SANRIZUKA 2012/02/27(No842 p02)
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週刊『三里塚』(S842号1面1)(2012/02/27)
市東さんの農地死守する陣形固めよう
3・11福島〜25三里塚へ総力を
反対同盟・北原鉱治事務局長に聞く
市東孝雄さんの農地死守を最大の課題とする3・25三里塚全国総決起集会が近づいてきた。この集会は同時に反原発、反TPP、沖縄基地撤去をかかげ、3・11福島集会の高揚を引きつぐ反「国策」集会だ。三里塚攻防の今年前半戦最大の闘いとして全力での取り組みを訴える。北原鉱治事務局長に、集会にかける思いを伺いアピールをお願いした。
TPP・沖縄新基地阻止と一体で
3・25三里塚全国集会には、福島から農民を中心に被災した人びとも参加してくれると聞いている。
何度考えても福島原発事故による人びとへの被害とその救済の無策・無責任は許すことができない。今現在も15万人もの人びとが避難を余儀なくされている一方で、行き場がなく、高い放射線量の地域に泣く泣くとどまり、今この時点でも被曝を強制されている現実があると聞く。
特に、幼い子どもたちの安全地域への避難はまったく不十分だという。これらの人びとの避難や救済の一切を政府と東電の責任で、一刻も早くやらせなければならない。
三里塚47年の空港絶対反対の闘い、理不尽な国策を許さない闘いは、福島原発事故に示された無責任、庶民の生活無視の政治を正すためにこそあった。
「核の平和利用」なる欺瞞がすべての始まりだ。1945年のヒロシマ・ナガサキの被爆で、日本は核の怖さを思い知ったはずだ。それを原発という形で自他をあざむき、継続してきた結果が3・11の事故だ。
軍事基地化許さぬ!
2月19日、三里塚現地で自衛隊による南スーダンPKO派兵が行われようとしたことに対し、反対同盟は緊急現地闘争に立ち上がった。三里塚闘争が始まった1966年に、私は空港労組の招きで羽田空港を訪れたことがある。
その場で「成田は国際民間空港と言われているから軍事利用はないんでしょうね」と労組幹部に尋ねた。すると「それは違います」という話で、1週間後、今度は羽田のチャーター機を見学しに再訪すると、それはベトナムから帰ってきた、損傷の修理を待つ米軍の飛行機だった。その中には傷病兵も乗っているという説明だった。
この時から反対同盟は「成田軍事空港反対」をスローガンに入れた。にもかかわらず、今回のPKO派兵は、成田を避け羽田からの出兵となったが、先遣隊は何度も成田から出ている。成田を自衛隊出兵の拠点にしてはならない。
3・25集会での最大の課題は市東孝雄さんの農地強奪攻撃に対して、これをいかに阻止するかの陣形を固めることだ。三つの市東裁判は押しに押している。特に、「明け渡せ」と成田空港会社が要求する畑の場所について、特定がデタラメでその問題を追及する中から、敵側のボロが次つぎと出てきた。空港会社が明け渡せという畑を示す証拠(「同意書」や「賃借地境界確認書」)がデッチあげだったことが暴かれている。
しかも、当時の空港公団(空港会社の前身)は、市東さんの署名を偽造し、藤ア政吉氏の署名も偽造し、私文書を偽造するという犯罪行為を行っていたことが判ってきた。もはや提訴は却下以外にない、というところまで来ているが、多見谷寿郎、白石史子両裁判長はあくまで空港会社の肩を持つつもりだ。もはや弁論で勝って判決で負けるなどということをくり返すわけにはいかない。
葉山岳夫弁護団事務局長が言うように、法廷と一体となった法廷外の大衆運動の力が求められるゆえんだ。しかも市東裁判では「仮執行宣言」の要求が空港会社から出されている、という。つまり一審判決が出たら畑の強奪に来ることがありうるということだ。
両裁判長は早期結審を狙っている。2012年が市東農地決戦の年だ、と訴える理由だ。
1月7日に57歳の若さで急逝した鈴木謙太郎君の弔い合戦でもある。
根本から変革を
今の腐りきった政治を三里塚の勝利から変えていこう。三里塚47年の闘いはその使命を担っている。幼子、若者が未来に夢を描けるような社会に。人類の将来すら危うい現代社会を、政治を根本から変革しよう。そのために、私は3月5日で満90歳になるが、まだまだ引退するわけにはいかない。この闘いに人生をかけることでこの年まで生きてこられたと思っている。
3月11日の福島集会には反対同盟も決起する。その高揚を作り出した力を集め、3月25日、成田市天神峰、市東孝雄さんの畑で会おう。
