ピンスポット 江藤農水相が「米」発言で辞任 「売るほどある」! 米の絶対量は足りていない
週刊『三里塚』02頁(1160号01面04)(2025/05/26)
ピンスポット
江藤農水相が「米」発言で辞任
「売るほどある」!
米の絶対量は足りていない

(写真 江藤拓前農水大臣)
江藤拓農水相の発言が米価格の高騰に苦しむ庶民の怒りに火をつけた。江藤は5月18日の佐賀市での講演で「私も米は買ったことはない。支援者の方々がたくさん下さる。私の家の食品庫には売るほどある」と述べた。農政の総責任者としてあまりにも無神経で恥知らずな発言だ。
江藤は「受け狙いだった」「宮崎弁的な言い方だ」と意味不明の言い訳を重ねた上、21日に辞任。後任の農水相は小泉進次郎に。
今、需要を満たすだけの米の絶対量が足りていない。自民党農政の歴史的失敗であり、減反で農家を痛めつけ、水田を破壊し、農民の生産意欲まで奪ってきた結果だ。
食料供給困難事態対策法(食料有事法)が4月1日から施行された。農家は有事の際、芋などの高カロリー作物への転作を「要請」され、計画の提出を「指示」される。逆らえば罰金。農民への戦争動員法だ。
米不足、米価「急騰」として現れた事態は、労働者への賃金抑制の攻撃と一体のものだ。「安い米、安い食料」が安い賃金を可能にした。だがそんな支配はもはや成り立たない。労働者・農民は連帯し、革命的反乱に共に立ち上がる時だ。