G7サミット粉砕!5・19広島へ 厳戒態勢打ち破り帝国主義の核戦争会議に実力デモを 全学連副委員長(広島大学) 太田蒼真

週刊『三里塚』02頁(1110号01面01)(2023/04/27)


G7サミット粉砕!5・19広島へ
 厳戒態勢打ち破り帝国主義の核戦争会議に実力デモを
 全学連副委員長(広島大学) 太田蒼真

(写真 「沖縄を戦場にするな! 核戦争会議=広島G7サミット反対!」訴え広島市内をデモ【4月2日】)

(写真 サミットを弾劾する太田さん【4月15日】)

(写真 広島市内はすでに厳戒態勢)


 G7広島サミットまで1カ月を切った。すでに広島市内は超厳戒態勢が敷かれ、市内の小中学校、高校には休校の要請が出されている。だが、帝国主義強盗どもが核のボタンを持って平和公園に乗り込み、対中国・ロシアを想定した核戦争の打ち合わせをすることなど日本労働者階級人民は許しはしない。「反戦・反核の砦」=三里塚を闘ってきた仲間こそG7サミット粉砕の先頭に立とう。広島大生の仲間から、「平和を希求する」を看板に掲げながら日米の戦争政策に加担する広島大学当局の欺まんを撃つ、サミット粉砕アピールが寄せられました。(編集委)

中国侵略戦争に進む岸田

 全国の労働者・学生・農民のみなさん、5月G7粉砕の闘いに万難を排してお集まりください! ヒロシマの怒りで核戦争会議=G7サミットをズタズタに蹂躙(じゅうりん)しよう!
 5月19〜21日に広島で開催されようとしているG7サミット(主要7カ国首脳会議)は、日に日にその帝国主義強盗会議としての性格を明らかにしています。4月10日に内外情勢調査会で講演したエマニュエル駐日アメリカ大使は、「核兵器は用いられるべきではないという点だけでなく、そういった原則を核保有国に堅持させるために強固な抑止力が存在する必要があるということを、G7は再び明確にするだろう」と言い放ち、G7について「中国の威圧への対応が主要議題」とも発言しました。ロシアと中国に対して「強固な抑止力」=ロシアと中国よりも強い「核の脅威」をもって対抗する、という対ロシア・対中国への核戦争を宣言する場がこのG7サミットなのです。
 開戦から1年を経過して、ウクライナ戦争はますます泥沼の戦禍にたたき込まれています。イギリス政府は米独とならんで供与する自国の最新鋭戦車「チャレンジャー2」の砲弾として、劣化ウラン弾を供与することまで決めています。かつて米英軍、NATO軍が湾岸戦争やイラク戦争などで使い、大地を核で汚染し、民間人と自国の兵士、その子どもたちに被曝を強制した放射能兵器です。G7こそが核戦争をあおり、ウクライナの大地と人びとに内部被曝を押し付けようというのです。
 核戦争の推進者であるG7が平和公園に核のボタンを持ち込むことなど絶対に許せません。
 岸田政権は、この戦争会議G7と一体化し、先陣を切って中国侵略戦争にのめり込んでいます。大軍拡と同時に、汚染水の放出や2月三里塚の強制執行など、反戦運動つぶしに躍起になっています。成田空港を軍事空港として完成させられないこと以上に、ヒロシマで、フクシマで、三里塚で、戦争絶対反対の闘いが燃え広がることに恐怖しているのです。

広大当局の弾圧許さない

 今、広島大学でもすさまじいことが起きています。4月7日に学内で予定していたG7粉砕実行委員会にたいして、学生生活支援グループ(学活G)が教室貸し出しを「不許可」にしたのです。学活リーダー・小畑修司職員は「G7粉砕」という文言を「本学の秩序又は風紀を乱す」と放言しました。まさに戦争反対・核廃絶を言わせない、戦争反対を言うことを犯罪にしていく、という戦時の治安弾圧と同じことが起きています。
 G7粉砕の集会を禁圧する一方で、広島大学は読売新聞主催のG7記念シンポジウムにたいして「特別協力」し、越智光夫学長が開会あいさつをつとめました。広島県・広島市・広島サミット県民会議までもが後援についています。このシンポジウムはロシアの「核の恫喝」を非難しつつ、アメリカの「核の傘」を必要不可欠だとするものであり、被爆地ヒロシマで長年にわたって闘われ続けてきた「核廃絶」を投げ捨てるものです。このシンポジウムで基調講演をおこなったブラッド・ロバーツ元米国防次官補代理は、「拡大抑止を強化するため対応が必要だ」として「日本で核使用に関する協議枠組みの創設」を求めている人物です。ヒロシマから「日本も核を撃てるようにしろ」と発信しようというのです。
 しかし、ここにこそG7サミットの弱点があるのです。被爆地で核抑止論を認めさせ、反戦反核の闘いを解体しなければ、戦争はできない。だからこそ広島市教育委員会は「はだしのゲン」「第五福竜丸」の記述を平和教材から削除し、県・市・広大を挙げてアメリカの核を翼賛するシンポジウムを応援し、学生の「G7粉砕」の訴えを大慌てで黙らせようとしているのです。実際に、即時・連日の抗議行動と、広大生の圧倒的注目のもとで、以降の教室利用をもぎ取り、14日にはG7粉砕!新歓討論集会を大成功させました。
 広島大学は、学生がこの言論弾圧・治安弾圧にたいして憤激し、行動に立ち上がるのを恐れています。広島大学では日に日に学生の注目と反応が高まっています。広大からG7粉砕の闘いに巨大な隊列で登場する決意で、残り1カ月闘います!
 全国のみなさん、ぜひ5月の広島G7決戦へ圧倒的に職場・学園・地域を組織し、大結集してください! 戦争絶対反対を貫き闘えば、G7サミットは粉砕できます。全学連は2月三里塚での農地強奪にたいして全力で闘い、実力闘争の地平を切り開いています。この実力闘争をさらに開花させ、全国の力を集めれば、G7を徹底的に蹂躙することは可能です。反戦反核の中身を骨抜きにしてヒロシマから核戦争を正当化しようというG7の戦争屋どもを叩き出し、岸田政権打倒・戦争阻止の怒りの息吹を全世界の労働者・学生・農民に伝えましょう! 核と戦争を必要とする資本主義に引導を渡そう!

このエントリーをはてなブックマークに追加