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週刊『三里塚』(S842号1面2)(2012/02/27)
2・19 自衛隊の出兵と対決
PKO阻止 周辺倉庫が軍用車基地に
(写真 PKO闘争の日、空港北側野毛平工業団地で、南スーダンに送られる自衛隊の軍用車両をスクープ撮影した【2月19日 成田市】)
2月19日、反対同盟の主催で、自衛隊南スーダンPKO派兵に対する緊急抗議デモが三里塚現地で闘われた。
快晴のもと午後1時半、天神峰・市東孝雄さん宅の南側に位置する東峰の開拓組合道路に、50人が結集した。萩原富夫さんがマイクを握り、侵略派兵弾劾の第一声を上げた。
北原鉱治事務局長があいさつを行った。「1966年、私は労働組合の案内で羽田空港内を視察した。滑走路の片隅には弾痕の生々しい米軍のチャーター機が止まっていた。ベトナム戦争が最も激しい時代、まさに物資や戦死者の遺体を運び戦地と行き来する飛行機だった。国際空港は有事の際に軍事利用される現実を見た。本日自衛隊はすでに南スーダンに飛び立ったかもしれない。しかし軍事空港を許さない」と激しく訴えた。
これを受けて、全学連の斎藤郁真委員長が「PKO派兵は、中国との争闘戦がらみで米・英帝国主義がスーダンの資源利権を狙う侵略戦争だ」と弾劾。さらに三里塚現闘が、「すでに先遣隊第1陣が成田から出発し、自衛隊車両などを満載した大型輸送機が飛び立った。反戦・反核を貫く反対同盟とともに市東さんの農地を奪う攻撃を粉砕しよう」と訴えた。
寒風を突いてデモに出発。東峰部落から東峰十字路北側開拓道路までを行進して決意を示した。
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同日、空港北側の野毛平工業団地へ、自衛隊の軍用車両が続々入っていく現場を現闘員がスクープ撮影した(写真上)。空港周辺の倉庫群が軍用車の基地になっている!
(写真 PKO派兵阻止、緊急闘争に立った反対同盟と労農学【2月19日 成田市】)
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週刊『三里塚』(S842号1面3)(2012/02/27)
2・20市東裁判でNAA
デタラメ鑑定書提出
警察官OBが歪曲所見
2月20日、千葉地裁で、市東孝雄さんの行政訴訟と農地法裁判(併合)の弁論が行われた。市東裁判では数々の重大な争点をめぐり、空港会社と千葉県の違法がいよいよ明らかになっている。
@「同意書」「境界確認書」に書かれた市東東市さん(孝雄さんの父)の署名が偽造であったことを弁護団が鑑定書で明らかにしたことに対し、NAAは対抗する鑑定書を提出した。ところがその鑑定人は警察官OBで現職は「日本シークレット・サービス」(警備会社)社員であり、およそ専門家としての知見や客観性を欠いて「同一だ」と主張するだけのデタラメなものだ。
ANAAが証人尋問についてのとんでもない「意見書」を出してきた。すでに証人採用されている石指雅啓(当時の国交省成田空港課長)について、神戸地裁での尋問かビデオリンク方式を求めると主張し出した。理由は「現在、海上保安庁の要職にあるから」。ふざけるな! 石指は2005年に暫定滑走路北延伸を立案した張本人だ。裁判所の証人採用そのものを覆そうとする暴論だ。
B明け渡し対象の市東さんの畑が空港敷地の外にまたがっていることに対してNAAは、「空港の敷地は告示区域に限る必要はない」という主張を前面に掲げてきた。土地泥棒の居直りの極致だ! 要するに空港に必要な土地は、違法か適法か関係なく奪い取る、と言うのだ。
C旧地主・藤ア政吉氏の証人尋問をかちとらねばならない。偽造文書に「自分は関与していない」と言う藤ア氏を証人尋問し法廷に呼んで、土地略取の悪業を全面的に暴く必要がある。ところが裁判長は藤ア氏を証人採用せずに、証人尋問のスケジュールを進めることにのみ腐心するのだ。弁護団は怒りをたぎらせ裁判長を鋭く弾劾した。傍聴席の怒りの声も一層高まり、通常の閉廷時間を超えて裁判所とNAA・千葉県を追いつめた。この後、記者会見と報告会を行い3月26日弁論の取り組みを誓った。
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週刊『三里塚』(S842号1面4)(2012/02/27)
解雇撤回・外注化阻止へ熱気
国鉄集会に570人!
