横須賀デモ
　米海軍基地に迫る
　核攻撃拠点化を許さない

　９月28日、改憲・戦争阻止！大行進神奈川などの共催で「米日の中国侵略戦争・核戦争阻止！横須賀を核攻撃の出撃拠点にするな」の集会とデモが２３０人の結集で勝ち取られた。京急横須賀中央駅前の鈴なりの人だかりの中、労働者、学生、青年、女性がヘルメットをかぶりスクラムデモに出発した。久々のヘル部隊の登場に、駅頭・商店街の情勢は一変し、若者・市民がデモに合流した。部隊は、権力・右翼の妨害をはねのけ、米海軍横須賀基地ゲートに迫る実力デモを貫徹した。三里塚反対同盟から宮本麻子さんと現地闘争本部の仲間が参加した。
　デモ前の駅前でのリレートークでは、大行進呼びかけ人の高山俊吉弁護士が「日本最大級の軍都・横須賀は、国が戦争を始めるときにはここから出撃する。レゾリュートドラゴン、演習は、戦争行為だ。真珠湾攻撃も演習と言ってやった。今こそ反戦の闘いに立とう！」と熱烈にアピールした。大行進神奈川の船木明貴さんの基調報告は、「中国侵略戦争のための侵略出撃拠点、前線司令部、核攻撃拠点の横須賀基地に対し怒りをたたきつけよう。英仏独伊など帝国主義諸国の艦船がなし崩し的に入港し、中国包囲網のハブ港として既成事実化されている。世界戦争の中核をなすことを断固糾弾する」と訴えた。
　連帯のあいさつで宮本さんは、「軍事演習の激化で中国侵略戦争が切迫する中、反戦・反基地闘争の基軸として三里塚は闘い続ける」と、10・12全国集会への結集を訴えた（別掲）。
　婦人民主クラブ全国協議会の川添望さんは「戦争に向けて差別と排外主義があおられている。学生組織の一部が女性差別・性暴力を隠蔽（いんぺい）し、反戦闘争を破壊しようとしている。絶対に許さない！」と叫んだ。神奈川労組交流センターの仲間は「反戦の闘いを巻き起こす。差別・排外主義を許さない闘いに自らを問い直しつつ決起する」と、石田反革命打倒を訴えた。
　９・28横須賀闘争は、この秋の中国侵略戦争阻止闘争の爆発的決起の突破口を切り開いた。

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成田軍事空港を廃港に
　反対同盟婦人行動隊　宮本麻子さん

　「アメリカ、日本の中国侵略戦争を許さない、核戦争阻止、横須賀を核攻撃の出撃拠点にしてはならない」と本日の闘争に来ました。
　石破政権は防衛費を増額、軍備の増強をして戦争準備をしています。つい先日、陸上自衛隊とアメリカの海兵隊の実動訓練「レゾリュート・ドラゴン25」が過去最大規模で九州・沖縄を中心に行われました。琉球弧の島々にも自衛隊の基地を作り、中国への侵略戦争を画策しています。
　沖縄など米軍基地があるところで続発する米兵による女性暴行事件は許せません。あらゆるところに巣食う女性差別、排外主義に反対します。
　パレスチナ、ガザではイスラエル＝米帝による爆撃や食料不足で何十万人という人々が死のふちに追いやられている。座して見ているわけにはいかない。戦争反対、帝国主義を倒す行動に立ち上がりましょう。
　成田空港は軍事空港です。反対同盟は59年間、国家の横暴な農地取り上げに対し、「農地死守・実力闘争」と「軍事空港づくりは許さない」「戦争反対」と闘ってきました。敷地内で闘う市東孝雄さんの農地を、農業を続けていけるように何としても守り抜きます。
　今、成田空港は「第２の開港」プロジェクトと称し、空港機能強化を行い、住民を追い出して第３滑走路をつくろうとしています。すでにあるＢ滑走路を延長して３５００㍍とし、空港の飛行時間の延長を画策しています。空港予定地の２割弱の土地は取得できていないし、住民からも「騒音を増やし健康被害が出ている、過疎化を促進し子ども、孫たちの将来が心配」と反対されています。
　Ａ滑走路北端の敷地を観光歓楽街にするとして、「みんなで大家さん」が投資を募り、割のいい分配金を支払うなどというふれ込みは詐欺であり、土地を提供しているＮＡＡと成田市の責任は重大です。
　国、ＮＡＡ側は何一つうまくいっていません。　市東さんの耕作権裁判では３月、弁論した一切を無視し、市東さんの耕作権を否定しました。すぐさま控訴しました。市東さんの農地を強制的に奪うというのなら、２年前の天神峰のように学生、女性、青年とともに実力で闘います。
　来る10月12日に成田市赤坂公園で全国集会を開催します。だれが首相になろうとも自民党政権打倒、農地死守、軍事空港反対で闘います。ぜひ多くの皆さんの参加をお待ちしています。