全国農民会議総会開く 反戦・労農連帯で活動強化へ

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週刊『三里塚』02頁(1130号02面05)(2024/02/26)


全国農民会議総会開く
 反戦・労農連帯で活動強化へ


 全国農民会議第10回総会が2月17日、埼玉県で開かれた(写真)。4年ぶりに全国から集まった会員が、結成10年の総括と今後の運動方針をめぐって活発な意見を出し合い、「再スタート」を切る総会としてかちとられた。三里塚反対同盟の市東孝雄さんも一会員として討論に加わった。
 この10年で激しく進行した農業消滅、農民抹殺の攻撃は戦争でしか生き延びられない資本主義の危機から生まれていることを怒りをもって確認し、戦争絶対反対、反原発、三里塚連帯を柱に、社会の根底的変革に向けて労農連帯・国際連帯で闘う方針を確立。戦争反対を第一に掲げた新のぼりをもって各地で奮闘することを誓い合った。

今まで通り闘う
 市東さん

(写真 市東孝雄さん)

 国家権力による強制執行が去年の2月15日。ちょうど一年。当時は悔しさなどいろんな気持ちがあったのですが、それではいけないと再建のためのビニールハウスやユニットハウスなど取りそろえ、今、前向きに進んでいます。代執行の時には遠くから来ていただいて本当に励まされ、一人で闘っているんじゃないと感じました。
 まだ耕作権裁判があります。本来であればこちらが絶対に勝てる。でも三里塚の場合は北原鉱治事務局長が言っていたように、裁判の進行では勝っていても判決は違う。
 農業について国がやることは何一つ私たちの支えになっていない。地種も採れなくなり、種代も資材も高騰。空港のためならなんでもOKと。今、生きさせろ、食べさせろの声がいろんなところで出てきています。私たちも声を出し続けないといっぺんにつぶされてしまう。周りに声をかけることはなかなか難しいですが、同盟一斉行動でビラをまき、情勢を知らせ、拡大を目指しています。農民会議も日本全国で農業について同じように考える人たちがいるわけですから、一人でも多く参加してもらいたい。人間は食べるものがなければ生きていけない。だけど、アメリカは戦争の軍備でしか経済が成り立たないとし、日本もその方向に向かっている。それをつぶす闘いを今まで通りの農業をやりながら一生懸命続けたい。

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