SANRIZUKA 2004/12/01(No668
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週刊『三里塚』(S668号1面1)(2004/12/01)
「撤去不可能」釈明できず 現闘本部裁判で空港会社側
不当提訴の根拠は崩壊 第3回口頭弁論
支援する会に入ろう
反対同盟と顧問弁護団 傍聴・基金闘争の訴え
天神峰現闘本部裁判の第3回口頭弁論が11月4日開かれ、「治安法封鎖措置下で現闘本部を撤去できる法的根拠と方法提示の要求」「将来でなく現在の判決を求める場合の根拠の不備」などで成田空港会社側を鋭く追及、回答不能に陥らせ三たび優位性を明らかにした。収用委再建策動、暫定滑走路の北方延伸策動を粉砕しよう。不屈に闘う反対同盟を全国の力で守ろう。
天神峰現闘本部裁判の第3回口頭弁論が11月4日、千葉地裁民事第5部(安藤裕子裁判長)で行われ、反対同盟側の求釈明をめぐるやりとりと本案(裁判の中身)の争点に関する認否(原告空港会社側の各論点について、反対同盟が「認める」「否認する」「知らない」などの態度表明を行うこと)が行われた。
反対同盟からは北原鉱治事務局長、萩原進事務局次長をはじめ同盟員が総決起、支援する会からは関東地区を先頭に多数の労農学がかけつけ、やりとりを見守った。弁護団は葉山岳夫、一瀬敬一郎、遠藤憲一の各弁護士が出廷した。
この裁判は現在、成田治安法で封鎖され立ち入ることのできない建物の撤去を求めるという、法的にも物理的にも不可能な空港会社の請求をめぐって反対同盟弁護団の白熱した弁論が展開されている。
この日、弁護団は「執行(建物の撤去)が不可能な給付については訴えを提起できない」(社会通念上不可能なことを求める訴えは提起できない)と、あらためて提訴の却下を要求した。
前回の弁論(九月九日)で、空港会社の求める判決の性格ついて、「現在の給付判決」を求めるのか「将来の給付判決」を求めるのかを問いただしたところ、空港会社側は9月22日の準備書面で「現在の給付判決を求める趣旨だ」と回答した。
したがって、空港会社側には、「封鎖措置下でどうやって本部の撤去が可能なのか」という反対同盟の求釈明に答える義務が発生する。
反対同盟側はこの点を追及したのだ。しかし空港会社側は「執行の可否と判決の取得とは別の問題」「執行が不可能でも判決を得る利益はある」と強弁したが、これはまったくの詭弁だ。建物を撤去し明け渡しを求めて裁判をおこしているのであり、それが現実に不可能なら裁判を続ける意味がないからだ。
(写真 第3回口頭弁論後、記者会見を行う反対同盟と顧問弁護団【11月4日 千葉県教育会館】)
「未登記」と誤認、致命傷に
これまで弁護団は「撤去できるとするなら、その方法と法的根拠を明らかにせよ」と強く釈明を求めてきたが、追いつめられたNAA(空港会社)側代理人は釈明できず、こうした詭弁で逃げを図っているのだ。 この裁判の本案については、NAAの訴状内容のひとつひとつについて、反対同盟側が認めるか否かの認否だけが行われた。
NAA側代理人は「被告は権原なく本件土地を占拠している」などというデタラメを根拠なく主張しており、次回から本部建物の登記や、地上権をめぐる本格的な争いになる。
裁判後、教育会館で記者会見。その後「支援する会」の例会が行われた。記者会見で北原鉱治事務局長は「封鎖して長年立ち入りを禁じた上に撤去しろというのは横暴の極み。人民の未来のためにも勝利しなければならない」と訴えた。また支援する会例会で戸村代表世話人は、「生きようとする力と殺そうとする力、何事もこのふたつの力学かと思う。この裁判の勝利も、見えない力を味方とし、その力に押し出されて得るものと思っている」と語り、有形無形の裁判支援を訴えた。青柳晃玄さんが群馬での会員拡大の様子を報告。
「生き甲斐にして運動を進めたい」と世話人の立場から力強く発言した。最後に萩原進さんが、4日現在375口に達したことを報告した。
現闘本部裁判の勝利は、暫定滑走路の欠陥性を固定化し、2007年株式上場を打ち砕くものとなる。支援する会に入り裁判闘争の勝利をともに勝ち取ろう。 次回公判は千葉地裁で2月3日午前10時30分から始まる。
「地上権」は磐石
天神峰現闘本部裁判は、反対同盟による「現闘本部撤去という実現不可能な執行を求める訴えには利益がない」という提訴却下の要求をめぐる論争を継続しつつ、次回から本案をめぐる攻防も始まる。
「不法に土地を占拠している」という空港会社側の誹謗を「反対同盟は現闘本部底地に地上権を確保している」という主張をもって打ち破っていく闘いの開始である。
