第112回空港周辺一斉行動 「強制執行」に住民の怒り 反対署名と激励次々と

週刊『三里塚』02頁(1100号02面03)(2022/11/28)


第112回空港周辺一斉行動
 「強制執行」に住民の怒り
 反対署名と激励次々と

(写真 福島からの檄布を広げ【20日】)


 反対同盟と支援連は11月20日、112回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
 午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まった仲間は、緊急アピール(本紙前号に掲載)が載った反対同盟ニュース号外を今回の第107号にはさみ込む作業をしながら朝の打ち合わせを行った。
 東峰の萩原富夫さんは、11・13緊急現地闘争の労をねぎらい、11月27、28日の連続闘争と本格的な座り込み闘争の開始、12月11日の団結芋煮会への参加を呼びかけ、新たに開始した強制執行反対の緊急署名への協力を訴えた。事務局の伊藤信晴さん、太郎良陽一決戦本部長からも、11・13緊急闘争でNAA本社に迫る新たなデモコースを認めさせるなど、NAAへの反撃の第一弾として成功裏に勝ちとられたことが報告された。さらに、3・11反原発福島行動実行委から届いた檄布が紹介され、国策と闘う福島・沖縄・三里塚を一つに結んで強制執行と闘うことを改めて決意し、全参加者は担当地域へと飛び出した。
 これまでとは違う緊迫した状況に入ったことについて、周辺住民からも次々と怒りの声が寄せられた。
 「一方的通告とはひどい」「シンポ・円卓会議で空港公団が強制執行をやらないと言ったことについて裁判長は知らないのか!」「強制執行しないと言っていたのにひどいな」「空港会社と国は約束したはず。市東さんにがんばってくださいと伝えて」
 さらに、農民が現に耕す農地に対する強制執行を行おうとしていることに対し、多くの農家から批判の声と署名が寄せられた。
 「岸田政権は農民を軽く見ている」「食糧問題が深刻になりつつある。農家を保護しないといけない」
 空港関連で働く労働者からも、「空港関連でこれだけ失業者が出ているのに拡張なんか必要ない」と怒りの声。
 移転を強いられる地域の住民も怒っている。
 「家を建てるところが見つからない」「物価高騰で建築資材も上がっている。査定の頃の倍になって家が建てられない」「NAAの態度は横柄で許せない」「騒音は覚悟していたが、まさか土地まで取られるとは思わなかった」
 この日の行動で65筆の緊急署名が周辺住民から寄せられた。

このエントリーをはてなブックマークに追加