団結街道

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(1169号01面05)(2025/10/13)


団結街道


 現闘の同志Aが緊急入院した。トイレでたまたますれ違った同志Bが、汗びっしょりで小刻みに震える尋常ならざるAの姿を見て「すぐ病院へ連れていけ」と同志Cに指示した▼血圧の上が80で下は50。体温は39・9度。医師は「敗血症かも。命にかかわる恐れがあるので親族に連絡を」と。付き添ったCは青ざめ、「何かあったらすぐに私にも連絡を」と何度も確認した▼Aは前立腺肥大からくる尿が出にくくなる症状がひどくなり、尿道に管を通して膀胱(ぼうこう)を休ませる治療を行っていた。予定より早くその管を取った矢先のことだった▼翌日、友人面会(家族2人までが原則だが特別に許された)。個室に入るや、体中に線や管が突き刺さるAの姿が。胸のあたりに心電図とつながる細い線、腕には菌を殺しつつ栄養を採るための点滴の太い針、指先には血中酸素濃度を測る懐かしい器具、尿を排出するバルーン▼「3週間かかるみたい」。尿路感染からの菌血症で、菌の名は乾燥に強いスーパー耐性菌=「アシネトバクター・バウマニ」。点滴で抗菌薬を6時間おきに入れるという。「焦らずのんびり過ごしてね」と退室▼だが根っからの仕事人間のAは病床でも休まななかった。スマホで情報を得た石田反革命への怒りで眠れぬ夜を過ごしつつも、電話で仕事の指示を出し、「明日も耕す」の原稿を書き上げ、わずか10日で退院してのけた。革命家の執念恐るべし。
このエントリーをはてなブックマークに追加