7・2農楽まつりへ 強制執行も市東さんの闘魂奪えず 三里塚反対同盟 東峰 萩原富夫さんの訴え

週刊『三里塚』02頁(1114号01面01)(2023/06/26)


7・2農楽まつりへ
 強制執行も市東さんの闘魂奪えず
 三里塚反対同盟 東峰
 萩原富夫さんの訴え

 G7広島サミット粉砕闘争を闘ったすべての仲間への弾圧を粉砕し、不起訴・奪還を勝ち取った。今年の成田空港のゴールデンウィークの入国者数はコロナ前の6割に過ぎない。コロナ前には訪日客の全体の26%を占め、国・地域別トップだった中国の訪日客は今年はわずか4%。3期連続の赤字で危機を深める成田空港会社(NAA)は一人あたりの施設利用料の350円値上げを発表。国・NAAが進める機能強化・「新しい成田空港」は戦争のためであり、粉砕あるのみだ。三里塚芝山連合空港反対同盟事務局の萩原富夫さんに7・2天神峰現地闘争&農楽まつりへ向けたアピールをいただいた。

全学連の実力決起に感動

(写真 2・15強制執行で機動隊と対決する萩原さん)

 昨年の11月末に裁判所から授権決定の通知が届き、いよいよ強制執行かと緊張が高まりました。私たちは現地闘争を連続的に呼びかけ、「執行を迎え撃つぞ」と。こちらの意気込み、力を見せることで執行をさせない状況をつくろうとがんばりました。年末の4日間決戦を経て、年明けの旗開きを280人の最大結集で盛大に打ち抜くことができました。
 執行当日は、座り込み深夜の監視態勢などこれまでの過程で作り上げていたものを基礎に全力でやりきりました。思った以上に全学連の諸君ががんばってくれ、圧倒されましたね。やっぱり若い人の力ってすごいなと改めて思いました。
 京都大学からわざわざ車を飛ばして来てくれたことは本当にうれしかったですね。それまでも援農とかいろんな場面でずっと来てくれていて、「何かあったら飛んでいきます」と口では言えるけど、なかなか出来ることではないですよね。
 夜遅くに駆けつけてくれた人、職場に「遅れます」と朝連絡した人。仕事に行かなきゃいけないのに、踏みとどまってがんばってくれた人もいました。みなさんの三里塚への思いを感じることができ、本当に素晴らしい闘いでした。
 執行されてしまったことは残念で悔しい思いはあります。敗北主義ではないですが、今のわれわれの力では止められないだろうと。それでも自分たちは三里塚闘争の歴史的に培ってきた闘い、実力闘争と、絶対に権力に対して引かないという闘いをやりきるという覚悟で文字通りみんなで力を合わせてやりきりました。市東さんを追い出すという攻撃を敢然と跳ね返しました。天神峰農地は取られてしまったけど、市東さんの闘う決意、闘魂は奪えなかった。市東さんは本当に怒ってました。所有している家と畑が天神峰にあり、最後までここで生きていくんだというゆるぎない意志があります。今後も反対同盟と三里塚闘争全体の力で市東さんを守り、支えていきたい。

軍事空港造りを許さない

(写真 市東さんの南台農地からデモ出発【1月8日】)

 闘争としてはいったん落ち着きを取り戻していますが、これから千葉地裁で粘り強く闘われている耕作権裁判に力を入れつつ、空港機能強化・「新しい成田空港」構想に反対する闘いを強めていきたいと思っています。
 浜田靖一防衛大臣は、平時から民間空港での軍事訓練を始めないといけないなどと言っています。「新しい成田空港」構想の中にもそういう政府の意向が入っていると見るべきです。NAAは第3滑走路建設やB滑走路の延伸だけでなく、ターミナルも倉庫も鉄道も全部作り変えようとしています。これは岸田政権の戦争体制強化と一体で自衛隊や米軍にとっても使いやすい空港に変えようとしているのではないでしょうか。
 記者の方には浜田防衛大臣がこう言っているけど、どう使わせるつもりなのかと田村NAA社長にもっと突っ込んで聞いてほしいですね。具体的な情報をつかみながら、戦争準備を許さない闘いとして発展させたい。
 そのためにも裁判所だけを相手にするのではなく、よりダイナミックな運動にする必要があります。昨年、私たちは国交省に対してすべての空港拡張計画の白紙撤回を求める署名を呼びかけています。これを反対同盟が起こした成田空港拡張差し止め裁判ともリンクさせて闘っていきたい。
 昨年はNAA本社に対するデモや申し入れもやりました。実際やってみて、思っている以上にNAAはわれわれを恐れている。昔みたいに盛り上がったら大変だ、何をやるかわからないと過剰な警備を敷いている。確かに「何をやってもいいよな」という感覚はありますよね。
 入管法の改悪にしても人の命がかかった問題です。投票もできず何の権利もなく弱い立場に立たされている外国人の命を守るために抗議し、行動で止めないといけない。国会の採決だけで、はい決まりました。そんなのでいいのでしょうか。
 強行採決時にダイブして止めようとした議員が暴力的と言われるけど、国家権力の持っている暴力に比べれば大したことない。国会の中で逮捕されたっていいじゃないですか。絶対に許せないという行動が必要だと思います。自民党だって肉体派が守って暴力的に強行したんじゃないですか。そもそも政治は暴力を伴う、暴力はいけないなんて甘っちょろいことを言ってる場合じゃない。
 絶対に譲れないときはやむにやまれぬ実力闘争は当然だと思います。世界核戦争が迫るこの時代に、平和的にやって止められるのかと。強制執行との闘いで自分たちの生き様を見せられたことはよかったし、自分たちにとっても今後闘う自信にもなりました。現地に1000人が集まれば執行を阻止できます。

元気に明るく楽しく闘う

 「食料安保」と称して、農家への戦争動員、戦時徴発が始まろうとしています。政府は自由競争だ何だと農業をどんどん切り捨てていたわけですよね。それが今度は、戦争が近いから「イモや麦をつくれ」と言う。他の野菜どうするんだ。全然わかっていない。労働者に対しても何でもいいから食わせておけばいいと家畜みたいにしか思っていない。
 われわれは農民として農地を耕し有機野菜を作って消費者のみなさんと普段からつながってという農業をやっています。農地を耕しながらここで生き抜いていくという闘いが基礎にあって、空港と闘っています。恐れるものは何もありません。うちも空港の中に農地があります。市東さんも今ある農地を使ってどうやって営農を継続させていくかとがんばっています。これからも産直を支えていただければと思います。
 「決戦ですね」と聞かれれば「そうですねと」と答えていましたが、ことさらに「決戦」を強調することで緊張を高めたり、厳しい悲壮感が漂う雰囲気はつくりたくはなかった。「決戦」が終わっても、闘いは続きますから。この土地で生きていく以上、終わりはない。市東さんも「こんなことでめげない。これからも明るく闘う」と決意を語っています。
 今回、太郎良決戦本部長が先頭に立ち、大きな声を出して、本当に元気に明るく闘争を導いてくれました。追い詰められているのは国・NAAの側。私たちが思っている以上に実は大きな闘いだと自信をもって明るく楽しく闘っていきたい。
 農楽まつりでは参加者と楽しめる新しい企画も考えています。ぜひご参加ください。

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