第115回空港周辺一斉行動 「夜8時に強制執行!?」 住民から驚きと怒りの声相次ぐ

週刊『三里塚』02頁(1107号01面04)(2023/03/22)


第115回空港周辺一斉行動
 「夜8時に強制執行!?」
 住民から驚きと怒りの声相次ぐ

(写真 屋外で打ち合わせ【2月26日】)


 2月26日、反対同盟と支援連は115回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
 朝8時30分、十数名が打ち合わせに集まった。これまでは市東さんの離れで行っていたが、市東さん宅前に変更。不当撤去の暴挙を打ち返す決意も固く結集した。同盟は、市東孝雄さん、萩原富夫さん、伊藤信晴さんが参加した。
 萩原さんは「周辺の皆さんは心配しているかも知れないが、われわれはやり切った充実感が大きい。逮捕された3学生を奪還して市東さんの営農を再建し、第2ラウンドの闘いに進もう。耕作権裁判もある。3・26集会を成功させよう」と発言した。市東さんは激闘へのねぎらいの言葉をかけた。伊藤さんは、「15、16日の闘いへの周辺住民の反応が重要」と強調した。今回配布する反対同盟ニュース第110号は、「強制執行弾劾の同盟声明」を全文載せた執行阻止闘争の特集。皆これを持ち、周辺情宣に打って出た。
 会う人のほとんどがニュース報道で知っていたが、当日の状況をより詳しく説明すると怒りと驚きの声が続いた。市東さん宅前の座り込みを通りすがりに見ていた人は、「夜の8時に来るなんて」と怒った。また、同じ部落の人は「NAAがもうやらないと言っていたはずなのに、信じられない」と憤った。
 市東さんや支援を心配する住民の声も多い。「あんた逮捕されているかと思った。権力はひどいことを平気でやる」と声をかけ、こちらの意気軒高の様子に「皆元気であればやっていける」と安堵した。3人の逮捕と不当捜索の新聞記事を見た農家は、「体に気をつけて頑張ってください」と励ました。
 農政批判=食料危機を語った農家は、「市東さんの農家をやっていきたいという気持ちは、よくわかる。今の政府は農業について何も考えていない」と憤る。また強制執行反対の署名をしたという農家は、「残念なことだ。これからも農業を続けるのは大変だと思うが、ぜひがんばって下さい」と声援を送った。
 今回の一斉行動は、空港周辺住民と反対同盟との連帯を一層深めた。

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