明日も耕す 農業問題の今 簗農水相の暴言、言語道断 高市政権の腐敗そのもの

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週刊『三里塚』02頁(1193号02面04)(2026/10/12)


明日も耕す 農業問題の今
 簗農水相の暴言、言語道断
 高市政権の腐敗そのもの

(写真 簗和生農林水産大臣)

 自民党の強権政治の実態が、簗和生(やな・かずお)農林水産大臣の暴言と自治体の予算カットという不当な圧力として白日の下にさらされた。10月5日から始まった国会決戦で、簗もろとも高市政権を打倒しよう。
 今年2月の衆議院選挙において、自民党公認で出馬した簗に対して、地元自治体である那須烏山市長や那珂川町長が無所属の対立候補を支援した。その結果、簗は小選挙区で敗北を喫した。
 ところが簗は「『自民党は必要だ』というところに予算を回すのは当たり前」と言い放ち、筆頭副幹事長という党の役職を利用して、両自治体の道路予算を前年度比で半減以下にするという露骨な報復措置を実行したのだ。
 地元の党会合から流出した音声資料によって、「那須烏山市64%減」「那珂川町54%減」という簗の具体的発言が明らかになっている。
 自分に従わなければ地域社会のインフラ維持さえ脅かすという脅迫だ。「誤解を招いた」「国交省への働きかけはない」という言い訳は通用しない。

地元の信頼なし

 東京都小金井市生まれの簗は栃木に何の縁もゆかりもない。かつて渡辺美智雄(副総理、蔵相等歴任)から渡辺喜美(元みんなの党代表)へと半世紀(51年)にわたり引き継がれた強力な保守地盤「渡辺王国」が存在した栃木3区において、喜美の自民党離党に伴う「空白区」を埋めるべく公募に応募した人物だ。
 自民党栃木県連は「渡辺家の強固な地盤を若い新人で崩す」という政治的思惑から簗を選出し、2012年に初出馬させた。この時は敗れたが、14年の「みんなの党」解党や8億円借入問題といった渡辺側の自滅に乗じる形で小選挙区の地盤を奪取した。
 渡辺を支持するつもりなどさらさらないが、「渡辺王国」を間近に見て育った者としては少なからぬ衝撃だった。だが、このように簗の勝利は地元の信頼を得たものでも何でもない。

中小農家つぶし

 農水相就任後の言動から簗農政を見てみたい。
 農産物の適正価格形成を叫びながら「消費者の値上げへ理解が重要」と言って、生産コストを販売価格に上乗せすることを正当化している。同時に「コスト指標」なるものを一方的に導入して農産物価格を生産者に押しつけ、「需要に応じた生産の徹底」と称して中小農家をつぶしていくものだ。
 そもそも簗は旧安倍派の裏金議員として1746万円の不記載が発覚し、党処分を受けたやからだ。それを「大事なヤナちゃん」「知恵袋」と高市が重用して閣僚に登用したのだ。
 この稿が出る頃にはクビになっているかもしれないが、いずれにせよ簗が農水相など言語道断だ。これはひとり簗個人の問題ではない。戦時体制づくりと腐敗・強権支配は表裏一体であり、高市政権の姿そのものだ。簗・高市を許すな!
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