この点に関しても反対同盟の立場は磐石だ。何よりも現闘本部は登記されている。旧地主である石橋政次は「この土地はどのように使ってもらってもかまわない」との文書とともに土地を分筆して残していった。これらが反対同盟の地上権を証明している。ちなみに空港会社は訴状で「本部底地が未登記」と記載し、致命的誤りを犯している。(写真)
そして、法廷内の攻防を支えるものこそ法廷外の運動の展開とりわけ「天神峰現闘本部裁判を支援する会」の拡大である。現闘本部裁判に勝利することは暫定滑走路の欠陥性を未来永劫固定化することを意味し、それは2007年株式上場の破たんひいては成田空港そのものの崩壊にもつながる深刻な打撃を空港会社側に与える。
本部裁判を物心両面で支えよう。支援する会は375口に達しているが、目標とする800口には届かない。一人でも多くの人が支援する会に入ろう。友人、知人に呼びかけよう。
現闘本部裁判は実に面白いものになっている。提訴した空港会社の側が、いわば「死に体」にされていたかに見えた天神峰現闘本部による返り討ちにあっているような痛快な場面が展開されている。このことを私は第1回弁論後の支援する会結成総会で「現闘本部に再び魂が吹き込まれ復活した」と表現した。
治安法の封鎖措置で誰も立ち入れない現闘本部をどうやって撤去しろというのか。同盟の主張は明快だ。まさに現闘本部と市東孝雄さんの畑が暫定滑走路を阻み立ちはだかって、延伸を阻止している構図が、裁判の上でも浮き彫りにされている。 第2章 本部裁判の勝利は暫定路破綻に直結 支援する会代表世話人 戸村義弘さん
先日、東峰神社を訪れた。ここでも部落の民びとたちの思いが凝縮されて、暫定路の完成を阻んでいる様に感動した。生きようとする力と殺そうとする力のふたつがあり、この裁判の勝利も、見えない力を味方とし、その力に支えられて勝ち取れるものだと思う。東峰神社にはこの見えない力が蓄えられている。
この裁判闘争と勝利の意義はきわめて大きい。現闘本部と市東さんの畑があるかぎり、暫定滑走路は権力の不正、犯罪によって造られた欠陥滑走路の烙印から逃れることはできない。権力犯罪に身を体して闘う三里塚闘争こそ本来の民主主義の体現者だ。(談)
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週刊『三里塚』(S668号1面2)(2004/12/01)
市東さん用地部撃退
「冠水対策」で接近画策
11月4日、成田空港会社用地部の保坂某は、農地売却を誘うため、敷地内・天神峰の市東孝雄さん宅を訪れ、接触を試みたが市東さんは留守で居合わせた全学連現闘に追い返された。さらに12日、今度は用地部長の浅子直樹とともに、現闘本部北側で作業をしていた市東孝雄さんに近づき、取り入ろうとたくらんだ。
いずれも「大雨被害に対する対策」を口実とするものだ。しかし市東さんは「用はない、帰れ」と一喝して追い返した。
これらの行動は11月1日に行われた北側一雄国土交通大臣の成田空港視察とそれに伴う発言にせきたてられた敷地内農民への切り崩し策動である。北側国交相は記者会見で「用地交渉を急ぐように」「その報告を年明けに受けて北方延伸を行うかどうかの判断を行う」と空港会社に迫った。
しかし今さら空港会社に協力する三里塚農民はいない。2007年の株式上場予定が迫り、2009年の羽田国際線化が近き、韓国仁川空港、中国香港空港などとの競争で敗勢に陥るなど国と空港会社は追いつめられている。力と脅しに頼り、農民を無視しつづけてきた空港建設のツケがいよいよ回ってきた。
デタラメの極み 天神峰・市東孝雄さん
本部の北側の誘導路を「へ」の字に曲げている畑で作業をしていたら、夕方になって浅子用地部長と保坂某が近づいてきた。「大雨の被害が出ているようでしたら対策をします」と言う。
もし対策が必要ならこっちから空港会社に対して、要求は要求として手続きを踏んで行う。肝心な時は無視を決め込むくせに、今さら近づいてきて「対策だ」なんてペテンもいい所。だったら1年半以上も前から要求しているジェット噴射の対策をやれと言うんだ。一から十までデタラメだよ。
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週刊『三里塚』(S668号1面3)(2004/12/01)
収用委再建は許さない
流血の歴史教訓なし
言語道断の「市民派知事」
委員は「氏名秘匿」!? 犯罪を自認
かつての成田空港建設の過程で農民を無視した強制収用をくり返し、度重なる流血の事態を招いてきた千葉県収用委員会が三里塚農民や全国の人々の抗議のなかで崩壊してから16年。千葉県・堂本暁子知事(写真)は血塗られた歴史に対する反省と謝罪を拒否したまま、ついに同収用委を再建する方針を決めた(11・17各紙報道)。すでに成田空港建設に関しては収用法に基づく事業認定は消滅しており、空港関連の強制収用はできなくなっているが、強制収用(行政代執行)の責任者である県知事が、成田空港建設での国の暴力行使の歴史を開き直ったまま(暫定滑走路の強行開港など)収用委の再建に手を染めることは絶対に許されない。
