「空港のせいで高谷川氾濫に」 豪雨被害に住民の危機感募る 第157回空港周辺一斉行動
週刊『三里塚』02頁(1190号02面01)(2026/08/24)
「空港のせいで高谷川氾濫に」
豪雨被害に住民の危機感募る
第157回空港周辺一斉行動

反対同盟と支援連絡会議は8月23日、157回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。
午前8時30分、成田市天神峰の反対同盟会議室前に集まった仲間は芝山町白桝の伊藤信晴さんの司会で朝の打ち合わせを行った(写真)。
伊藤さんは反対同盟ニューに載せた地域住民の声を紹介しつつ、現下の攻防について解説した。
「説明会に初参加した町民は、NAAの一方的な押し付けの場でしかなかったと実感し、機能強化にブレーキをかけている反対同盟の存在は救いだと言ってくれている。千葉地裁で闘っている空港拡張差し止め裁判には新たな周辺住民も合流する予定だ」と成田空港の機能強化・強制収用攻撃への怒りはますます高まっていることを報告した。さらに、反対同盟の強制収用攻撃粉砕の闘いの方針として9月8日に千葉県庁包囲デモを行うことを提起した。
今回用意された反対同盟ニュース第152号は、9・8千葉地裁包囲デモへの参加を呼びかける内容だ。高市政権の「国家プロジェクト」と真っ向から対決し、強制収用を阻んできた最大の力である「農地死守・実力闘争」の原則を貫こうと訴えている。また、成田空港がミサイル攻撃の対象となることを想定した千葉県による緊急一時施設への指定を弾劾し、空港周辺住民の生きる権利、耕す権利を奪い、成田を兵士や軍事物資を運ぶ軍事拠点にする機能強化を阻むため、裁判闘争への参加・傍聴を呼びかけている。
打ち合わせを終えた参加者はニュースを手に担当地域へと飛び出した。8月13日に千葉県を襲った豪雨災害について各所で話題にのぼった。
「ここであのような豪雨となれば空港のせいで高谷川は間違いなく氾濫し一帯が冠水するだろう。上下水道も逆流するかもしれない。そうなってからでは遅いのだが」
「千葉市内の息子の連れ合いの実家の1階が浸水し畳がダメになった。水につかりながら家に帰り、たどり着いたのは23時。停電もあった」
「八街市の知り合いが車の運転中に腰のあたりまで水が侵入してきたのでやっとの思いで脱出したと言っていた」
資本の生き残りのために環境が破壊され、戦争でさらに悪化させている。成田機能強化を阻む闘いは、成田の軍事使用を阻む闘いだけでなく、人の命も自然も資本の利益のためなら奪ってかまわないとする今の社会を変革する闘いだ。強制収用攻撃を粉砕する闘いの意義はいよいよ鮮明だ。
こうしたことを各所で訴え、住民の中にも浸透してきている手応えを感じた。
また、高市政権への怒りも高まっている。「高市になってからどんどん戦争に向けて進んでいる。あのトランプと一体だ」。他方で、外国人への排外主義的な主張を述べる人もあった。「戦争反対」の中身が問われている。
半年以上前に移転した住民は、「母屋や作業場、まだ新しかった娘の家も解体した。解体費用は自分持ちだ。大金が飛んで行った」と悔しそうに語った。
また、家屋の新規建築が認められていない騒音下では、生活道路を重機が走り回り、物流倉庫建設が進められていることへの怒りの声。また、成田市が物流施設建設のために動いているとの情報提供もあった。