農地死守、軍事空港粉砕へ 成田市で全国集会開く 「第2の開港」=強制収用攻撃に怒り 11・1全国労働者総決起集会―11・22反戦デモ大結集を
農地死守、軍事空港粉砕へ
成田市で全国集会開く
「第2の開港」=強制収用攻撃に怒り
11・1全国労働者総決起集会―11・22反戦デモ大結集を




成田空港会社(NAA)は10月19日、第3滑走路の完成予定期日を当初から5年9カ月後ろに倒した2034年12月末に設定し直し、国土交通相に申請した。同日、NAAは土地収用法に基づく事業認定の申請手続きに必要な事前説明会の日時と場所を公表。12月中にも事業認定を申請する方針と報じられている。事態は風雲急を告げている。11・1集会、11・22デモの成功と一体で、あらゆる手段を駆使して強制収用攻撃を粉砕しよう。周辺住民が呼びかける強制収用反対署名を集めよう。中国侵略戦争阻止の最前線=三里塚闘争の勝利に向け、三里塚芝山連合空港反対同盟が主催する全国総決起集会が成田市赤坂公園で開かれ、全国から490人の労働者・農民・学生・市民が参加し、市東孝雄さんの南台農地死守、成田拡張・強制収用攻撃粉砕、中国侵略戦争阻止の決意を打ち固めた。
本集会に先立ち「改憲・戦争阻止!大行進」の独自集会が行われ、三里塚現地闘争本部の同志が基調報告を行い、大行進関西、同東京が、「第2の開港粉砕」への決意を表した。
本集会が始まり、司会のあいさつとして婦人行動隊の木内敦子さんが、「生活し闘い続け、三里塚は60年。今日来れない全国、全世界の人たちの思いも受けとめ、集会がんばりましょう」と第一声を発した。
(発言要旨1、2面)
祖国敗北主義で
反対同盟事務局員で白桝の伊藤信晴さんが主催者あいさつを行った。「成田の軍事空港としての正体は明らかだ。市東さんへの農地取り上げ攻撃、第3滑走路用地内の地権者への強制収用攻撃は、中国侵略戦争政策に貫かれている。『革命的祖国敗北主義』の立場で危機に立つ高市政権を倒そう」
続いて東峰の萩原富夫さんが、この間の農業への豪雨被害の深刻さを語った上で基調報告を読み上げた。
まず三里塚が「第2の開港」プロジェクト=土地収用法・強制収用攻撃との重大な闘いに入ったことを確認。そして周辺住民が提起する「強制収用反対署名」に取り組むことを訴えた。
新たにNAAが起こした「土地明け渡し請求権確認請求訴訟」の裁判傍聴への結集を訴え、耕作権裁判控訴審期日が来年になることを報告した。
そして国家プロジェクトに位置づけられた「第2の開港」が周辺開発をふくめた軍事拠点建設であることを指摘し、これを粉砕し高市政権打倒を呼びかけ、市東さんの農地を守り、強制収用を阻止することを強調した。
続いて連帯のあいさつとして動労千葉の関道利委員長が発言に立った。
三里塚と連帯しながら80年代の国鉄分割・民営化攻撃に対して2波のストに立ち、解雇40人の攻撃を受けながら現在も団結を守っていることを誇り高く確認した。東京高裁による1047名解雇撤回控訴審での証人採用却下という前代未聞の訴訟指揮を弾劾し、11・1全国労働者総決起集会への大結集を呼びかけた。
関西実行委の連帯発言に続き、敷地内・天神峰で闘う市東孝雄さんが発言に立った。「彼らは、天神峰に人がいる、家があるっていうこと自体をなくしたい。百姓にとって農地は命です。机上の空論で私の畑を取り上げ、天神峰から追い出すなど絶対に認めない。あくまでも闘います」
市東さんの鮮明な決意に全参加者は惜しみない拍手を送った。
反対同盟顧問弁護団4人が登壇し、時効裁判、耕作権裁判控訴審などの現状を報告した。そして「あらゆる意味で強制的手段を用いない」とかつて社会的に公約したNAAが今、高市政権の後押しを受けて強制収用攻撃に踏み出したことを厳しく断罪し、現地実力闘争と一体で裁判に勝利する決意を表した。
市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会の発言が続いた。群馬・守る会の大塚正之さんは高崎市で開いた9・13三里塚集会について「農地を守り、中国侵略戦争を止めるとの決意を市東さんに直接誓うものとしてかちとった」と胸を張って報告した。
全国農民会議共同代表の小川浩さんは、深刻化の一途の農家の危機と苦境を述べ、三里塚とともに労農連帯・高市政権打倒へ進むことに農民の未来があることを訴えた。
婦人行動隊の宮本麻子さんが、強制収用手続きに動き出したNAAへの強い怒りを表してカンパアピールを行った。
福島、沖縄からの訴えとして、3・11反原発福島行動実行委の椎名千恵子さんが立ち、60年にわたる反対同盟の原則的闘いをたたえ、反原発闘争においても「帝国主義打倒、戦争を内乱へ」を貫き、来年3・11集会を開催する決意を表した。
市東さんの農地を守る沖縄の会は、米兵による女性暴行殺害事件を激しく弾劾した。
司会を事務局員の太郎良陽一さんに交代し、住民・市民団体の発言が続いた。
最初に、夜間飛行差し止め訴訟を闘う地元住民が、強制収用反対署名の取り組みを呼びかけた。
さらに、婦人民主クラブ全国協議会事務局長の川添望さん、全国水平同盟委員長の久原正子さん、無実の政治犯星野さん大坂さん全国救援会共同代表の星野暁子さん、都政を革新する会の洞口朋子杉並区議会議員などが次々と発言に立った。洞口さんは、「女性・青年・学生の反戦決起をつくり出し、来年4月の区議選に勝利し、杉並の地から三里塚への大結集を実現する」と誓った。
共闘団体の発言として全学連が登壇し、張り詰めた声で「反対同盟との血盟を貫き、強制収用攻撃を許さず、実力で闘います」と決意を鮮明に表した。自国政府の侵略戦争には内乱・革命を対置し、「革命に向かう青年・学生・女性の決起をつくり出そう」と高らかに叫んだ。
空港の町をデモ
会場の熱気は最高潮に達し、反対同盟の歌を参加者全員で熱唱した。
最後に太郎良さんが「資本主義は人を殺し地球を破壊している。こんな社会は受け入れられない! 第2の開港は国家の経済成長のエンジンだと彼らは言うが、そんなエンジンはぶっとばす。今日の集会をそれぞれが持ち帰り、もっと大きな闘いを!」と訴えた。
太郎良さんのリードで団結ガンバローを三唱し、反対同盟を先頭にデモに出発。
空港のために造られた町である成田ニュータウンのど真ん中を東西に貫く大通りを行進した。第2梯団は全学連を先頭とする白ヘルの長蛇のデモ隊列だ。実力闘争で空港を廃港へと追い込む意気込みを体現した。沿道からの熱い注目を浴びながらデモを貫徹した。