空港予定地内外では、今もなお反対同盟と地権者農民たちが騒音被害に苦しみながら、農民無視の国家犯罪を告発し続けている。収用委再建は、この三里塚農民と三里塚闘争の歴史と現在に対する真っ向からの挑戦である。
今回、堂本知事は任命される収用委員全員の氏名と住所を秘匿する方針だという(11・17東京)。彼らは農民殺しを開き直る犯罪者ゆえ、収用委再建の“正当性”を堂々と主張できない。暫定開港の国家犯罪に加担した責任を自覚しつつ、これにふたをしようとしている。彼らは三里塚闘争の正義を恐れているのだ。
「公共事業が進まないから収用委が必要だ」という理屈も通らない。政府は空港反対闘争の一部条件派を切り崩すために「未来永劫国の強制力は使わない」(公開シンポ=93年)と公の場で確約した。しかもそれは「民主主義の壮大な実験であり、成田空港以外の公共事業にも適用されるべき」(同)ものとされた。これを受けて当時の千葉県知事(沼田武氏)も「公共事業は話し合いによって十分に対応可能だ」と明言した。このかん千葉県議会などで県内の公共事業(鉄道や自動車道)の遅れがでており、それが収用委再建の理由として強調されているが、統治権力として民主主義を尊重するなら、「事業の遅れ」は当然受け入れるべき負担だ。「経済効率とスピード」を一切に優先させ、地権者を無視した強制収用が行われてきたことへの反省こそが問われていたし、三里塚闘争はこの課題について、強制収用機関たる収用委を解体するという形で、未来に通じるラジカル(根源的)な回答を提起してきたのである。
それは故・大木よねさん(※注)をはじめ、国と県の無謀な強制収用で傷つき、倒れた多くの農民たちの命がけの、かけがえのない問いかけでもあった。
堂本知事に告ぐ。どこが「市民派知事」か。収用委再建は絶対に許されない。この三里塚闘争への悪らつな挑戦について、三里塚農民と全国の心ある人びとは断固として受けて立つだろう。「委員の秘匿」などという醜悪な小細工が、自分たちの犯罪性を強調するだけで、何の気休めにもならないことを知るべきだ。「就任を了承した」(朝日11・17)とされる委員たちは、三里塚闘争の流血の歴史を真摯に教訓化せよ。自分たちの行為がどれほど人の命と尊厳を踏みにじるものであるかを自覚せよ!
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【注・大木よねさん】
現在のA滑走路用地内に土地を所有していた反対同盟員。1971年強制収用で機動隊による暴行の末に自宅を奪われた。73年死去。
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<お断り>『米軍再編と成田空港』は休みます。
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週刊『三里塚』(S668号1面4)(2004/12/01)
“自動車”のため農産物関税完全撤廃
加速する農業圧殺
FTA阻止へ労農連帯を
アジア諸国とのFTA(自由貿易協定)交渉成立のため、農業を売り渡す動きが激しさを増してきた。農林水産省は11月12日までにコメを除く農産物の関税を広い範囲に渡って撤廃・削減する方針を決めた。「農業保護が交渉の障害になっている」との批判に答える趣旨だという。
具体的にはナシ、リンゴ、アスパラガス、バナナなどの関税は早期に撤廃・削減する。鳥肉、合板、マグロなどを段階的に関税を削減する方針。 小泉政権は韓国、タイ、チリ、フィリピンなどとのFTA締結を急いでいるが、11月17日から21日までチリ・サンチャゴで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)でもFTAが主要議題の一つになる。このため島村宜伸農水相に指示して急きょまとめさせた。
自動車、IT産業、家電等の大資本の利益のために農業・農民を切り捨てる政策は、賃金切下げなど労働者への資本攻勢と直結している。韓日FTA締結に反対して闘う民主労総と連帯しよう。
(写真 韓日FTA交渉に反対して戦った民主労総派遣団と労働者【11月2日 渋谷】)
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週刊『三里塚』(S668号1面5)(2004/12/01)
国境越え日米韓の労働者が連帯
