北総の空の下から 戦争と差別 ヘイト拡散に怒る

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週刊『三里塚』02頁(1098号02面06)(2022/10/24)


北総の空の下から
 戦争と差別
 ヘイト拡散に怒る


 10月も半ばを過ぎたというのにカッパの出番の多いこと! 天高き秋空が恋しいです。
 収穫の秋を迎え、さつま芋を掘って芋穴に保存したり里芋をこしらえて出荷したり、何十年も変わらぬ市東孝雄さんの日常が続いています。この日常と戦争が両立しないことはウクライナを見れば明らかです。劣勢に転じて追いつめられ核使用をちらつかせるロシア・プーチン、受けて立つ構えの米帝・バイデンとゼレンスキー……「世界核戦争」の危機が現実化し、緊張が高まっています。
 東京新聞で〝沖縄ヘイトとの闘い〟の特集がありました。那覇市街で14年ころから始まった中国人観光客を罵倒する街宣を止めるために市民が立ち上がりました。沖縄県民に対しても 「土人」「中国の自治区になれ」等、同根のヘイトが拡散しているとのこと。戦争はヘイトの温床です。相手国民、他民族を対等な人間として尊重すれば殺し合いはできません。「土人」とは、異なった文化を持つ琉球の人々を弾圧し「同化」支配してきた歴史から発する言葉です。国策に従わない県民への苛立ちと「仮想敵国・中国」への敵がい心が合体、ネトウヨを介して戦争に至る憎悪をあおっています。
 三里塚にも9・4現地闘争、10・9全国集会を撮影する見知らぬ人物が登場し、ヘイトを拡散するユーチューバー大西直文だと判明しました。こんな連中をのさばらせるな! 世界中の仲間とつながって自国政府を倒そう。
北里一枝
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