着工式典に怒りの反撃 成田空港拡張実力阻止を

週刊『三里塚』02頁(1160号01面03)(2025/05/26)


着工式典に怒りの反撃
 成田空港拡張実力阻止を

(写真 NAA本社に向け「本格着工」徹底弾劾【25日】)

(写真 本格着工鍬入れ式)


 成田空港会社(NAA)は5月25日、空港内のNAA本社で「機能強化工事の本格着工式典」を開いた。
 三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連絡会議はすかさず決起し、空港にぎりぎりまで迫り、「空港拡張実力阻止/工事強行許すな」の横断幕を開き、伊藤信晴さんを先頭に怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。
 NAAはこの日を「第2の開港」と呼び、マスコミを集めて、田村明比古社長を筆頭に周辺自治体の首長ら関係者を並べ仰々しく「鍬入れ式」まで行ったが、住民の反対の声を恐れ、工事が休みの日曜日に社内に引きこもってこのようなセレモニーを行ったことにその破産性が露呈している。機能強化工事の前途はまったく明るくない。
 B滑走路の北延伸による3500㍍化、C滑走路3500㍍の新設、それにより年間発着能力の34万回から50万回への増加が予定されているが、用地の確保は8割までしか進んでいないと田村明比古自身が認めている。しかしもはや中国侵略戦争情勢の切迫が機能強化の停滞を認められなくなっているのだ。
 NAAはより具体的には「必要な面積は1099㌶、うち743㌶が民有地で、550㌶(74%)を契約済み」だと説明しており、「本格着工」を宣伝しながら「26%」のめどが立っていないということだ。こんなでたらめを絶対に許すことはできない。
 市東さんの天神峰農地強奪と同じように「安全かつ着実に進捗するよう全力を尽くす」とうそぶく田村を徹底弾劾しよう。
 「機能強化反対」を表明して闘う住民と連帯し、工事を徹底的に粉砕しよう。成田空港を廃港に追い込もう。

このエントリーをはてなブックマークに追加