11月7日、東京日比谷野外音楽堂で行われた全国労働者総決起集会は、日米韓の労働者3600人の結集を勝ち取り画期的成功を収めた。参加者は、韓国・民主労総、米ILWU(国際港湾倉庫労組)の代表と共に固い団結を確認し資本に屈服した労働運動を覆す新潮流運動の展開を誓った。
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週刊『三里塚』(S668号1面6)(2004/12/01)
堂本知事が収用委再建を決めたと報道された。直後から県庁はものものしい警備体制が取られ、着任を了承したとされる新委員たちにも警備がついた。彼らは「氏名も住所も秘匿される」そうだ▼いったい何をコソコソやっているのか。彼らは自分たちが犯罪者であることを知っているかのようだ。まるでファルージャ市民の殺りく作戦を練っている侵略軍のようではないか。統治権力が自らを名乗れず「非公然体制」とは笑止千万、統治の破たんである▼公共事業の強制収用に正当性がないことは成田空港建設38年の歴史が証明してきた。前任の県知事も1988年に力ずくの強制収用に手をつけようとして人びとの手痛い反撃にあい、「公共事業は強制収用なしでも十分やれる」と反省の弁を述べた▼事実千葉県の行政は、16年間も収用委員会なしで回ったのだ。この教訓を一つもくみ取れない県幹部たちや国交省の役人たちに行政を預かる資格はない。彼らはこの期に及んで「民主的説得は経済効率が悪いから強制収用がいいのだ」と主張している。この理屈は38年前の元の黙阿弥、民主主義の根本を自ら放棄するものだ▼それにしても16年間にわたって収用委という権力機関を崩壊させ続けた三里塚闘争の力を再確認できる。国家は暴力装置だが、その一角が16年間も機能を失った。ここは一種の解放区なのだ。三里塚が人民の抵抗闘争の砦たる所以だ。権力はそれが容認できない▼国家の暴力を使うと宣言した「市民派知事」の堂本知事には、三里塚闘争の歴史の何たるかをもう一度学習してもらわねばなるまい。
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週刊『三里塚』(S668号1面7)(2004/12/01)
闘いの言葉
白人が私たちの国に来たとき、私たちは土地をもち、彼らは聖書をもっていた。しかし今は私たちが聖書をもち、彼らが土地をもつ。
アフリカ人のことわざ
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週刊『三里塚』(S668号2面1)(2004/12/01)
イラク・ファルージャで何が?
市民の遺体散乱、空前の破壊・虐殺
米軍は必ず負ける
反米蜂起、全土で拡大
総選挙は不可能、米同盟軍次々撤退
イラクを占領している米軍は11月8日(7日夜〜)、武装解放勢力が街を掌握していた首都バグダッドの西50キロの所にあるファルージャへの総攻撃を強行した。もはや事実上の破たんが確定的となった「1月総選挙」の体裁を整えるため、レジスタンス勢力を一気に叩きつぶそうという絶望的な(実現可能性のまったくない)賭けに出たのだ。ファルージャは人口30万人規模の都市で反米レジスタンスの拠点。昨年四月、米軍の侵攻を住民の総蜂起で跳ね返し、イラク全土の反米レジスタンスを象徴する都市となった。以後同市は中央カイライ政権の統制を離れた解放区と化している。空前の大虐殺と、それを乗り越え英雄的に闘いぬくイラク人民に渾身の力で連帯しよう! ファルージャ侵攻を公然と支持した小泉政権は虐殺の共犯者だ。自衛隊の即時撤退を勝ち取ろう!
病院を封鎖、救急車も空爆
▼作戦は、大規模な空爆と3万人規模の地上軍(うちカイライ軍約8千)による文字通りの無差別虐殺である。アルジャジーラ(以下AJ)の電話取材に応じたファルージャ在住医師は「何百もの遺体が街に横たわっている。だれも手を出せない。水も食料も電気もなく治療もできない」と叫んだ。遺体の山から悪臭が立ちこめている(12日)。
▼米軍指揮官はファルージャ突入の直前、兵士たちの前で声を張り上げた。「ファルージャにいる奴らは全員ならず者、テロリスト、犯罪者だ。奴らをぶちのめしてやる」(NHK)。日本の新聞は「住民のほとんどが避難した」と米軍発表を垂れ流した。
しかし事実は違った。人口30万の都市を封鎖し「15歳から60歳までの男性は戦闘適応年齢である」として避難さえ許さず、街を市民もろとも壊滅・皆殺しにする作戦だった。住民の大半はファルージャにとどまっていたのだ。猛烈な爆撃下でかろうじて生き残った居住者は「水がありません。食べ物もない。人々は汚い水を飲んでいる。子どもは死につつある」と語った(AL)。
