新米現闘員奮闘中! 日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 強制執行実力阻止! 連日座り込み闘争 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1094号02面03)(2022/08/22)


新米現闘員奮闘中! 日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 強制執行実力阻止!
 連日座り込み闘争
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 天神峰農地の監視やぐらから。向きを変えた航空機のジェット噴射がフェンスの上から容赦なく畑に降り注ぐ)


 昨年6月8日、請求異議裁判で最高裁は、上告棄却により市東さんの農地取り上げに法的なお墨付きを与えました。これに先立つ4月1日から、反対同盟と支援連は強制執行攻撃に対する監視・実力阻止の態勢に入り、座り込み(泊まり込み)の行動が続けられています。
 このほど2回目を担当しました。
 行動は深夜から開始します。まず、拠点となる市東さん宅離れに配置します。離れには「決戦本部ノート」が備え付けられていて、毎日の行動の報告が記されています。この間は特に変わった動きはないようですね。
 南台の農地に向かいます。「空港会社立入禁止」の看板のわきに車を停め、異状なしを確認。深夜にもかかわらず、隣接する空港敷地内はこうこうとライトで照らされて、畑も薄明るい状態です。これは光害というやつですね。
 周辺パトロールの後、離れに戻ります。離れに掲示されている資料によると、行政訴訟・農地法裁判により天神峰農地と南台農地を、また耕作権裁判により南台農地を対象として、市東さんの耕作地の73%を取り上げることが狙われています。
 離れにも千葉地裁による公示が取り付けられています。仮処分物件として別棟(離れ)や出荷場、農機具置場、ビニールハウスなども列挙され、もし農地とともにこれらを取り上げられるならば、営農は直ちに立ちいかなくなります。絶対に、強制執行なんて許すわけにはいきません。
 夜明け前に行った南台農地の巡回では、畑をひと回りしているうちに隣接する空港敷地入り口の駐車場にパトカーが来ていました。どうやら、こちらの行動の様子をうかがっているようです。20分ほどして、パトカーは帰っていきました。
 霧が出ているせいなのか、この日は6時を過ぎてバードストライク対策の空砲が3度ほど鳴っても1番機の動きはなかなかありません。監視やぐら上で「鶴(日航機)まで退散しちゃったか」なんて思っていると、6時30分になってやっとジェットスター機が離陸していきました。
 「星の木」近くのやぐらの方に移動してまた構えていると、35分に2番機のジェットスターが。誘導路をジェット噴射で自走してきて、滑走路南端に向かう最後に、このやぐらにジェット噴射が直撃する角度を向きます。
 嵐が巻き起こったかのような暴風で、防風のために植えた竹林もワッサワッサとなり、やぐらごと吹き飛ばされそうな危険さえ感じます。ジェット噴射の角度が変わってやれやれと思う間もなく、もう次のピーチ機が進入してきました。こんなに接近するの? とびっくりです。連続してのジェット噴射の直撃で、怒髪天を衝くという感じになっちゃいました。
 への字誘導路とか、空港としての破産的状況を百も承知で軒先工事を進めておいて、管制塔から見えなくなるからとフェンスを高くすることすら拒否する空港会社は、本当に許せません。
 ノートに報告を書き、最後にまた南台農地に寄り、B滑走路北端の延伸工事予定地の様子も見てから帰途に就きました。
 9月2日の新やぐら裁判の判決をもって、現地攻防はより緊迫した局面に入っていきます。9・4現地闘争に総決起し、B滑走路北延伸工事もろとも敵の攻撃を吹き飛ばしていきましょう!

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