大地の響き　投稿コーナー

10・８で怒りのデモ
　首都圏学生　花山智

　10月８日、三里塚全国総決起集会に結集しました。今回の闘いでは市東さんの耕している南台農地を奪い取り、住民の騒音被害を無視して成田空港の整備、機能強化をもくろむ自国政府を粉砕すべく全国から労働者や学生が決起し、戦争絶対阻止を掲げ集会、その後のデモを完遂しました。
　今、日米帝国主義は中国侵略戦争の契機としての台湾有事に備え、軍備を拡張し、資本主義延命のための戦争を企てています。今回の成田空港機能強化もその一環の軍事利用のための国策です。
　昨年12月８日の衆院安全保障委員会では「民間空港の軍事利用拡大」についての質問に浜田靖一防衛相は「自衛隊が既存施設を平素から柔軟に利用できるよう関係省庁や関係団体に協力を要請している。滑走路が長い空港は部隊の運用上の有用性が高い」と公然と軍事利用を念頭に置いていることを認めています。
　つまりこの三里塚の闘いは、現在差し迫っている戦争と不可分の問題であり、労働者を抑圧する帝国主義国家の資本家階級の本質との闘い、つまり階級対立であると深く感じます。
　デモ前の集会での演説では同志が「日本の若者は戦争になれば７割が戦争反対の声を上げるというアンケートがあるが、戦争下において反戦を貫くのは簡単な事でも、当たり前の事でもない。弾圧を恐れず、労働者階級の立場に立ち切る事が戦争を止める。そしてこの三里塚の闘いがその運動を爆発させる」と語ってくれ、彼の反戦の真しで正直な気持ちを受け感動に目頭が熱くなり、どんな弾圧にも屈しない覚悟と団結をこれ以上無いほどにまで固め、デモでは労働者の怒りの声を響き渡らせました。
　労働者を地獄にたたき落とす戦争の準備のため、農家の命である代々受け継がれてきた農地を奪いとり、騒音をまき散らし近隣住民の健康的な生活を破壊する帝国主義を許せない。この日は労働者の怒りの団結を極めて深める、必要不可欠な一日であったと確信しました。