新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 核戦争を許さない ドーム前攻防に勝利 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1165号02面02)(2025/08/11)
新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ
核戦争を許さない
ドーム前攻防に勝利
三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 スクラムを組み機動隊と対峙【8月6日】)
今年は「蜩(ひぐらし)がもう鳴いている」と早い時期からよく話題になりました。蜩ってお盆過ぎくらいから鳴き始めるイメージですけど、実際には6月下旬から鳴き始めるものらしく、アニメになった『ひぐらしのなく頃に』も6月頃の物語。でも、原作では「例年より夏の訪れが早い」「異常気象というやつらしい」という話になっているとか。ともあれ、異常気象のせいでいつもの年とは違っているというのは間違いないことだと思います。
梅雨明け以降に心配した雨不足はそれほどでもなく、野菜たちも何とか頑張っています。市東さん宅では7月31日に冬人参の種まきもおこない、無事に発芽しました。
お盆休み前の最後の産直出荷は、じゃが芋、サラダカボチャ、空心菜、モロヘイヤ、ピーマン、きゅうり、オクラ、なす、唐辛子、ゴーヤー、瓜のラインナップでした。収穫してから長期保存しておけるのはじゃが芋だけで、その他はどれも出荷の当日か前日に収穫しなければなりません。一週休んだ次の出荷のための収穫は、採り頃を逃して大きくなり過ぎたりした野菜と格闘することになりそうです。
そうしたお盆休みに向かう過程の援農を休ませてもらって、私も8・6ヒロシマ大行動に参加してきました。
5日の早朝、ワゴン車で三里塚現地を出発。延々走ること15時間。やっとこさで到着して、午後9時からの前夜総決起集会へ。全国から結集した仲間の固い団結の力で原爆ドーム前にがっちり配置し、気勢を上げました。
反戦集会禁圧の入場規制を迎え撃つべく、夜を徹する座り込みに入りました。一昨年の天神峰農地の強制執行阻止の闘いは2月15日で、真冬の極寒でした。それとは違って真夏ではありましたが、何だかよく似た雰囲気を感じました。予想したほど暑くはなかったのは助かりましたね。
夜明けの4時過ぎから広島市当局が「退去」通告を始め、機動隊が前面に立って5時半から強制排除が開始されました。最前列の集会参加者を1人ずつ狙いを定めて機動隊4~5人が襲いかかり、「ゴボウ抜き」してドーム前から排除するという暴挙です。
ゴボウと言えば、三里塚では大浦ゴボウというのを作っています。短くて太く、抜きやすい品種です。中心部が空洞になっていて味がよくしみ込むので煮物に最適です。一方、ドーム前に列をなして植わったがごとき我がゴボウたちは、いくらかトウ立ちもして(?)芯が通っているので煮ても焼いても食えたものではありません。ただでさえそうなのに、がっちりスクラムを組んで座り込んでいるものだから、機動隊がほとほと手を焼いている様子は少し離れて後ろから見ていてもよくわかりました。
そうこうしている間に時間はどんどん経過して、集会参加者の1割も排除できないうちに時計は7時を回りました。ドーム前朝集会に突入し、機動隊は強制排除をついに断念してすごすごと引き下がっていきました。大勝利!
機動隊暴力を振りかざした反戦闘争圧殺攻撃を見事に粉砕したこの闘いは、6・14の集会・デモ、そして7・19新宿デモをさらに一歩進めて、中国侵略戦争に真っ向から立ちはだかる確固たる存在として自らを打ち立てるものとなったと思います。さらに10・5へと進撃していきましょう! もちろん10・12三里塚全国集会もお忘れなく。