団結街道

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週刊『三里塚』02頁(1099号01面05)(2022/11/14)


団結街道


 辺野古の座り込み抗議の日数を記した看板前で笑顔の写真を撮り「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」とツイートし、新基地建設反対運動を揶揄(やゆ)したネット掲示板「2ちゃんねる」開設者のひろゆき▼その後も、自身のユーチューブチャンネルで「沖縄の人って文法通りしゃべれない」などと差別むき出しの発言を繰り返している。怒りに堪えない▼「現場を知らない」冷笑(というより嘲笑だろう)系と批判し、理解できないと切り離すことはある意味では簡単なのだが、ぐっと堪えてエンパシー(共感できない相手の立場に立って心情を理解する力)を働かせ、少なからずいるひろゆきシンパの目と心を開かせたい▼ところで、「気候危機の訴えはともかく、ゴッホの絵にスープをかけるのはいかがなものか」などと訴えている内容から訴え方の是非に論点をずらすことを「トーンポリシング(話し方取り締まり)」と言う▼数年前に知ったが、もっと人口に膾炙(かいしゃ)すればいいのにと思う。「論点ずらし」の目的は活動家を嗤(わら)い飛ばし、「黙らせること」にある▼「沈黙は金」どころではない。「環境汚染で鳥が鳴かない=沈黙の春」の現実が突き付けられる中、「論点ずらし」は見過ごすことができない。結局、現実と真正面から闘う姿を圧倒的に示すことと思う。ひろゆきは市東孝雄さんの背中を見に天神峰現地に来い!
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