▼ファルージャの大病院は町の中心部からユーフラテス川を隔てたところにある。まず最初に米軍はこの橋を封鎖し、町と病院を切り離した。医師たちは自分でもてるだけの器材をもって病院を去る以外になくなった(死傷者の現場へ)。ファルージャ入り口で食料や医薬品を病院に届けるために待機していた赤新月社(赤十字)の立ち入りを米軍は禁止した。米軍は動く救急車をすべて銃撃し、負傷者を運ぶために家を出て行った人々を狙撃した。米軍は市民の遺体を“処理”するまで現場を見られるわけにはいかないのだ。
住宅地に降り注ぐ爆弾は小型のもので500ポンド爆弾だ。爆発の半径は400b。千ポンド、2千ポンドの「精密誘導」爆弾もだ。死者〇名、負傷者〇名という米軍発表はでたらめだ。空前の虐殺である。
▼この大規模な虐殺を乗り越えて、レジスタンスは驚嘆すべき勇敢さと柔軟な戦略・戦術で闘い抜いている。「米軍は市中心部を早くも制圧した」と新聞に報じられた翌日の11日、「米軍はジョラン地区で包囲され、レジスタンスの狙撃兵によって打ち倒されている。米軍が支配している市中心部は誰もいない。ジョラン、アル・アスカリ、ニザル、ジバイリ、工業地区はレジスタンスの支配下にある」(AJ)という事態が生まれていた。
『イスラムメモ』(民衆ジャーナリスト機関)によれば、8日のファルージャ西部の戦闘だけで米軍戦車2輌、燃料輸送車7輌が破壊された。
市の中心部では、ヘリが撃墜され、ユーフラテス河の橋のたもとで装甲車が炎上している。ファルージャから全世界に、攻撃を阻止するための行動の呼びかけが発せられた。イラク中の都市からファルージャを救うため人々が動いている(AJ)
▼首都バグダッドでは10日だけで20波以上の戦闘が勃発した。米兵23人、カイライ軍16人が死亡し、兵站線が各所で分断された(イスラムメモ)。グリーンゾーン(暫定政府のある厳戒区域)内の米軍司令部に食料が届かず、司令官たちは三食とも「Cレーション(非常食)」を食べる以外になくなった。今や首都バグダッドにいる米軍幹部と政府高官らは、グリーン・ゾーンから一歩外にでると命の保証はない。
■11月10日 水曜日
モスル、ラマディ、ハディーシャ、ヒート、アナハなどの都市でレジスタンスが町の支配権を掌握。バグダッドでは、激しい戦闘が展開され、20波以上の戦闘で米兵23人、暫定政府軍16人が死亡。兵站線が寸断された。(イスラムメモ)
(図 米軍のファルージャ侵攻に対してレジスタンスはイラク全土で蜂起している)
■11月11日 木曜日
深夜、アル・シュハダで激戦。状況は未だ流動的だ。ファルージャ周辺で米軍の兵站線への攻撃が続き25輌以上の車両が破壊された(イスラムメモ)。北部戦線では、米軍の後衛にレジスタンスの砲撃が3時間に渡って続いた。米軍は市の内側と外側から挟撃される形になった。「市中心部は制圧された」と米軍は発表したが、北部で再び激戦となり米軍はファルージャ駅周辺からいなくなった。(イスラムメモ)
■11月13日 金曜日
驚くべきことに米軍がファルージャでレジスタンスに停戦を呼びかけている。「一つの通りだけで40両以上の米軍車両が破壊され、前線の米軍兵站集積所が破壊され、部隊が孤立している」(イスラムメモ)。
米軍は「明白な勝利」を実現したはずなのに、また「完全制圧した」はずの地区に空爆と砲撃を激化させている。これはなぜか。ここには米軍も多数展開している(同士討ちもあるようだ)。米軍部隊に救援が必要なのだ。(AJ)
▼ロイター通信は13日、ヨルダン人のアブムサブ・ザルカウィ氏が率いるとされる武装組織「イラク聖戦アル・カーイダ組織」や「イスラム軍」など11の組織がビデオ声明で「ファルージャでのイスラム教徒虐殺に対抗し、戦いをイラク全土に拡大させる」と宣言したと報じた。
「自衛隊は出ていけ」 サマワでデモ「日本は占領軍だ!」
●米軍発表のウソ
「米兵の死者は38人、負傷者は320人」。これは米軍発表だ。しかしドイツの米軍ラムシュタイン基地(フランクフルト空港に隣接)には16日現在、412人の「本国送還」重傷兵士が横たわっている。負傷者の8割は「治療後」戦線に強制的に戻されているので、負傷者総数は少なく見積もってもこの5倍(2千人超)だろう。死亡者はカウントされない(■)移民兵士などを加えれば200人以上だろう。これはファルージャだけの数字だ。
(写真 11月16日、サマワ入りを前にクウェートで射撃訓練を行う陸自のイラク派兵部隊)
●全土でレジスタンス蜂起
14日朝、米軍の報道官は「町の大部分を制圧し、大規模な戦闘は終わった(昨年5月のブッシュ声明と同じ台詞!)」と豪語した。しかしこの日、米軍がファルージャ攻撃を始めた直後からモスル(イラク北部。イラクで3番目の人口。米第2歩兵師団の司令部がある)でレジスタンスが蜂起し警察署や政府の建物を次々と占拠、イラク人の警察官は全員職務を放棄した。武装勢力の蜂起は他の町にも次々と広がっている。(NHK)
