で、新自由主義の破たん、コロナ禍、ウクライナ戦争を背景とした激しい物価騰貴が始まり、とくに2千万人の非正規職労働者の生活を破壊している。雇用・権利、医療、社会保障、教育、社会生活のすべてが破壊され、何もかもが限界だ。今こそ闘いにたちあがらなければならない」と訴えています。この集会に参加している青年や学生は真剣に戦争を止めたいとの思いをつのらせ、実際にどうやって止めることができるかの行動を求めています。
 今こそ三里塚闘争が培ってきた「農地死守・実力闘争」が必要です。成田の軍事空港化を許さず、空港建設を今も阻み続けています。この56年に及ぶ闘いに連帯し、社会変革に向けて本格的な実力闘争の復権を実現しようとしている全学連運動や労働運動と共に闘い、岸田政権打倒の反戦政治闘争を巻き起こしましょう!
 7月3日の樫の木祭り以降、気候変動阻止の署名も集めています。是非、援農や現地調査に駆けつけましょう。
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