8・6ヒロシマ反戦闘争へ 集会規制打ち破り原爆ドーム前結集を 米帝トランプのイラン爆撃弾劾 核戦争絶対阻止の声を今こそ

週刊『三里塚』02頁(1164号01面01)(2025/07/28)


8・6ヒロシマ反戦闘争へ
 集会規制打ち破り原爆ドーム前結集を
 米帝トランプのイラン爆撃弾劾
 核戦争絶対阻止の声を今こそ

(写真 イラン核施設爆撃を強行した米トランプ政権)
(写真 核共有、アジア版NATOが持論の石破首相)
(写真 核共同運用に合意した仏マクロン、英スターマー)

 参院選で示された自公の大敗、極右政党の躍進は、今が「戦争か革命か」の時代であることを告げ知らせている。再びの中国侵略、核戦争を絶対に許すわけにはいかない。米日帝の中国侵略戦争と対決し、帝国主義打倒の反戦闘争・実力闘争の荒々しい部隊の登場が今こそ求められている。7月の激闘を闘い抜いた地平を発展させ、8・6広島反戦闘争で1000人を結集させ、原爆ドーム前集会規制を打ち破ろう! 中国侵略戦争準備の一環として進められている、「成田空港第2の開港プロジェクト」と称する敷地面積・発着回数を倍にする機能強化、ターミナル・交通アクセス・貨物地区の再編を粉砕しよう。反戦の砦(とりで)の誇りにかけて南台農地を守り闘い続ける三里塚芝山連合空港反対同盟・市東孝雄さんと共に闘おう。
 被爆80年目の今夏8・6広島闘争は、再びの核戦争か、核と戦争を必要とする帝国主義の打倒かをかけた歴史的決戦としてせり上がっている。
 アメリカ帝国主義(とイスラエル)は6月にイラン核施設への先制爆撃を強行し、核戦争への留め金を外した。中国への見せしめとしても強行されたこの暴挙を主要7カ国(G7)各国は「自衛の権利」と称して容認し、積極的支持を表明した。米トランプ大統領は「広島・長崎への原爆投下と本質的に同じ。戦争を終わらせた」と正当化した。絶対に許せない。
 さらに核保有国のイギリス・フランス両帝国主義は7月10日の首脳会談で初めて核兵器の運用で連携すると発表した。
 まさに核戦争前夜と言っても過言ではない情勢へと突入している。

激化する演習と「核近代化」

 その一切の元凶はアメリカ帝国主義だ。米帝は歴史的大没落からの巻き返しをかけて中国スターリン主義を軍事的・経済的にたたきつぶす侵略戦争に踏み切ることを決断し、その準備を急ピッチで進めてきた。
 ヘグセス米国防長官は6月1日、アジア安保会議で中国代表団を前にして、「中国と断固戦い、勝利する準備ができている」と言い放った。宣戦布告そのものだ。
 航空自衛隊が初参加している米空軍史上最大規模の多国間共同演習「レゾリュート・フォース・パシフィック」(7月9日~8月4日)が強行され、国内の自衛隊6基地、米軍4基地を中心に、全国からステルス戦闘機F35Aなどが発進している。台湾でも過去最長の10日間にわたる対中国軍事演習「漢光」(7月9~18日)が米国製の武器を大量に使用して行われた。
 7月13日からは米豪日共同演習「タリスマン・セイバー」がオーストラリア--インド太平洋地域で強行されている。
 米帝は相次ぐ軍事演習で挑発を繰り返すのみならず、イラン爆撃で示したように実際に先制攻撃もありうることを突きつけ、中国スターリン主義を徹底的に追い込み、軍事的な対抗を引き出し、それを「脅威」と言いなして、たたくことを虎視眈々(こしたんたん)と狙っているのだ。
 戦争の原因は中国の側にあるのではない。
 2024年の核兵器保有国9カ国の核兵器関連支出(1002億㌦)の実に半分以上(568億㌦)が米国一国によるものだ。G7が「脅威」とする中国(125億㌦)とロシア(81億㌦)を足しても米帝の半分にすら届かない。さらに、米帝は2010年以来、「核兵器近代化計画」として30年で1兆㌦という巨費を投じ、いつでも使用可能なように核戦力を更新し続けてきたのだ。
 この最大最強の核兵器保有国・米帝こそが最大の戦争放火者であり、打倒対象だ。

日帝の中国侵略戦争許すな

(写真 徹夜の座り込みで規制を粉砕し原爆ドーム前を守り抜いた昨年の8・6広島闘争)

 米帝の中国侵略戦争を積極的に支えることで帝国主義としての延命をはかろうとしているのが日帝だ。再びの中国・アジア侵略を絶対に繰り返させるわけにはいかない。
 敗戦帝国主義としての制約からの突破をかけた日帝は核武装へと一線を越えて踏み込もうとしている。笹川平和財団は自衛隊・米軍元幹部らとの会合をまとめた提言で「非核三原則の『持ち込ませず』を『撃ち込ませず』に変えよ。空自のF35Aを核兵器を搭載できるようにせよ」と主張し、自衛隊が米軍の核を中国に撃ち込むことを可能にするよう、日帝を後押ししているのだ。
 米帝が核使用の留め金を外し、日帝が再びの中国侵略と核武装へと動き出しているその時に、広島市はこれらに一切抗議することなく、核保有国の代表と石破を平和記念式典に招き入れ、逆に反戦反核を訴える人民の平和記念公園からの排除を国家暴力をもって行おうとしている。
 昨年、集会規制を跳ね返し原爆ドーム前を実力で解放した闘い、新たな「国民統合」を狙った天皇の広島訪問を徹底弾劾した闘いを発展させ、8・6広島闘争に総決起しよう。1000人の大結集で帝国主義者どもに「ヒロシマ・ナガサを繰り返すな!」と怒りをたたきつけよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加