●総選挙ボイコット広がる
イラクのスンニ派の権威であるイスラム聖職者協会は、1月総選挙のボイコットを正式に決定した。「ファルージャをはじめとするイスラム民衆の怒りに突き上げられた結果」(NHK解説)だという。同系列の政党イラク・イスラム党は暫定議会から議員を引き上げてしまった。これに関連し、米軍は同党議員を「アメリカと暫定政府批判を煽った(?)」理由で逮捕した(16日)。これがアメリカ流「民主主義」だ。
●ハンガリー、年内にイラク撤退
ハンガリー議会は11月15日、同国のイラク派遣部隊の来年3月末までの駐留延長を求める政府案を否決した(毎日)。これでハンガリー軍は派遣期間の切れる12月末にイラクを撤退する。すでに撤退を決めたスペインやポーランドにつづく撤退決定で、米占領軍に大きな打撃となることは確実だ。
●小泉がファルージャ虐殺支持を明言
小泉政権は「ファルージャ作戦を成功させなければならない」(9日会見)と米軍の虐殺支持をいち早く明言した。日本帝国主義はもはやアメリカ帝国主義・ブッシュによる果てしない殺りく戦争と一体化する以外に、中東の石油権益を確保するすべを失っているのだ。ファルージャ市街に積み上がったおびただしい民衆の屍の上に“確保”される石油権益とは何か? ここに《01年9・11NY》の意味がはっきりと示されていることを自覚しなければならない。
▼小泉の「ファルージャ侵攻支持」表明を受けて、陸自のイラク派兵第4次隊の第1波200人が14日、クウェートのムバラク空軍基地に到着した。指揮官の福田築一等陸佐は「気持ちの整理をしっかりした上でサマワ入りしたい」と動揺を隠せなかった。(14日・時事)
(写真 「自衛隊は出て行け!」サマワで自衛隊撤退を要求するシーア派のデモ【11月12日】)
●サマワで自衛隊撤退要求のデモ
遂にサマワで「自衛隊は撤退せよ!」とのスローガンを掲げたデモが行われた(時事・14日=写真)。イラクで多数派を占めるイスラム教シーア派の中で、8月のナジャフ攻防戦を契機に急速に支持基盤を拡大させたと言われるサドル師派のデモだ。自衛隊は完全にイラク人民の怒りの標的となった。同派はスンニ派の聖職者協会に続いて総選挙のボイコットを強く示唆している。
●サマワの治安、空白に
陸上自衛隊が駐屯するイラク南部サマワを州都とするムサンナ州で、新たに編成された警察即応部隊(650人)が、暫定政府・内務省の指示で17日に首都バグダッドに緊急招集されることが明らかになった。ファルージャの虐殺に抗議するレジスタンスの蜂起が首都の治安を極度の危機に追い込んでいるためだ。
これでオランダ軍が撤退すると、サマワの自衛隊は文字通り丸裸となる。
●遂に「自衛隊は占領軍」と規定された
サマワで、イスラム教シーア派の反米指導者ムクタダ・サドル師派幹部ガジ・ザルガニ師は16日、同派指導部が「自衛隊は占領軍」と規定することを決めたとし、「われわれは占領者と戦っており、日本もその戦いの(相手の)一部になった」と共同通信との会見で言明した。シーア派聖地ナジャフにいるサドル師派指導部の決定で、末端まで同じ認識だと強調した(共同・17日)。
イラク南部に影響力を持ち、8月にはナジャフ蜂起で米軍と激しい戦闘を展開したサドル派が自衛隊を攻撃する姿勢を明確にしたことで、イラク人民の怒りが自衛隊への本格的な軍事攻撃に発展することはもはや必至の情勢となった。
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週刊『三里塚』(S668号2面2)(2004/12/01)
無意味な「北延伸」なぜ
上場破たん寸前、農家脅す
11月1日、第2次小泉改造内閣の北側一雄国土交通大臣が成田空港を視察し、記者会見で「用地交渉を急げ」「年明けにも暫定滑走路の北方延伸に関する決断を」という発言を行った。(前号既報)
11月12日には、空港周辺の経済団体や農協など三十六団体でつくる成田空港対策協議会(豊田磐会長)が、臨時会議を開き、暫定滑走路の2500b化をめぐって成田国際空港会社(NAA)や国土交通省に要望することを決めた。
要求には「暫定滑走路の2500bへの延長」とともに東峰部落を廃村にしなければ不可能な「3300bでの運用」という項目まで盛り込まれ、東峰部落を抹殺せよと叫んだ。
そして11月17日、千葉県の堂本暁子知事が「千葉県収用委員会を再建する意向である」とマスコミ各紙が伝えた。
これらは、成田空港株式会社の株式上場予定が2007年に迫り、羽田空港の国際線化が2009年に近づき、韓国仁川空港や中国香港空港などとの空港間競争で成田が敗勢に陥っている状況に追いつめられた悪あがきだ。