“国鉄全国運動の飛躍を”
「国鉄分割・民営化で不当解雇から25年/2・15労働者集会」が、東京のすみだ産業会館で開催され、570人の結集で大成功をかちとった。三里塚から現闘多数が参加しともに闘った。(写真)
「日の丸・君が代」被日処分者の根津公子さんらの連帯あいさつにつづいて動労千葉の田中康宏委員長が「労働組合が本来の力を取り戻せば間違いなく時代は動き出す」と確信を持って語り、動労千葉を支援する会事務局長の山本弘行さんが「国鉄闘争全国運動からの提起」で登壇。
動労千葉争議団の高石正博団長、国労旭川闘争団の成田昭雄さんにつづき、現場からは動労千葉幕張支部長、青年部、基地統廃合攻撃と闘う銚子支部長、千葉運転区支部長が、強制配転と組織破壊攻撃を許さず闘う決意を語った。
動労水戸の石井真一委員長、八尾北医療センター労組の灰垣美佐子書記長、西部ユニオン・鈴木コンクリート分会の吉本伸幸書記長、仙台市役所の労働者、動労千葉を支援する会の青年労働者らの発言を受けた。
最後に、動労千葉の長田敏之書記長の音頭で団結ガンバローを行い、解雇撤回・外注化阻止へ意気高く集会を締めくくった。
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週刊『三里塚』(S842号1面5)(2012/02/27)
団結街道
フリードマン=シカゴ学派が新自由主義イデオロギーを唱えた。これにもとづく反革命政策の展開について、ナオミ・クラインが『ショック・ドクトリン』で暴露している▼新自由主義は、契約履行の強制と国境の防衛以外をすべて市場に委ね、金儲けを金科玉条に経済のすべてを運営すべきという思想だが、その実現のし方を衝撃的に暴露している▼戦争・天災等の大きな「ショック(衝撃と恐怖)」を利用して新自由主義政策を暴力的に行うやり方だ。この観点から、ピノチェトによるチリのクーデターをはじめとする暴力的な「ショック療法」の35年間の歴史が次々に暴かれる▼「人間形成のあり方を変える(!)」とのシカゴ学派の反革命イデオロギーを広め、新自由主義の核心である「民営化・自由貿易・規制緩和」を強行。そのために労働組合とその闘いを徹底的につぶすというのが核心だ。その結果が全世界を覆う「人間社会の崩壊」だ▼大震災を利用した復興特区攻撃こそ、まさにこの「ショック・ドクトリン」の日本版だ▼暴露においては鋭いナオミ・クラインだが実践方針となると「住民による自力復興」や「ラテンアメリカの農業や工業の協同組合」を言うのみ。「ラディカルであるとは、事柄を根本において把握することだが、人間にとっての根本は、人間自身である」(マルクス)。古い価値観を打ち破るラディカルな思想と闘い(マルクス主義の復権)こそわれわれの実践的な回答だ。
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週刊『三里塚』(S842号1面6)(2012/02/27)
3・25全国総決起集会招請状
「国策・国益」と闘う
三里塚芝山連合空港反対同盟
3・25三里塚全国総決起集会にむけて反対同盟から招請状が発出された。全力で集まろう。
*
全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。3・11東日本大震災と原発事故から一周年を前に、反対同盟は被災地の怒りと闘いに連帯する決意を新たにします。原発再稼働と沖縄・辺野古新基地建設、TPP(環太平洋経済連携協定)強行の動きに対して、反対同盟は「国策」=空港建設絶対反対をつらぬいた46年の闘いの原点に立ち、農地死守の決戦をもって闘う決意です。
三里塚の闘いは、体を張って市東孝雄さんの農地を守る決戦過程に突入しました。第3誘導路の完成期限まであと1年、遅延にあえぐNAA(成田空港会社)は昼夜兼行の突貫工事を強行しています。農地をめぐる裁判は最大の山場を迎えました。反対同盟は現闘本部破壊による闘争つぶしをうち破り、工事と日々対峙して裁判闘争を激しく闘っています。南スーダンPKO(国連平和維持活動)による成田軍事化のエスカレーションに対して、緊急闘争を構えて成田出兵を粉砕しました。農業を営みながら農地と農民の権利を守り、「国策」=空港建設と闘い続けています。
3・11の未曾有の事態が教えたことは、人の尊厳と命の大切さです。求められているのは、利益のみを追い求める資本の論理の全否定であり、競争原理をもってするこれまでの価値観の転換です。ところが野田内閣はこの深刻な事態を顧みることなく、政治決断で原発事故の「収束」を宣言して子どもたちに低レベル放射能の危険を強制し、大飯原発のストレステストで再稼働を強行しようとしています。大惨事につけこんで資本が被災地を食い物にする「復興特区」の政策が、農漁民から農地と海を奪っています。この現実に心底から怒りがこみ上げます。
