勾留理由開示公判 退廷命令乱発を弾劾 3学友が元気に出廷

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週刊『三里塚』02頁(1107号01面02)(2023/03/22)


勾留理由開示公判
 退廷命令乱発を弾劾
 3学友が元気に出廷

(写真 千葉県警と一体の千葉地裁を弾劾【3月2日】)

(写真 長江書記長奪還【8日】)


 3月2日、三里塚強制執行阻止決戦で不当逮捕された3人の勾留理由開示公判が行われました。
 京大をはじめ全国から40人近い労働者・学生が、強制執行にお墨付きを与え勾留延長を許可した千葉地裁に怒りをたたきつけ、獄中の学友と熱い団結を勝ち取るため集まりました。
 今回の裁判の不当性は裁判が始まる前から明らかでした。多くの傍聴希望者が集まることが明らかだったにもかかわらず、千葉地裁は18人しか傍聴できない極小の法廷を指定し、法廷の隣に機動隊を控えさせ、傍聴の権利を実質的に踏みにじり、傍聴を暴力的に禁圧しようとしていたのです。20人以上の警備員(ジャケットに「ちきゅうにやさしい」のマークがついているのがなんともシュール)と千葉県警の機動隊を動員したそのもくろみは、しかし開始2分で完全に粉砕されることとなります。
 外からトラメガの声が聞こえてくる法廷内で、廣瀬裕亮裁判官が「発言したら退廷になる」と警告しますが、3人が入ってくるや否や「頑張れよ!」「いいぞ!」という声援と拍手で狭い法廷内は埋め尽くされます。黙秘を続ける3人は何も言わずにニヤリ、裁判長は退廷を連発し、開始2分で5人もの傍聴者が強制退廷をくらいましたが、警備員・機動隊に腕と足をつかまれ、身体を持ち上げられ運ばれながら「成田軍事空港粉砕!」「千葉地裁は恥を知れ!」と弾劾を叩きつけていきます。
 3人はひげと髪が伸びているものの、元気そうで確信に満ちた顔をしていました。今回の逮捕は「公務執行妨害」を名目として行われました。しかし、祖父の代から100年耕してきた農地から市東さんを追い出し、農民として殺す「公務」など妨害されて当然です。裁かれるべきはNAA、廣瀬、執行官、一人ひとりの機動隊員です。廣瀬は森川文人弁護士からの「今回の勾留延長の原因とされている『証拠隠滅の恐れ』とは何か。住所不詳ならばなぜ熊野寮や前進社に家宅捜索を許可したのか」という当然の指摘に対して「回答しかねる」「当職は関知せず」と返答にもならない返答を繰り返すのみでした。
 30分の公判で10人もの学生が強制退廷をくらっても、私達には勝利感しかありません。傍聴にもはじめて参加した学生が獄中の仲間と交流を勝ち取り、機動隊につかまれながらも国家権力を糾弾する戦士へと変わっていく光景、京大の学生の「裁判所は当局と全く同じだ」という発言に、今回の執行阻止決戦と公判闘争の勝者が誰であったかが何よりも示されています。弾圧は団結に転化しつづけ、敵の攻撃は墓穴に転じました。この中に戦争を止め、社会を変える力がある!
 成田軍事空港粉砕・中国侵略戦争阻止、戦争会議=G7粉砕へ、全学連は全力で闘います。
(全学連・和田佳夫)

速報 完黙非転向で3学友奪還

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