大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1111号02面06)(2023/05/08)


大地の響き 投稿コーナー

大坂さん面会に参加
 三里塚現闘本部員 岸本豊和

(写真 東京拘置所前で岸本豊和さん【右】と飯島幸雄さん【4月28日】)

 1971年11・14渋谷暴動闘争でっち上げ「殺人罪」弾圧で東京拘置所に在監中の大坂正明同志に対する接見禁止の解除を4月24日、ついに勝ち取りました。
 大坂救援会呼びかけ人の飯島幸雄さんの計らいで4月28日、友人面会に参加しました。大坂同志が勾留されている獄舎は11階、面会室は10階2号室。救援会事務局の杉浦さん、飯島さんの3名が2番室に入ると大坂同志と刑務官がすでに座っていました。マスク着用もなく、大坂さんは元気そうで微笑んで迎えてくれました。しかし、顔色はさすがに白っぽく、面会行動の重要さを再認識すると同時に、本来、生きもの・人間は「太陽の子」だとあらためて気づきました。
 まず、杉浦さんが今後の裁判予定などの事務局連絡や、今後の面会者、星野文昭、暁子書簡集「あの坂をのぼって」などを差し入れたことを早口で報告。大坂同志からも質問や注文のやり取りがありました。
 次に、飯島さんと大坂さんが、70年代の津田沼電車区の党派闘争の話で盛り上がっていました。2人は本当に昔からの顔見知りの間柄だったのだなと思いました。
 僕からは、2月15〜16日の市東孝雄さんの農地取り上げ強制執行との闘いを報告し、市東さんが「農地は取られたが、闘魂ますます盛んなりの気持ちで、明るく、楽しく、力強く闘いを続ける」と決意を語っていること、営農再建の闘いも徐々に進んでいることを伝えました。大坂同志は安堵(あんど)した様子で、現闘の同志の現況なども尋ねられました。
 僕は、星野同志のお墓が成田空港会社によって破壊されて以来、心が安定せずさまよっていましたが、今回の友人面会を通して、闘う意志と人生を取り戻しました。
 早急に大坂同志の釈放を勝ちとらねばなりません----全国の同志と共に!

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星野さん獄死4周年
星野国賠勝利!
大坂正明さん無罪奪還へ
5・28星野・大坂全国集会
 5月28日(日)
 午後0時開場 1時開会
 東京・小松川区民館

入管法改悪を廃案に
 三里塚現闘本部員 大戸 剛

 「入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」の呼びかける全国交流集会が4月30日、横浜市教育会館で開かれ、反対同盟の伊藤信晴さん、現闘、全学連行動隊と共に参加しました。(写真)
 残念なことに今年は、いつも参加している仮放免者の方たちが入管当局による規制強化で来られない状況が強制されていました。在日・滞日外国人たちが口々に訴える「私たちは人間だ」との血叫びに応える闘いをしなければと決意を新たにしました。
 主催者の基調報告は、入管法の改悪を分かりやすく解説するとともに、入管体制の強化自身が戦争攻撃であることを鋭く付きだしていました。
 現行法では難民申請中は強制送還できないとされているのを改悪案では申請を2回までに制限しようとしています。そもそも、難民認定率が極端に低い日本では、昨年の難民申請者3772人のうち約1202人が複数回申請者です。「人道的配慮による在留許可」は、難民申請の取り下げを強要されたり、就労が制限されます。在留許可も仮放免も、国の恣意(しい)的な運用で刑事訴訟法の「保釈条件」と同じような制約が課せられるのです。
 このような差別・奴隷制度の強化を絶対に許すわけにはいきません。
 森川文人弁護士の講演では、1917年ロシア革命で開始された日本・アジアでの革命運動の発展を阻むために23年関東大震災時における朝鮮人大虐殺が権力によって仕組まれたこと、それに日本の革命党が対決し切れなかったことの重大性が指摘されました。
 戦争の時代である今こそ、階級分断としての排外主義をのりこえ、国際連帯を実現することが待ったなしに問われています。
 虐待・虐殺を繰り返す入管収容所を解体し、戦時入管体制を狙う入管法改悪を廃案に追い込みましょう。

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