何よりも暫定滑走路を2500bに延伸し、ジャンボ機を飛ばせるようにならなければ、シビアな市場の評価は得られず、株式上場自体が不可能化する公算が強いからだ。しかも2009年に最大の競争相手となった羽田新D滑走路が完成し、年3万回の国際便が就航しようとしている。
そして、成田よりはるかに着陸料が安く使い勝手のいい上記アジアハブ空港との国際競争から陥落しようとしている。
にっちもさっちも行かなくなった政府・空港会社が取る手段は、結局40年間変わらぬ力と脅しによる農民への屈服強要なのである。元々、2180bという暫定滑走路の欠陥性を百も承知で開港を強行したのは政府・空港公団(当時)だった。空港公団は「頭上に飛行機を飛ばしてしまえば農家は必ず折れる」という勝手な思い込みで、本来の滑走路用地内に農家を残したまま権力犯罪とも言うべき開港を見切り発車させた。
しかもこの暫定開港は「空港建設にあたっては強制的手段は取らない」「反対農家の同意なしに着工しない」という1994年の円卓会議決定を公然と踏み破るものだった。
当時、運輸省、空港公団、県、成田市、周辺自治体、マスメディアはこの円卓会議を「民主主義の壮大な実験」「住民紛争の新たな解決方式」ともてはやした。彼らは「反対闘争を破壊するための茶番だ」と弾劾して参加を拒否した反対同盟を口をきわめて誹謗していた。
その確約が見るも無残に踏みにじられ「反対農家の同意なしの着工」が強行され、東峰神社林伐採などの「強制的手段のやり放題」という事態を前にして当時の関係者は沈黙である。「民主主義の壮大な実験」はどこへ行ったのか。
国家犯罪を告発
敷地内の東峰地区や天神峰地区の農民たちが怒りを爆発させたのは当然だった。
農家の頭上40bにジェット機を飛ばす行為(航空法違反だ!)や、ジェット機の噴射ガスを農家に直撃させる事態を生んだ暫定開港は、国家犯罪ともいうべき暴挙だった。農民たちは、30数年の農地強奪の歴史の上にこの最後の仕打ちにあい、自らの身を危険に晒してでも、こうした国家犯罪を告発する道を選んだ。それは農民たちの生きる権利の根幹にかかわる選択であった。公団はこうして、暫定滑走路の2500b化の道を自ら閉ざし、そして今暫定路破たんの道へ自ら転げ落ちようとしているのだ。
北側国交相の発言、空対協の要望、堂本知事による収用委再建の脅しによっても暫定滑走路の欠陥解消の道は開けないであろう。
抵抗する権利とは
空港反対農民はなぜここまで抵抗するのか。統治権力の横暴に対して、屈服せずに闘うことが人民、市民たるものの義務だからである。いったん約束したことを「公」の名でいとも簡単に覆す封建領主なみの人民蔑視。圧倒的な金と暴力の前にはいかなる抵抗も成り立たないとみくびる権力万能主義。天神峰・東峰地区を大騒音の無法地帯と化した暫定滑走路開港の国家犯罪。
あまりにも理不尽な不法行為の数々に対して、血のにじむ闘いでひとつひとつ正さない限り「人民の権利」は1歩も前進しない。紙に書かれた「権利」は法文化されていても何の保証にもならない。法律にのっとって出された労働委員会の労働者救済決定の数々が、資本から一顧だにされず、次々と裁判で覆されている。それもこれも権力と資本に屈服したナショナルセンター連合の闘争放棄のためだ。
「大学の自治」もしかり。「自治」がまさに脅かされようとするそのときに、すべてを賭した抵抗の闘いに立ち上がれなければ「自治」は空文である。「権利」は闘いに裏付けられなければ絵に画いたモチなのだ。
三里塚農民の抵抗闘争は、人間としての普遍的な価値を勝ち取るための闘いであり、生きる権利や抵抗する権利を守る闘いの最前線なのだ。それゆえに全国で多くの労農学が支援陣形をつくり、防衛に立ち上がり、40年にもわたる団結を紡いできた。
暫定滑走路閉鎖へ
政府と空港会社、県は、敷地内農民がこうした覚悟の上に、「金輪際(こんりんざい)空港建設には協力しない」と宣言していることの重みを知るべきだ。私利私欲のために「北方延伸」を要求する空対協の態度は問題外である。
「北側延伸」攻撃なるものを最後のひとかけらまで粉砕しよう。暫定滑走路の延長策動にとどめを刺し、暫定路閉鎖・空港廃港へ前進しよう。
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週刊『三里塚』(S668号2面3)(2004/12/01)
天神峰現闘本部裁判
「支援する会」に入ろう
反対同盟は全国の労農学に現闘本部裁判を支援する会への入会を訴えている。すでに多数の人が入会しているが、まだ目標の3分の1だ。以下の入会案内を参考にまず自分が入り、友人知人に呼びかけよう。
入会の案内