そのさなかのTPP参加表明! 農業壊滅のみならず、金融、保険、医療、教育、雇用から食の安全に至る全産業分野に過激な市場原理をもちこむこの政策は、中小・零細農家切り捨ての「食と農林漁業再生実現会議」や「復興特区」、消費大増税と一体の暴挙です。 ギリシャの財政破綻に始まるユーロ解体の危機と中東における戦争切迫、米韓軍事演習による北朝鮮への戦争挑発、中国との資源争奪、――世界はかつてない危機にあります。原発再稼働は核武装への道であり、沖縄・辺野古の新基地建設、PKO派兵と武器輸出3原則の緩和は、この世界の争いに日本が参戦することにほかなりません。
なにが「国策」「国益」か! それらに立ち向かい打ち破る闘いこそが正義である、――そのように胸を張って言うことのできる情勢が到来しました。いまこそ大胆に、違いをこえて連帯し、巨万の力を生み出そう! 反対同盟は、なによりも被災地・福島の人々の闘いに連帯します。その福島から全国農民の決起を呼びかける新たな農民運動が動き出しました。国鉄解雇撤回・外注化阻止・非正規職撤廃へストライキで闘う動労千葉と労農連帯の絆を強め、沖縄、関西住民と連帯して闘おう。被差別人民と連帯し、あらゆる差別・抑圧を粉砕しよう! 学生の決起こそが未来を切り開く。韓国やアメリカ、そして全世界の労働者・農民と連帯して闘おう。
3・25全国集会は、市東さんの農地を守る決戦を断固として宣言し、故・鈴木謙太郎さんの遺志を引き継いで闘うことを誓う総決起集会です。3・11反原発福島集会に決起し、3・25三里塚全国集会に総結集することを訴えます。
2012年2月21日
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【要項】
第3誘導路粉砕・市東さんの農地を守ろう! フクシマ連帯・原発再稼働許すな! TPP(環太平洋経済連携協定)反対! 軍事空港粉砕・改憲阻止!
3・25全国総決起集会
【日時】 3月25(日)正午
【会場】 成田市天神峰 反対同盟員所有地
【主催】 三里塚芝山連合空港反対同盟
▼JR成田、京成成田駅からタクシーで東峰十字路まで約2500円
▼車は成田インターから国道295号線に入り芝山町【空港】方向。
日航ホテル手前で小見川県道に入り、天神峰トンネルを通って東峰十字路
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週刊『三里塚』(S842号1面7)(2012/02/27)
闘いの言葉
デモに初めて参加して肩の荷が下りた。これは参加者一人一人が「自分は生きていたい! 未来を作りたい!」って意思表示しているんだと、強く感動した。
2月8日 山本太郎さん『ひとり舞台』
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週刊『三里塚』(S842号1面8)(2012/02/27)
【日程】 3・25全国総決起集会、三里塚闘争裁判、原発いらない!3・11福島県民大集会
第3誘導路粉砕・市東さんの農地を守ろう!
フクシマ連帯・原発再稼働許すな!
TPP(環太平洋経済連携協定)反対!
軍事空港粉砕・改憲阻止!
3・25全国総決起集会
【日時】3月25日(日)正午
【会場】成田市天神峰 反対同盟員所有畑
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟
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【三里塚闘争裁判】
●3月26日(月)市東さん行訴・農地法
裁判 午前10時30分 千葉地裁
●4月9日(月)市東さん耕作権裁判
午前10時30分 千葉地裁
●4月23日(月)市東さん行訴・農地法
裁判 午後1時30分 千葉地裁
●5月1日(火)第3誘導路許可処分
取消裁判 午前10時30分 千葉地裁
●5月8日(火)団結街道裁判
午前10時30分 千葉地裁
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原発いらない!
3・11福島県民大集会
3月11日(日)12時半開場、午後1時オープニング
コンサート 午後2時集会開始/午後3時15分行進出発
郡山市開成山球場(郡山市開成1―5―12)
主催/福島県民集会実行委員会
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週刊『三里塚』(S842号2面1)(2012/02/27)
2・1福島 農民交流集会が歴史的成功
全国農民会議を結成
反原発・反TPP・三里塚で
「農民の怒りを糾合へ」
2月1日、福島県二本松市で「なくそう原発!とめようTPP!全国農民交流集会」が実行委員会の主催で行われた。参加させてもらったので、レポートしたい。
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午前中から雪が降る中、続々と参加者が到着し、会場の席は約100人の農民・農業関係者らで埋まった。
山形の小関恭弘さんが司会を務め開会を宣言し、呼びかけ人を代表して福島の鈴木光一郎さんがあいさつを行った。
