大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(1131号02面08)(2024/03/11)


大地の響き 投稿コーナー

広島弾圧打ち破ろう
 全学連 吉田 耕

 2月28日、空港拡張反対の三里塚現地行動に向けて出発しようとしていたところ、私のいた前進社にガサ(不当捜索)が来ました。昨年の8・6ヒロシマ大行動への事後弾圧です。全国で5人の仲間が不当逮捕されたこの弾圧に対して、私たちは団結の拡大で反撃し、必ず仲間を取り戻します。
 ガサへの対応で出発が遅れてしまったことで、現地調査に間に合わず、空港延伸のための工事を止める実力行動に参加できなかったことが悔やまれます。なんとか間に合ったデモは菱田の自然の中を行進する気持ちの良いもので、都度、現地闘争本部の方から解説があり助かりました。自分としては初めてのデモコースということもあり、人々が暮らし続けながらも、さまざまな決戦の地でもある三里塚の歴史にあらためて思いを馳せていました。「解散せよ」と要求する警察官を横に置きつつ、団結がんばろうでデモは無事終了しました。この日の行動に、昨年2月の三里塚決戦時にはまだ、私たちの運動と合流していなかった学生が参加していることは決定的です。
 今回の広島闘争弾圧、5人の仲間に対する逮捕に、戦争政策に突き進む帝国主義の意志が表れています。全国で進められる「国民保護」を名目とした訓練では反戦運動への弾圧と民間の戦争動員が一体で進められています。こうした情勢の中で、軍事空港反対を掲げ、実力で闘い続けてきた三里塚闘争の重要性はますます大きくなっています。新たに決起する学生・青年とともに、全学連は現地の皆さんとどこまでも団結し闘います。

菱田で怒りのデモ!
 首都圏学生 大場 哲

(写真 B滑走路北延伸工事の現地調査に訪れた反対同盟の抗議を恐れダンプが立ち往生)

 2月28日に僕は三里塚の菱田で行われたデモに参加しました。日帝岸田政権が中国侵略戦争に突き進む中、成田空港は「発着回数を年50万回にする」と机上の空論を並べ立てながら、軍事利用のため、2500㍍のB滑走路のさらなる1千㍍延伸、3500㍍第3滑走路建設等、空港機能強化が強行されています。
 B滑走路の延伸については、一般的な旅客機や今運用されてる飛行機は2500㍍で十分対応できるにもかかわらず、3500㍍にこだわるのはまさに中国侵略戦争に向けて平時、有事どちらも軍事利用のためだからにほかなりません。
 この滑走路建設に伴い近隣住民は追い出され、人々を騒音地獄に突き落とし、滑走路が増えることによる飛行時間の延長でその被害を何倍にもします。このように近隣住民の生活を破壊しながら、猛スピードで戦争に突き進むのが成田空港であり、岸田政権です。絶対に許すことはできません。
 今回のデモ地の菱田も第3滑走路建設の予定地になります。菱田で、農民の方々が農作業と共に、自然に根付き生活する土地を資本の暴力によって更地にし、コンクリートに埋め込み、生活を完全に破壊し、戦争に突き進むあり方を許せないとデモで怒りを爆発させました。
 市東さんを先頭に機能強化反対、戦争反対の声を高らかに上げ、さらなる団結を勝ち取りました。空港側はさらに、反対同盟をたたきつぶすべく、市東さんの南台農地を奪おうともくろんでいます。
 労働者学生は、市東さんをはじめ農民の方々と連帯し、必ず農地を守りぬこう。

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