会員になろうとする方は、郵便振替または銀行口座で年会費を納入してお申し込み下さい。
1.会費納入について
年会費は1口3000円です。とくに団体の場合はできましたら複数口お願いします。
●郵便振替 口座番号 00100−8−297055 (加入者名) 天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会
●銀行口座 三井住友銀行成田出張所 (店番号・口座番号) 548−6592903 (口座名義) 伊藤信晴
2.加入申し込み用紙について 別途配布の申し込み用紙は加入者確認のためのものです。特に銀行振込で納入される方は、用紙に氏名・住所等を記入の上、下記事務局まで郵送願います。(郵便振替の方は、振替用紙に氏名等が書き込まれますので用紙を送る必要はありません)
〒286−0111 成田市三里塚115 (北原気付) 天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会 事務局
会則
第1条(目的) 本会は裁判傍聴や基金運動をとおして天神峰現闘本部裁判闘争を支援することを目的とする。
第2条(名称) 本会は「天神峰現闘本部裁判闘争を支援する会」と称する。
第3条(事務所・連絡先) 本会の事務所を「成田市三里塚115番地」におく。
第4条(会員) 会員は会の目的に賛同する個人・団体であって、これを積極的に推進するものとする。
第5条(会費) 会員は1口3000円の年会費を納入する。
第6条(世話人) 会を代表する者として2名の世話人をおく。
第7条(事務局) 会を運営するために事務局をおく。
第8条(例会) 例会を毎回の公判終了後に行うこととする。
第9条(総会) 必要に応じて総会を開くこととする。総会で世話人と事務局を選出する。
第10条(会報) 会報を年4回発行する。
第11条(資産) 本会の資産は次の各号に掲げるものをもって構成する。
1 会員が納める会費
2 支援者が拠出する基金
第12条(支出) 本会の収入は裁判闘争を維持するために使われる。
第13条(会計年度と会計報告) 本会の会計年度は、毎年4月1日に始まり、翌年の3月31日終わる。会計報告を会報に掲載する。
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週刊『三里塚』(S668号2面4)(2004/12/01)
三芝百景 三里塚現地日誌 2004
11月3日(水)〜11月16日(火)
●現闘本部裁判第3回弁論
天神峰現闘本部裁判の第3回口頭弁論が千葉地裁民事第5部で行われ、反対同盟はじめ多数の労農学が弁論と傍聴にかけつけた。原告空港会社側は「成田治安法下での現闘本部撤去の根拠と方法」について釈明することができずに沈黙、反対同盟側は本案(本部の権利関係をめぐる争点)についての認否を行った。(4日)
●空港会社用地部が市東宅に
空港会社用地部の保坂某が市東孝雄さん宅を訪れ、面会を求めたが市東さんは裁判傍聴のため留守で追い返された。(4日)
●1坪共有地強奪裁判で審理を統合 今まで3つに分かれて行われていた1坪共有地強奪裁判で審理が統合されることが決まった。(4日)
●11・7労働者集会に同盟多数参加 東京・日比谷野外音楽堂で行われた「大失業と戦争にたち向かう労働者の国際的団結を! 11・7全国労働者総決起集会」に反対同盟から市東孝雄さんをはじめ多数がかけつけ、労農連帯を誓った。また天神峰現闘本部裁判を支援する会は、労働者と農民の連帯を呼びかけ、会員の拡大を呼びかけるビラをまいた。(7日=写真)
●空港会社用地部が再び市東宅へ 4日に保坂某が来て追い返された空港会社用地部は、部長の浅子直樹と保坂某が連れだって再び市東さん宅を訪れ追い返された。(12日)
●空対協が北方延伸の要望書
空港周辺の経済団体や農協など36団体でつくる成田空港対策協議会(豊田磐会長)は11月12日、臨時会議を開き、暫定滑走路の2500b化をめぐって成田国際空港会社(NAA)や国土交通省に要望することを決めた。
要望書には、@建設が遅れている2500b平行滑走路の早期整備A将来の3300b以上での利用B発着回数の30万回への増加などを盛り込んだ。
(12日)
●静岡空港で強制収用の方針
地権者の反対で用地買収が難航している静岡空港建設で、石川嘉延知事は事業認定を申請し強制収用の手続きに入る方針を表明した。2007年の開港予定が「年単位」で遅れるのは必至。(12日)
●会報第3号 天神峰現闘本部裁判を支援する会から会報第3号が発行された。(13日)
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