婦人行動隊 新年のアピール

週刊『三里塚』02頁(1127号02面01)(2024/01/08)


婦人行動隊 新年のアピール

(写真 11・19労働者集会でデモ)

沖縄・福島と連帯して
 宮本麻子さん

 2月15日、私たちは覚悟を決めて市東さんの天神峰農地への強制執行を迎え撃ちました。向こうは大量の機動隊、重機、高所作業所まで持ってきて、市東さんに通告もせず国家暴力をむき出しにして襲いかかってきました。私たちは、労働者・学生の人たちとともに体を張って闘い抜きました。特に学生さんたちの奮闘はすごかったですね。
 この攻撃で市東さんはしゅんとするどころか、すぐに「第2ラウンド」の闘いを宣言して営農再建に取り組みました。産直の出荷も休みなく続き、ビニールハウスも建ち、敵は市東さんの闘志をくじくことに失敗したのです。
 十数年続く耕作権裁判では南台の土地が焦点です。絶対に守りぬきたいと思います。すでに人証調べの段階ですが、毎回の裁判でNAAの不正が一層明るみに出されています。
 団結街道裁判では、小泉一成成田市長が証人として出廷します。一回一回の裁判を気を抜かず全力で闘わなければなりません。
 毎月の空港周辺一斉行動で私の担当地域は、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の工事が進んでます。農家は移転し田園風景が一変しています。芝山町では第3滑走路の準備工事に着手されました。環境と生態系を破壊する工事を許してはなりません。周辺住民の騒音訴訟も始まり、「空港絶対反対」を貫く反対同盟の正しさが認められています。1月22日、私たちが呼びかける空港拡張反対署名の提出行動を行います。
 昨年は私も千葉や新宿の反戦デモにたびたび参加してきました。戦争の原因が米・NATOにあることがはっきりわかります。岸田は広島サミットで「核抑止」を正当化しました。庶民の生活が厳しさを増す中で、軍備費は倍増するというのです。
 この戦争の時代に私たち反対同盟は、沖縄の軍事基地撤去の闘い、福島の反原発・汚染水放出阻止の闘いと手を結び、成田軍事使用を阻み、反戦闘争の先頭に立つことを決意します。

闘い続けることが大事
 木内敦子さん

 昨年は新型コロナの影響が続き、思い通り動くこともままならない状況がありました。そうした中、戦争は続くし岸田政権は倒れないし、ともすれば「世の中はなかなか変わらない。希望はないのかな...」と考え落ち込んでしまう時期もありました。
 そういう気持ちをベテランの現闘員の方に話したら、「希望というのは一人ひとりの心の中にあるんだよ。だから一人ひとりが希望を失ってはいけない」と言われ、とても腑(ふ)に落ちました。
 三里塚でも今空港はできて飛行機も飛んでいる。それでもみんなあきらめずに長く闘い続けてきたことで、2・15天神峰強制執行と激突する実力闘争が爆発しました。闘争初期には生まれていなかった若い学生たちが集まり、創意工夫をこらして闘ってくれました。
 だから、あきらめちゃいけない、続けることが大事だと確信しました。
 気づいたら若者が武器を持たされ戦場に送られていた、というほど危機が切迫しています。こういう時代だからこそ私たちは「戦争反対」を一層強く叫び続けることが必ず実を結ぶはずです。
 天神峰畑への強制執行は本当に許せない。でも権力は、人民が集う闘いの場、拠点としての三里塚をつぶすことができなかった。24年は闘う拠点をもっと増やしましょう。
 今若い人たちは、環境破壊や気候変動の問題をも通じて立ち上がっています。私たちがどっぷり浸かってきた大量生産、大量消費の社会のあり方を見直す時でしょう。
 天神峰での座り込み闘争では、酷寒にも耐えながら自然の中で風の音を聞き鳥の声を聞き、人間にとって大事なことは何かを再認識した気がします。
 24年、この状況下で革共同のみなさんはぜひ、腐敗した自民党から政権を奪取するくらいの意気込みで、小さなことにこだわらず大きな展望をもってともに闘ってほしいと願っています。

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