「岸田は安倍以上に悪い」 軍事空港化と戦争に住民の怒り 第114回一斉行動

週刊『三里塚』02頁(1104号01面03)(2023/01/23)


「岸田は安倍以上に悪い」
 軍事空港化と戦争に住民の怒り 第114回一斉行動

(写真 一斉行動朝の打ち合わせ【22日】)


 反対同盟と支援連の仲間は1月22日、114回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
 成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まった仲間は朝の打ち合わせを行った。東峰の萩原富夫さんが年末決戦を闘い市東さんの農地を守りぬき旗開きを開催した勝利を確認し、2・5現地闘争への大結集を勝ちとろうと呼びかけた。白枡の伊藤信晴さんは緊急署名を集めきろうと訴えた。
 今回用意された反対同盟ニュース第109号は、昨年末に閣議決定された「国家防衛戦略」に「平時の段階から自衛隊・米軍による民間空港の共同使用拡大」が明記されたことを受け、浜田靖一防衛大臣が下地島空港と並び成田をターゲットにしていることを暴露・弾劾している。さらに習志野市の住民の「閉塞した社会をうち破る何かが三里塚現地はある」と、座り込み行動への参加の呼びかけが掲載されている。
 打ち合わせを終えた仲間はニュースを手にそれぞれの担当地域へ。
 この日は「大寒」の翌々日で風も強く、震える手を温めながらのビラ入れ行動となった。酷寒の中でも農家はサツマイモやニンジンの出荷作業に勤しんでいた。
 伊藤さんは旧青年行動隊を中心に署名を集めた。立場は違うが、市東さんの農地問題ならとみな快く応じた。また、「水俣でも被害者を切り捨て闘争を終わらせる攻撃が来ている」と語る住民と危機感を共有した。婦人行動隊の宮本麻子さんも顔なじみの住民と交流を深めた。
 市東さん宅前の道を通り闘いの盛り上がりを感じた住民は、「にぎやかにやっているみたいですね」と。
 全国から天神峰に駆けつけていると知った住民は「カクマルもいるのか」と心配そうに聞いた(敵対を繰り返したカクマルに対し反対同盟は絶縁宣言を叩きつけている)。
 またある住民は、「強制執行しないとの約束を事情が変わったからと撤回することは許されない。社会的信用を失う」とNAAの変質に怒りをあらわにし、「市東さん宅周辺の準備工事は威圧のためだろう」「執行はできないと思っている」と述べた。
 戦争への危機感も充満している。
 「いつも同盟ニュースを見ています。岸田は安倍以上に悪いね」「庶民が生活に苦しんでいるのにトマホークを買うなんてとんでもない」「そのうち召集令状が来る」「軍事空港への動きはどんどん進んでいるようだ。同盟がもっとがんばってほしい」「今の町長は何をやっているのか」
 夕方、再び離れに集まった仲間は一日の集約を行った。市東さんが「空港周辺地域の高齢化、世代交代が進みさまざまな困難もあるが、こちらは地道に闘おう」とまとめ、2・5天神峰現地闘争の成功を誓い合った。

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