市東さんの南台農地を守りぬく 三里塚裁判闘争の現局面 傍聴闘争に駆けつけよう

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週刊『三里塚』02頁(1189号02面01)(2026/08/10)


市東さんの南台農地を守りぬく
 三里塚裁判闘争の現局面
 傍聴闘争に駆けつけよう

(写真 反対同盟と顧問弁護団の合同会議【1日】)

(写真 南台農地関係土地図。市東さんが耕すA・B・C・D部分すべてに賃借権が存在する)

(写真 国・NAAの攻撃に抗して闘い続ける天神峰・東峰地区)


 三里塚反対同盟は現在、NAA、国、成田市を相手に4つの裁判闘争を闘っている。8月1日に顧問弁護団、支援連と共に合同会議を開き、今秋決戦勝利を誓った。裁判闘争の現局面の概要を紹介する。

◎耕作権裁判控訴審

 NAAは市東さんが耕す南台農地のうちBとE1は賃借地、ACDは「違法に耕している」として、その明け渡しを求めて2006年10月に提訴した。
 25年3月に千葉地裁(齊藤顕裁判長)が市東さんに明け渡しを命じる不当判決。「1950年の市東東市さん(孝雄さんの父)と地主・藤﨑との農地賃貸借契約書には賃借地の面積(4反7畝)の記載はあるが、具体的な場所・範囲の特定がない」として、小作権(賃借権)の成立を否認した。賃貸借契約の存在を認めながら、場所の特定がないとして「ある」が「ない」に化ける詭弁。
 農地法裁判(NAAが市東さんにBとE1の賃貸借契約の解除と明け渡しを求めて07年に提訴)では、NAA・裁判所がBとE1を賃借地と特定していることとも矛盾する。
 そもそも空港公団(現NAA)は土地収用法にもとづく強制収用で市東さんの農地を奪う準備を進め詳細に調査していた。市東さんの賃借地はAとBという前提で収用委員会にも図面を出している。にもかかわらず、場所を把握していなかったとする認定はありえない。当事者であるNAAが主張していなかった事項を裁判所が独自で認定する、弁論主義違反だ。
 弁護団は控訴理由書を提出し、専門家意見書を今年中に提出すると裁判所に通知した。
 担当していた裁判官の交代などがあり、控訴審第1回期日は9月の進行協議を経て決まる予定だ。

◎土地明け渡し請求時効裁判

 2016年に最高裁で確定した農地法裁判での南台農地のB部分の明け渡し請求権が、今年10月で時効を迎えるため、NAAが請求権消滅を阻止するために今年5月1日に提訴した。
 だが、判決確定後に事情が変わったことでNAAの明け渡し請求権そのものが認められない。機能強化計画で市東さんの南台農地を取り上げる必要性・社会的相当性は著しく低下している。航空法上、「へ」の字に誘導路がカーブしていても問題ないとして飛行が認可され、その後のカーブの緩和工事で信号機も撤去されている。市東さんが受ける不利益と比較すれば、強制執行は「過酷執行」で違法だ。
 弁護団は千葉地裁に、10月1日(木)午前10時30と指定された第1回期日の変更を申し立てている。だが、NAAは期日変更に反対する意見書を8月5日に提出している。

◎空港拡張差し止め裁判

 `B滑走路の北延伸(2500㍍化・2006年)と第3誘導路建設(10年)の変更許可処分の無効確認、B滑走路の使用禁止、飛行の差し止めを求めて反対同盟が提訴した。
 これに加えて、機能強化に伴う国の施設変更許可(B滑走路の3500㍍化、C滑走路新設・20年)の無効確認と一切の空港拡張工事の差し止めを求めて提訴・併合。
 25年10月、機能強化で騒音被害を受ける住民30人が新たに原告となり提訴・併合。
 成田拡張を真っ向から阻む訴訟として原告団がさらに拡大しようとしている。
 次回期日は9月8日(火)10時30分開廷。千葉地裁601号大法廷。

◎団結街道裁判控訴審

 成田市は、市東さんの自宅と南台農地を直線で結ぶ団結街道(成田市道)を第3誘導路建設のために2010年6月に夜陰にまぎれて暴力的に封鎖し、NAAに格安で売り飛ばした。この違法を追及し、廃道処分の取り消しを求めて市東さんらが原告となり成田市を提訴した。
 千葉地裁(岡山忠広裁判長)は25年7月、不当な棄却判決。市東さんが畑に行く道が3倍の距離となり4倍の時間がかかろうが「著しい支障とは言えず」と強弁した。
 本来は、代替路の整備→議会で議決→廃道という順序が必要だが、本件は議決の時点で市東さんの畑は袋地状態になっており、手続きの順序が逆だ。裁判所は「廃道要件は相対的なもの」として道路法を勝手に解釈し、市が言ってもいない「付け替え道路があれば問題なし」と切り捨てた。
 控訴審第1回期日は12月3日(木)午後3時開廷。東京高裁102号大法廷。

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