北総の空の下で 極右の「躍進」 私たちに国境はない
週刊『三里塚』02頁(1164号02面06)(2025/07/28)
北総の空の下で
極右の「躍進」
私たちに国境はない
梅雨明けと共に気温はうなぎ登りです。最終盤にようやく降った雨は干上がった畑を潤しましたが、定植したばかりの野菜を中心に梅明け早々から散水が始まりました。人も野菜も、ひとまず盆休みまでの全力投球です。
20日投開票の参院選で極右の参政党が「躍進」したことに強い危機感を覚えます。16年前政権の座から転落した自民党は、安倍を盟主にして長期戦略のもとに差別と排外主義を教育現場に浸透させてきました。それがトランプ現象と呼応し、自民党の建前を超えて満展開するに至ったのではないでしょうか?
武器見本市反対で駅頭ビラまきをした時、執拗に挑発してくる男に絡まれました。〝ガザに自由を"の缶バッジを見て「おばあちゃん、ガザに親戚でもいるの?」腕力で勝てそうな相手を挑発して別の1人が離れた所からカメラを構えています。私は言葉の通じない宇宙人と相対しているような不気味さを感じました。ガザで5万人超が虐殺されても終わりの見えない現実に、日本も加担しているというのに! クルド人居住区に出没して家族の写真と共にデマを垂れ流す連中、難民申請を不当に拒絶する日本政府にさらなる規制を迫る連中、その筆頭に立つ参政党の一番の罪は平気でデマを垂れ流すこと。選挙終盤、一部メディアがたまりかねて批判を始めましたが有権者には届きませんでした。
戦争を推進する連中と闘う労働者農民に国境はないと声を上げ続けましょう。
北里一枝