安倍国葬を粉砕しよう 9・23デモ決起アピール 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1094号02面01)(2022/08/22)


安倍国葬を粉砕しよう
 9・23デモ決起アピール
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 千葉地裁に向けてデモ【8月22日】)


 ロシアのウクライナ軍事侵攻から半年以上が経ち、岸田政権は「敵国の脅威」をあおり続けています。その中で防衛省は来年度予算案の概算要求を打ち出し、軍備増強を一段と暴力的に進めています。今年度予算比で約4千億円増となる5兆5千億円とは別に、要求金額を示さない「事項要求」を100項目以上盛り込み、長射程ミサイルの開発を進め、全国にミサイルを配備をもくろんでいます。「敵基地攻撃能力(反撃能力)」を名目に、軍事にかつてない規模の予算がつぎ込まれています。
 その一方で、コロナ感染拡大にもかかわらず行動制限なしで、毎日何十万人という規模で感染者数もコロナによる死者数も増大しています。医療現場は毎日崩壊し、生活は困窮し、死んでいる人がいるにもかかわらず岸田政権は国家の維持を最優先しています。岸田政権を倒していく闘いが必要です。
 岸田政権は9月27日に日本武道館で元首相である安倍晋三の国葬を強行し、戦争反対の声を押しつぶし、戦争国家化へ踏み込もうとしています。この国葬と平行して全国の学校に対し弔意・半旗掲揚を強制し、安倍の英霊化と反政府運動への弾圧をもって労働者階級に強制的に戦争に協力させようとしています。本当に許しがたい攻撃です。国家が国葬を発動した背景には一貫して、国体護持の名目で社会変革を目指す運動への弾圧を強行してきた歴史があると思います。第2次世界大戦の末期、更なる戦争の犠牲者を増やした山本五十六の国葬は戦意高揚・国威発揚を掲げ、国家総動員体制を安定させるためでした。国葬は戦争への道です。労働者同士が殺し合わされる戦争への道を実力で阻みましょう。国葬阻止を実現していく反戦の実力闘争を巻き起こしましょう。
 反対同盟は8月3日付で国の施設変更許可の無効確認、NAAによる第3滑走路の新設工事の差し止めなどを求めて千葉地裁に提訴し、新たな闘いを開始しました。反対同盟員・市東孝雄さんが農地を守り耕し続けてきた農地を死守する闘いと一体です。
 この闘いは9月2日の新やぐら控訴審判決、9月4日の現地闘争を盛り上げ、成田空港を廃港に徹底的に追い込んでいく闘いそのものです。「軍事空港阻止」を掲げ、農地死守・実力闘争を56年間貫いてきている反対同盟と連帯しましょう。戦争を阻む大闘争にしていきましょう!
 9・23芝公園に大結集し安倍国葬を粉砕しよう!

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