鈴木さんは「私たち農民は、今全国の仲間に呼びかけて一歩前へ踏み出す時だと決意し、本日の集会をもちました。TPPなどによる帝国主義の農業破壊と闘わなければならない。労農同盟を巨大な力に変えて新自由主義、帝国主義を打倒しよう」と呼びかけた。そして@政府・東電に全責任をとらせ補償をかちとる、A全原発の停止、TPPを許さない、B全国農民の巨大な団結をつくり上げる、と闘いの三つの方針を提起した。
さらに、当面する行動方針として3・11福島県民集会と3・25三里塚全国総決起集会への結集、各県NAZENの反原発行動への参加を訴えた。
連帯のあいさつでは、東日本大震災現地救援対策本部事務局長で郵政労働者の谷和司さん、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人の佐藤幸子さん、福島出身の花沢俊之弁護士、三里塚反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士、東北大学生の古郡陸君が発言に立ち、農民の怒りと連帯する発言を行った。
そして、この集会のメイン企画でもある酪農家で飯舘村前田区長の長谷川健一さんの講演に入った。まず長谷川さんが取材を受けた報道番組のビデオが放映され、原発事故によって酪農が継続できなくなった飯舘村の現状が映し出された。
長谷川さんは写真スライドを駆使しながら、3・11当日の大地震で受けた衝撃、放射能汚染の進行、村に続々と押しかけた御用学者による「安全」の吹聴、一転して国による飯舘村の「計画的避難地域」指定――という経過を追い、村のためにリーダーシップを発揮し奮闘してきたことを語った。そして4月30日、村の酪農家全員を集めて断腸の思いで酪農の「休止」を確認して牛を順次屠畜に出したことを報告し、飯舘が今度は「除染モデル事業」として実験場にされようとしていることに対して、怒りを込めた弾劾を発した。
そして「事故を風化させるな! 収束宣言、原発再稼働、海外輸出? 何を考えているのか!」と弾劾した。さらにTPPをごり押しする野田民主党政権に対し、「このままでは農業がつぶれる。私たちは声を上げよう!」と締めくくった。
各地からの報告と討論に入り、福島の畜産農家が「原発さえなければ――これが農民・県民の思いだ」と語り、いわきに新事務所を開いた動労水戸と連帯して闘う姿勢を明らかにした。
反対同盟から萩原進事務局次長が立ち、「福島の怒りはわれわれの怒り」と連帯を表した(要旨別掲)。反対同盟からは市東孝雄さんと萩原富夫さんが参加した。
長谷川さんへの質問を交えながら、各地から次々と発言が続いた。
山梨の市川勝三さんがまとめと行動提起を行い、「地道に続けてきた農民同士の交流をここで飛躍させよう。3・11福島、3・25三里塚に加え、11月労働者集会に労農連帯をかけて農民は結集を」とアピールし、熱い拍手で確認された。最後に団結ガンバローを三唱し集会の大成功を全員が実感した。
外では雪が降り続く中で、その日の夜は盛大な交流会となり、杯を交わしながら参加者は胸襟を開いて語り合った。
翌2日には集会の呼びかけ人会議が開かれ、議論の末、農民の闘う組織として「全国農民会議」をこの場で結成することが確認された。3・11福島―3・25三里塚には全国農民会議の呼びかけで多数の農民が結集することは間違いないと思った。
福島と三里塚、全国を結んで、闘う農民の運動が具体的な一歩を踏み出した歴史的な2日間だった。
(写真 歴史的な成功をかちとった農民交流集会【2月1日 福島県二本松市】)
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福島の悔しさを共有 反対同盟事務局次長・萩原進さん
私たち反対同盟は、今日の集会で福島農民の怒り、悔しさに少しでも肉迫し、共有したいという思いで参加した。三里塚で50年近い闘いを闘って来たが、今こそ国策、国益のまやかしを明らかにする時が来た。国策が国民のためではなかったという点で、福島も沖縄も三里塚も怒りは同じだ。手をつなげば真っ向から闘える。三里塚は絶対反対の覚悟で、空港完成を阻んできた。立ち上がるのか、座して死を待つのかが問われている。
その上で訴えたいのは何よりも国、東電、自治体の責任を徹底的に追及しなければならない、ということだ。すべての補償を含めた被災人民の生活に責任を取らせたい。 農村は85年の前川レポート以来の農業つぶしで過疎化を強いられてきた。今こそ国策、国益にノーをつきつけよう。
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週刊『三里塚』(S842号2面2)(2012/02/27)
2・11 反原発行動に1万2000人
「次は3・11福島県集会だ」
2月11日、反原発全国一斉行動の日、東京・代々木公園には労農学市民1万2千人が結集し、集会とデモ行進を展開した。
