反対同盟のアピールに応え、座り込みに参加を

週刊『三里塚』02頁(1099号01面02)(2022/11/14)


反対同盟のアピールに応え、座り込みに参加を


 反対同盟の緊急アピールに応え、市東さん農地死守決戦に全力で立ち上がろう。天神峰現地に駆けつけ、座り込みに参加しよう。
 1966年の突然の「新東京国際空港設置」の閣議決定以来、三里塚闘争は反対同盟農民と動労千葉との労農連帯を軸に学生や市民も含めた大衆的な実力闘争を展開してきた。その中で事業認定を期限切れに追い込み、国家による土地強奪のための最後の手段=土地収用法の適用を完全に粉砕した。
 空港公団(現NAA)は収用裁決申請を取り下げ、収用委員会も解散。二度と空港拡張のための強制収用ができない力関係を築いた。自ら屈服しなければ、国策といえど粉砕できることを示した反戦・反権力の砦が三里塚闘争なのだ。
 三里塚が築いた国家と人民との力関係を背景に、民間空港の軍事利用は政府と地元の覚え書きなどで基本的には阻まれてきた。南西諸島にある空港の9割は戦闘機が離着陸できない短い滑走路だ。
 だが今や政府は、「中国の脅威」をあおり、「防衛」目的の公共インフラの整備のための予算の特別枠を創設し、滑走路の拡張などに防衛関係費を充てようとしている。成田もまた機能強化によって今ある4千㍍滑走路に加えて3500㍍滑走路を2本備えた巨大兵站(へいたん)・出撃基地の機能をもつ軍事空港へと変貌(へんぼう)しようとしている。
 市東さんへの強制執行攻撃は戦時収用の攻撃そのものである。3代100年耕し血と汗が染みこんだ農地であろうと戦争のためだったら問答無用で国家が奪ってよいとするものだ。
 これまでも市東さんは、国・NAAによる卑劣な追い出し攻撃と闘ってきた。家と畑を空港の中に囲い込み騒音・排気ガス、遠回りを強いるなどの暴力的恫喝。同意のない底地の買収、憲法・農地法を踏みにじる小作耕作権の解約、印鑑・文書偽造とその隠ぺい。それらを不問に付した裁判所。空港会社の言いなりに不法耕作者呼ばわりした反動マスコミ……。だが、市東さんは今なお意気軒高と農地を耕し、空港反対を貫いている。労働者・農民・学生・市民との団結にかけ、戦争反対、農地死守を闘う市東さんの農地を全力で守りぬこう。現地に駆けつけ、共にスクラムを組んで闘おう。
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