農地強奪ただちにやめよ NAA本社を反対同盟が直撃

週刊『三里塚』02頁(1104号01面02)(2023/01/23)


農地強奪ただちにやめよ
 NAA本社を反対同盟が直撃

(写真 NAA本社前で申し入れ抗議行動に立つ反対同盟)

(写真 千葉地裁に緊急署名を提出【25日】)


 三里塚反対同盟は1月25日、NAAに対する抗議の申し入れに立ち上がった。
 前夜に降った雪が残るこの日、天神峰の市東さん宅前に集合し車両1台で空港へ向けて出発。
 第3ターミナルを横切りNAA本社入り口に着くと、職員と名乗る佐藤ほか1人が応対に現れた。萩原富夫さんが、用意した申し入れ書を読み上げた。「われわれは、大木よねさんへの代執行以来となる市東さんの天神峰農地への強制執行を絶対に許すことはできない」「人間としての尊厳を損なうようなことは二度とやらないと謝罪したにもかかわらず、新たな強制執行に踏み切ることは不正義極まる暴挙と言うほかない」と弾劾し、農地強奪と建物・工作物収去の申し立てを取り下げるよう求めた。
 続いて市東さん自身が「うちのおやじに黙って地主から土地を買収し、15年もそのことを隠していたというのは本当にひどい話だ」と怒りを表した。
 佐藤は態度だけは神妙に、「農家の皆さんにとって農地が大事なものということは重々承知しております」などと言うが、すかさず伊藤信晴さんが「だったら農地をとるなよ!」と叫んだ。萩原さんが、「田村社長はこの場に出てくるべきだ」と問い詰めると、佐藤は「社長の考えは裁判などを通じてお伝えしており」などと言うが、怒りの火に油を注ぐだけだ。太郎良陽一さんが「立証責任も果たさず裁判で何も言わないじゃないか! 誘導路をまっすぐにしたいとか言ってるが、結局住民を追い出して反対運動をつぶしたいんだろ!」と糾弾した。
 萩原さんが再度語気鋭く迫った。「今岸田政権が、成田空港を軍事空港として使うと明言している。反対同盟は当初から戦争反対の立場から軍事空港に反対してきた。市東さんの農地を取り上げることは戦争に協力することだ。私たちはこの空港から軍用機が飛び立って、他国を侵略するとかいうことは絶対に許せないという立場で闘ってきた。強制執行をやめよ」
 反対同盟はおよそ20分にわたる怒りに満ちた徹底抗議、弾劾をやりぬいて、佐藤らに申し入れの内容を田村社長に伝えるよう厳命した。
 直後に市東さんを取材した新聞社の記者は、空港公団(現NAA)によって耕作者である市東家に無断で行われた「農地取得」の詐欺的手法を初めて知り、驚きを隠せなかった。
 反対同盟はその後、休む間もなく直ちに車を飛ばして千葉地裁へと直行。民事第4部の書記官室を訪れ、「市東さんの農地と建物を取り上げる強制執行に反対する署名」1679筆を提出した。緊急の呼びかけに応えて全国の人々が強い願いを込めて取り組んだ署名だ。千葉地裁がNAAの手先となって強制執行を行うことなど断じて許さぬという気迫を込めて、対応に出た職員に手渡した。

このエントリーをはてなブックマークに追加