1時半からの集会では、まず作家で呼びかけ人の大江健三郎さんが発言に立った。大江さんは「政府や東電は再稼働を行おうとしている。私たちは原発を止める事を実行に移さなければならない」と訴えた。同じく作家で呼びかけ人の澤地久枝さんも「どんなことがあっても原発を止めなければならない。原発輸出も許せない」と怒りを語った。続いて福島から3人が発言した。福島県平和フォーラムの永山信義さんは「国は、12月16日『収束宣言』をしたが収束と言えるか。原発いらない! 3・11福島県民大集会でお会いしましょう」と郡山市開成山球場への大結集を呼びかけた。小学生の娘さんとともに東京に避難している増子理香さんは「これ以上福島の子どもに悲しみを負わせないで欲しい」と心から叫びを発した。有機農業者の菅野正寿さんは「生産者も消費者も原発に頼らない社会を作っていきたい」と表明した。
ひときわ大きな拍手に迎えられ俳優の山本太郎さんが「再稼働なんかさせるわけにはいかない。もっともっと怒って、もっと声を出していこう。即時廃炉しかない」と熱く訴え、拍手を浴びた。
タレントの藤波心さんは「原発はただの時限爆弾。第2の福島を作ってはいけません」と声を限りに語りかけ、「ふるさと」を歌った。呼びかけ人の落合恵子さんは「原発にノーを突きつけましょう」と呼びかけた。
全体集会に先立ち、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)が独自集会を行い全体を牽引した。
デモは2コース。労組を中心とした部隊は色とりどりの組合旗をたなびかせ、新宿中央公園までのコースを歩いた。NAZENの隊列は明治公園までのコースを行進。途中の神宮前交差点では、歩行者の動きが完全にストップ。デモ隊に注目し、「原発なくせ!」「原発とめて世界を変えよう!」のコールにうなずいた。次は3・11郡山の福島県民大集会だ。
(写真 1万2千人の労農学市民が原発再稼働阻止を訴えた【2月11日 代々木公園】)
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週刊『三里塚』(S842号2面3)(2012/02/27)
派兵阻止を闘って
全学連三里塚現地行動隊 広島大・U
2月19日、自衛隊がPKOとして南スーダンへ成田空港から派兵されることに対して、緊急でしたが、反戦の砦・三里塚から弾劾闘争に立ち上がりました。
集会の冒頭、司会の萩原富夫さんから、実は自衛隊の出発が成田空港から羽田空港に変更になったということが言われ、まずは成田からの派兵は阻止したということで第1段の勝利を確認。その上で、「どこからの派兵も許さない」と意気高く宣言しました。
集会の最初の発言で、北原鉱治事務局長が、成田空港の建設反対闘争が、いかに軍事空港反対の闘いになっていったのかを、同盟の闘争のなかで認識し、つかんでいったこと事を話されました。
「ベトナム戦争が激しい時に、国際空港である羽田の滑走路のかたわらに航空機がおいてあるわけです。…そばまで行って見ましたら弾痕がついているわけです。『これは一体なんですか』と言うと『これはベトナムで被弾した航空機ですよ』と。…とうとう今日は、南スーダンに自衛隊が迷彩服を着てとびたったわけです。…今日一日、少数精鋭デモということで、がんばっていただきたいと思います」。
続いて、全学連・斎藤委員長が「このPKO派兵は明白に中国との争闘戦がからんで、アメリカ、イギリス帝国主義がスーダンの資源利権を狙って起こそうとしている侵略戦争です。これに日本帝国主義が参加しようとしている、ということがこのPKO派兵です。中国侵略戦争、朝鮮侵略戦争をにらんでの日本帝国主義の戦争国家化政策でもある」
そして原発問題についても「原発の目的は核武装」であること、また野田政権が、沖縄に新基地建設をすすめようとしていること、これらが一体の問題であることを弾劾しました。
脱落・日帝は必死で帝国主義国としての生き残りをかけて動いている。自衛隊の海外派兵しかり、原発の再稼働しかりです。しかし、闘いがあるところでは、日帝の思い通りにいかない力関係が作られている。日帝の脆弱性見たり、です。
3・11郡山での福島県民大集会、3・25三里塚集会でさらに闘う戦列をうちかため、プロレタリア世界革命に進撃しましょう。
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週刊『三里塚』(S842号2面4)(2012/02/27)
一から分かる市東裁判の争点(下)
収用法粉砕した46年の闘いの力
NAAを違法行為に追いつめる
連載の最後に、市東さんの土地取り上げに際しての空港会社の主な違法行為の数々をあらためて確認すると同時に、空港会社が破廉恥な違法行為に走らざるをえなかった背景と、反対同盟の長期強靭な闘いの力について明らかにしたい。
成田空港会社が市東さんの農地を奪う企みで行った違法行為の主なものは、
(1)小作耕作者である市東さんに無断で土地を買収し(農地法3条違反)、それを15年も市東さんに隠したこと。
(2)旧地主・藤ア政吉氏からの買収時期を偽って千葉県知事からの「賃貸借契約の解約許可」をだまし取ったこと。
