2・5天神峰現地へ 15日間決戦に勝ち抜こう 全学連三里塚現地行動隊のアピール

週刊『三里塚』02頁(1104号01面01)(2023/01/23)


2・5天神峰現地へ
 15日間決戦に勝ち抜こう
 全学連三里塚現地行動隊のアピール

(写真 強制執行実力阻止を! 15日間決戦突入で全学連は泊まり込み早朝行動と国会開会日闘争に連続決起【23日】)


 三里塚芝山連合空港反対同盟は1月22日の空港周辺情宣一斉行動の打ち合わせで、2・5天神峰現地闘争まで強制執行実力阻止態勢を強化する15日間決戦を構えるとして現地への結集を呼びかけた。さらに事務局4氏は25日、NAA本社に乗り込み「農地明け渡しの申し立てを取り下げろ!」と田村明比古社長に突き付ける申し入れ抗議行動に立ち上がった。同日、解体された収用委員会に成り代わって強制執行を行おうとする千葉地裁に対し緊急署名の提出行動を行った。強制執行阻止へ攻勢をかける反対同盟に学び連帯する全学連は、15日間決戦初日に現地泊まり込みを闘い、翌23日早朝行動から大軍拡予算粉砕・岸田政権打倒の国会開会日闘争へと東奔西走している。戦争国会粉砕!岸田政権打倒のうねりを三里塚からつくり出そう。その闘いの最先頭に立つ全学連三里塚現地行動隊長・二川光さんからのアピールです。

 年末4日間決戦を頂点とした座り込み行動に学生をはじめ多くの人びとが参加し、成田空港会社(NAA)の思惑を打ち破って、強制執行を阻止し続けています。
 市東さんの畑で立派に育った白菜やネギ、年を越して貯蔵したことで美味しさが増したさつま芋や里芋が無事出荷を迎えています。南台の畑では葉物野菜が生育し、他の畑では肥料をすき込むためにトラクターで畝(うな)う作業を進めています。三里塚現地にいると、生活と闘いを継続することがいかに大事なことなのかを日々実感します。
 昨年、NAAは市東さんに対し農地と建物を「円滑かつ確実に」(田村明比古社長)放棄させようと、離作補償金の先払いをちらつかせ、闘いをつぶそうとしてきました。しかし、市東さんはNAAの申し出を断固無視抹殺して、空港絶対反対を貫き日々強制執行と対決しています。ブルジョア法的には今すぐにでも農地を取れる状況ですが、反対同盟と支援が一丸となって絶対反対の実力闘争を構えることで敵との力関係を作り、日々の攻撃を押し返しているのです。
 この現地攻防の最中、岸田政権は戦時体制構築に向けて「平時からの民間空港の活用推進」を叫んでいます。アメリカのシンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)の報告書の中でも、「米日は民間空港の使用を確保するために動く必要がある」「地元の政治的反対が平和時に日本の民間空港の使用を阻害するであろうし、また戦時にもそうなるであろうが、強力な努力は十分に報われる」「航空機を分散配置することによって、中国の1つのミサイル攻撃の効果を薄めることができる」と。
 市東さんの農地を奪い戦争のために成田の軍事空港化を進める宣言であり、本当に許しがたく、読めば読むほど怒りが湧きあがります。
 全学連は実力闘争の本格的な復権を実現し、実力で闘う反戦運動で迎え撃たなければなりません。自分はこの市東さんへの戦時収用攻撃をつぶさなければ成田軍事空港化が待ちうけていると考えています。岸田政権が進める成田空港の軍事使用と反対同盟潰し、市東さんの農地強奪攻撃は一体です。
 闘い続けることが戦争を阻む力となります。この間多くの労働者や学生が現地に座り込み、幅広い世代が自らの闘いの経験を共有することで交流が生まれています。戦争絶対反対で闘う労働者、学生にとって三里塚は解放された空間であり、三里塚闘争があることで価値観の転換が起きています。強制執行を阻止し続け、成田空港の廃港をかちとりましょう。岸田政権を絶対に打倒しよう。

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スケジュール
◎2・5天神峰現地闘争
 2月5日(日)午後1時
 市東さん宅中庭集合
 集会後、空港へ向けてデモ
◎空港拡張差し止め裁判(第3誘導路裁判)
 3月3日(金)午前10時30分開廷
 千葉地裁

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