新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 第2ラウンドの闘いへ 南台農地で草刈り 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

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週刊『三里塚』02頁(1110号02面02)(2023/04/27)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 第2ラウンドの闘いへ
 南台農地で草刈り
 三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 萩原さんの畑でトウモロコシの苗を移植【4月10日】)

 3・26芝山現地闘争を成功裡に勝ち取りました。そして、4・2団結花見で強制執行攻撃と闘いぬいた疲れを癒し、この場で決戦本部の解散が確認されました。2017年以来の決戦態勢は、ようやく解かれました。
 春らんまんですね。畑はスナップエンドウや空豆など花盛りの作物も多く、モンシロチョウが飛び交っています。
 トウモロコシ、キュウリ、カボチャ、ズッキーニといった夏野菜の種まきや苗の定植をこのところ次々とやったので、例年より高めの気温も相まって、TUBEの歌でも口ずさむ気分です。
 とは言え、暖かすぎるのも困りもので、葉物野菜が育ちすぎたり、トウ立ちする野菜も出てきます。それに、今年は例年と比べても風が強いようです。営農は、気候変動をまさに体感しながらの自然との格闘です。
 春まきのニンジンは、保温のために畝(うね)を覆っていたトンネル(ビニールハウスのミニ版的なやつです)をはがしました。市東さん宅のじゃがいもや萩原さん宅のニンニクなどは、マルチをはがしました。すると、これまで人の手が入らずヌクヌクした環境で育った雑草が姿を露わにしました。
 「雑草という草はない。」―これは朝ドラのモデルとなった牧野富太郎の名言。ですけど、ごめんなさい。これは何て草かなとか関心を向けるいとまもなく、情け容赦なく引っこ抜いちゃいます。なにしろ無農薬栽培ですから、これからの季節は援農に占める草取り作業のウェートはグンと高まります。杉並に送り出した仲間の分も草取りに精を出しました。
 畝の間は管理機(手押し歩行型の一輪または二輪のミニ耕運機。市東さん宅は一輪型)で耕し、作物に土寄せします。これは草取りをいくらか兼ねることにもなります。
 杉並区議選挙公示日の日曜も市東さん宅の援農でした。この日は草刈り機の民代号(個人的な命名)の出番です。天神峰農地と同じく農地強奪が狙われる南台農地で、畑周りの草刈りを行いました。
 バレエのターンのように回転する刃は、膝上まで長く伸びたような雑草も小気味よくなぎ倒していきます。ちょうど、吉本新喜劇で定番のギャグに全員がズッコケる、あの古典芸のようです。あんな風になるようなギャグをカマしてみたいものです。…じゃなくて、切れ味鋭い批判で他候補をなぎ倒してほらぐち再選を!と握りしめたレバーにグッと力を込めたのでした。
 「第2ラウンド」と言えば、スポーツに疎い私が思い浮かべるのはアリスの「チャンピオン」くらい。「獣のように 挑戦者は 襲いかかる 若い力で」あたりの歌詞は全学連の激闘にぴったりです。
 強制執行は、レフェリーまで襲いかかってきて反則技のパンチを繰り出してきたようなものですけど、私たちはカウンターで強烈なボディブローを食らわせてやりました(急所に唯物論的打撃を与えたという仲間もいますよね)。回復しがたいダメージを抱えているのは間違いなく敵の側です。一方で、このように闘えば勝てると確信して、私たちは第2ラウンドのリングに上がります。ガチンコ勝負で新チャンピオンの座に就くのは私たちだ! 
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