(3)畑の位置の特定がデタラメなまま、千葉県収用用委員会に収用申請の変更を行い、その際に「同意書」「賃借地境界確認書」の「市東東市」署名を偽造したこと、さらに「地積測量図」をでっち上げ、藤ア政吉氏の署名も偽造したこと(私文書偽造罪)など、まさに違法とデタラメのオンパレードだ。 これだけで、訴え棄却が言い渡されなければならない提訴権の乱用だ。
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その上でここでは、なぜ公団が、これほどまでの違法行為をくりかえさざるをえなかったのかを当時の歴史的事実をふりかえることで鮮明にさせていきたい。
83年6月中曽根首相は2期早期着工を声明し、翌年8月運輸省は次年度予算概算要求に初めて2期工事予算を計上した。このような中、82年に脱落した石橋政次氏の土地の買収交渉のため南台41番地の土地の最初の分筆が行われた。正式の借地権のなかった石橋氏に補償金を提供するため、公団は7つに分筆して、それぞれの枝番地に市東・石橋などの借地権を設定し移転交渉を進めた。
政府は85年8月28日、第5次空港整備計画で「90年2期工事概成」を宣言し2期着工を狙ったが、10・20三里塚十字路戦闘などで着工を阻止された。焦った公団は、さまざまな手口を使って市東さんをはじめとする用地内農家に対する切り崩しを行った。しかし市東東市さんはじめ敷地内農家は敢然と拒否した。
追いつめられた公団はついに「最後の頼み」と言うべき土地収用の本格的な準備に入った。その作業が収用委に提出する書面のための工作である。まず84年に7筆に分筆した前記41番地を、再び合筆した。
その理由は分筆自体が石橋氏へのお手盛り補償であり、これは用地取得規則等に違反する脱法行為だったからだ。しかも小作耕作者である市東さんに無断での分筆であり、これも違法だった。したがって土地収用を進めるためには41番地内の分筆を元に戻すとともに、市東さんの契約地を特定する書類が必要になったのだ。
問題の市東さんの契約地について、地主である藤ア氏も正確な場所を把握せず、公団も分からなかった。結局、藤ア氏が「市東さんから聞いて作った」と詐称するメモが利用されたが、「市東さんが教えたと藤アが言っている」とNAAが言い張っているにすぎないものである。
ここで最大の危機に権力・空港公団が見舞われることになる。1989年12月という事業認定の失効期限が迫ってきたのだ。「強制執行まで時間がない!」。ついに空港公団は強制収用発動=千葉県収用委員会への収用裁決の変更申請提出の決断を行った。これは収用委員会審理の再開と同義であり、時の収用委員会の態度からして、強制収用にそのまま進むものだった。
この手続きを進める前提作業として、88年、藤ア名の地積測量図を作成したのだ。しかしこの図面は、藤ア氏の署名を偽造し、公団がデッチあげたものでしかない。このことは市東裁判で、公団の後身である成田空港会社が認めている事実だ。
(写真 誘導路を曲げ、空港会社を追いつめる市東さんの畑【2月22日撮影】)
農地を実力で守ろう
空港公団は、違法な土地買収を承知で、自作自演の地積測量図や必要書類を作成し「藤ア」名で勝手に登記変更を行っていた。
このように藤ア氏の41番地の耕作地の無知に付け込んだ公団の策略はさらに暴走するのである。それが今、「筆跡の偽造」で大問題になっている「市東東市」偽造署名の賃借地境界確認書作成である。これはまさに権力犯罪そのものだ。しかし強制収用を行ってしまえばすべては闇に葬れる、との目算で強行された暴挙だった。
だが、10月23日、人民の怒りに包囲された千葉県収用委員全員が辞任した。この時点で、空港公団は、収用裁決変更申請書を出すまでに準備を整えていた! しかし肝心の収用委員会が崩壊してしまった。ついに89年12月土地収用法に基づく事業認定は失効し強制収用は永遠に不可能になったのだ。
80年代の2期着工攻防における反対同盟と市東東市さんの不屈の闘いは土地収用策動を完全に粉砕し、その結果、当時公団が強行したさまざまな犯罪的行為が白日の下に暴かれているのだ。市東さんの農地略奪という許しがたいNAAの攻撃は、逆に自らの墓穴に転化している。
市東さんの農地強奪の核心は、土地収用法で収用できなかった農地を農地法と民事訴訟で奪うことにある。これに対する市東農地裁判闘争は、(1)本来農民の権利を守るための農地法の違法な適用と憲法違反を弾劾する闘いだ。農地法20条賃貸借解除許可の決定は、農民の営農を侵すのを許していない。専業農家の農地の賃貸借権を奪うのは戦後農地法において市東さんが初めてである。
戦後農政の大転換の集約である農地制度改悪の先駆けが市東さんの農地取り上げであり、市東裁判は全日本農民の生き死にがかかった闘いである。それとともに、(2)土地収用ならざる「収用」というNAA提訴の矛盾を突きまくり、NAAの積み重なった反人民的策動を暴露しよう。市東裁判において署名偽造暴露に続く攻勢をかけ、市東さんの農地を実力で守りぬこう。
(終わり)
