団結街道

　感謝の言葉に「とんでもない」と返すのは、「大人でかっこいいな」とある種のあこがれをもっている▼先日、見ず知らずのお年寄りに少しばかり親切な行いをした際、何度も繰り返しお礼を言われたので「とんでもない」と言う決定的チャンスだったのだが、言えなかった。なぜか口になじまない▼そもそも「とん」の意味が何かがわからない。まさか「飛んでもない」ではないだろう。より堅い表現で「滅相もない」とも言うので「とん」とは「滅相」のことかと独り合点した。「滅相」とは、仏教で万物の無常・転変を表す四相（生相、住相、異相、滅相）の一つ。業（ごう）が尽きて命が終わり過去へ戻る状態のことなのだそう▼そして、消え去りたくない人にとっては、「滅相」は「ありえないこと」「思いもよらないこと」。そこで、お礼を言われた時などに「滅相もない」と恐縮する気持ちを表すようになったのだとか▼現在、米トランプ大統領らが「とんでも」発言を繰り返すのは、資本主義が「滅相」状態にあるからだ。過去に戻ったかのようなむき出しの米日帝国主義は、排外主義・ナショナリズム（自国第一主義）を強め、中国への侵略戦争へと突き進んでいる▼これを阻止できるのは国境をこえた労働者階級の団結＝陽気な「資本主義の墓掘り人」の団結以外にない。６月14日、東京・芝公園23号地に大挙結集し、アメリカ大使館、首相官邸に攻め上ろう！