北総の空の下で 未来への希望 全学連の熱い決起

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週刊『三里塚』02頁(1102号02面06)(2022/12/26)


北総の空の下で
 未来への希望
 全学連の熱い決起


 12月11日、3度目の現地集会で地熱の高まりを実感しました。24時間座り込み態勢に入ってから4週間、農作業に精出す市東孝雄さんの日常と共に、援農と産直中心の私の日常も続いています。   「今日も早朝執行無し」と確認して布団からはい出る緊張感の中で、市東さんにのしかかる重圧を思う日々、現地で展開する青年たちの存在が私の気持ちを前に向けてくれます。座り込み態勢を維持しつつ、街宣、援農、現地調査を取り組む中で、市東さんからも豊かな農地からも、実力闘争の歴史からも多くを吸収して成長する全学連と青年労働者は未来への希望です。
 一方、三里塚の歴史を作ってきた歴戦の仲間たちも続々と現地に駆けつけて、若者と交流しています。71年強制代執行が焦点化する一方で埋もれていた80年代の実力闘争が、まだ生まれていなかった全学連の発言に登場、当時現場に身を置いていた多くの参加者の気持ちを熱くしました。
 空港会社が今、緊急性もないのに市東さんの農地強奪を決断したのはなぜなのか。背後にあるのは「祖国防衛の総翼賛体制」を作るために、反戦の砦・三里塚を潰すという国家の決断です。「祖国防衛」を大義名分にしたウクライナ戦争は命も生活も農地も全てを破壊して続いています。
 市東さんが憂いなく農業に打ち込み、共に生きていける〝三里塚の明るい未来〟は、この決戦を闘いきった先にあると信じて、22年残りの2週間を闘います。
北里一枝

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