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【市東さんの畑をめぐる攻防】
1985年8・28 運輸省、第5次空港整備計画で「90年に2期工事概成」と宣言
10・28 石橋氏、畑・自宅を公団に売却
1986年3月 石橋氏、天神峰から酒々井町に移転
空港公団、収用委員会に裁決申請・明渡裁決申立の変更
10・27 二期工事に着手 政府・空港公団、「軒先工事」開始
1988年 84年に分筆した7筆を合筆
藤ア氏・公団との覚書
公団、藤ア名の地積測量図を作成
市東東市偽造署名の賃借地境界確認書作成される
公団・秋富総裁が収用法適用を公言
藤ア政吉氏、公団に売却。公団作成の地籍測量図により3筆に分筆
10・23 千葉県収用委員会の委員全員が辞任
1989年 公団が収用委員会に対し合筆・分筆に伴う裁決申請書変更の報告
12月土地収用法(事業認定)失効
1992年12・6 B滑走路の第2旅客ターミナルビルが滑走路なしで開業。2期工事は未買収地に阻まれ、ついに完全ストップ状態に追い込まれる
1993年 空港公団が収用委員会に対し南台41-8、41-9が市東賃借地であることの変更報告
空港公団が収用委員会に対して裁決申請を取り下げ
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週刊『三里塚』(S842号2面5)(2012/02/27)
三里塚営農だより
萩原進さん宅
農機具の整備点検で
鍋が美味しいこの時期ですが、白菜1個が400円、ネギ1本が98円、大根半分で100円と冬野菜の主役達が品薄状態で値上がりしています。
さらに料理の付け合わせで重宝するレタス、キャベツも同様です。1月27日に千葉地裁で行われた市東さんの耕作権裁判の帰り道、昼食用にと買ったコンビニエンスストアの唐揚げ弁当を食べていた富夫さん。
「あれぇ…? この弁当にキャベツの千切り、入ってないよ?
いつも入ってるよね〜」と声をかけると、「今、キャベツ高いからねー」と孝雄さんが気の毒そうに応えます。
こんなところにも野菜の値上がりが影響するもんだと、車の中で盛り上がるものの、産直野菜も出荷の端境期を迎える中、天候不順による作付けの難しさに話が変わってきます。ともあれ、忙しくなる2月の作付け繁忙期に入る前に農業機械の整備点検の仕事があります(写真は富夫さん)。萩原さん宅では産直トラクターを含めると3台のトラクターが庭先に並び、エンジンカバーを開けた様子はさながら、動物園で大口を開けて餌を待つカバの親子のようです。さぁーて、これから作付けに取りかかりますか!
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週刊『三里塚』(S842号2面6)(2012/02/27)
三芝百景 三里塚現地日誌 2012
2月8日(水)〜2月21日(火)
●成田駅頭街宣を行う 三里塚闘争支援連絡会議は、京成成田駅頭前において、「止めようTPP、許すな原発再稼働」を掲げ街宣を行った。(8日)
●TPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加のための日米事前協議が行われ、日本側はその席で「交渉は全品目が対象」と農業の全分野を含めた品目を関税撤廃論議の対象にすることを表明した。(8日)
●「さようなら原発集会」に1万2000人 「2・11全国一斉! さようなら原発1000万人アクション」の東京集会に1万2000人の労農学が集まり、原発再稼働阻止の声を上げた。三里塚から反対同盟婦人行動隊の宮本麻子さん、三里塚現闘も参加した。(11日=記事別掲)
●国土交通省が、格安航空会社(LCC)導入・誘致のために、大幅な航空規制緩和を行うことが判明した。具体的には乗客が乗っていても給油することを認めるなど47項目。(11日)
●国鉄労働者集会に参加
東京すみだ産業会館で行われた「国鉄分割・民営化で不当解雇から25年 2・15労働者集会」に三里塚現闘も参加してともに闘った。(15日=1面に記事)
●三里塚闘争支援連絡会議は京成成田駅頭で「PKO南スーダンへの成田からの出兵を許すな」と、宣伝活動を行った。(16日=写真)
●南スーダンへの自衛隊派兵反対に決起 反対同盟は陸上自衛隊の本隊が成田空港から南スーダンPKOに出兵しようとすることに対し、緊急阻止闘争に決起した。自衛隊120人は羽田からチャーター機で出発した。(19日=1面に記事)
●成田空港すぐ北側の成田市野毛平工業団地で、南スーダンに送られると見られる自衛隊装備車両など多数の軍用車両が点検・整備され、運搬される態勢をとっていることが分かった。空港で連日離着陸しているアントノフ124機で送られるものと見られる。(19日=1面に写真)
●市東さんの行政訴訟・農地法裁判が千葉地裁で闘われた。(20日=1面に記事)
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