松本空港にオスプレイ着陸 民間施設の軍事利用拡大許すな
松本空港にオスプレイ着陸
民間施設の軍事利用拡大許すな


3月25日午後3時過ぎ、長野県の松本空港に沖縄県米軍普天間飛行場所属の輸送機MV22オスプレイ2機が着陸した。松本空港は、半日にわたり運航を中止した。
松本空港に軍用機が離着陸するのは初めて。さらに、米軍は修理のためと称して3機目のオスプレイの派遣を通告し、強行した。松本空港は、長野県松本市と塩尻市にまたがり、長野県が設置・管理する地方空港で、県は地元住民組織と「軍事使用反対」の協定を結んでいる。県は、それに従い米軍機の不使用を申し入れたにもかかわらず、米軍は3機目のオスプレイ派遣をごり押しし、県を屈従させた。徹底弾劾しよう。
これは、民間空港の軍事利用を拡大させるものであり、中国侵略戦争に向けた国内体制構築を進めるものだ。民間空港の軍事使用の拡大強化は、米日帝の中国侵略戦争政策であり、一片の協定でどうにかできるものではない。三里塚が体現してきた実力決起による非和解の闘いによってこそ阻止できるのだ。
民間空港の平時からの軍事使用は、日米安保強化の要である。これに制約を強制する「軍事使用反対」の地元合意を破棄・踏みにじることは、日帝の中国侵略戦争政策の戦略課題の一つだ。この間連続する軍用機の緊急着陸は、民間空港の軍事利用の調査や既成事実化のためである。
松本空港にオスプレイが緊急着陸したのと同日、米軍パイロット1人が搭乗したF35Bが高知龍馬空港に緊急着陸をした。機体は米軍が整備中とされ、駐機は3週間以上にわたって継続している。中谷元防衛大臣は、駐機の根拠について「米軍機は日米地位協定に基づき、我が国の飛行場への出入りが認められている。安全な離陸が重要だ。防衛省からせかすつもりはない」と言明し、緊急着陸の理由も「米側から『飛行中に警告灯が表示したため』という以上の説明を受けていない」と居直った。日米共同訓練の実戦的強化と一体で民間空港の軍事使用がせきを切ったように激化している。この攻撃は各地で起こる反戦の闘いを押しつぶすためだ。全国で進む民間インフラの軍事使用を弾劾する広範な闘いと連帯しよう。
