医療・福祉労働者に訴えます 労働者の代表は鈴木候補都

週刊『前進』08頁(2618号04面03)(2014/02/03)


 医療・福祉労働者に訴えます
 労働者の代表は鈴木候補都知事選に総決起しよう


 医療・介護・福祉職場で働く皆さん! 東京都知事選は、日本帝国主義の危機の深まりのもとで6千万労働者階級の未来をかけた決戦となりました。戦争・改憲に突き進む安倍政権と対決し、「労働者の闘いこそが社会を変える」と訴え労働者とともに闘う候補者は、鈴木たつお候補ただ一人です。投票日まで1週間、鈴木候補の勝利へ、支持拡大のために全力で闘いましょう。

 戦争と福祉破壊の安倍を倒そう

 鈴木候補は、①戦争させない、②被曝させない、③貧困・過労死許さない、④だからオリンピックはやらない、⑤弾圧と闘う――の5本柱を掲げて闘っています。さらに「医療・介護を金もうけの手段にするな」「巨額の税金を使う東京オリンピックを中止し、その税金を医療・福祉、高齢者や貧困・被災者支援に回せ」と強く主張して闘っています。鈴木候補の主張が鋭く今の安倍の戦争・改憲、福祉切り捨ての政治と対決し、労働者人民の魂をつかむ真実と迫力をもっているがゆえに、テレビや新聞は鈴木候補の闘いを抹殺しようと躍起になっています。それでも、妨害を打ち破って鈴木候補への支持は首都の労働者階級の中に確実に広がっています。あと1週間、職場で街頭で全力で闘い、「鈴木旋風」を巻き起こそう!
 医療法人・徳洲会グループから5千万円を受け取った猪瀬前都知事は、その新自由主義と金権腐敗の正体を暴かれてわずか1年で辞任しました。大病院グループと結託し、都立病院を民営化し、都民の医療を「金もうけと利権の手段」にしようとした石原―猪瀬都政に対して、都の労働者の怒りが爆発し、猪瀬を打倒したのです。
 医療・介護は都知事選の重要なテーマです。私たち労働者階級の生活と生命に直結する問題であり、医療・介護労働者の生活と権利、労働条件にかかわる問題だからです。だからこそ、私たちとともに闘う都知事を実現しましょう。

 医療・介護・年金改悪と徹底対決

 安倍政権は「医療費・社会保障費の適正化」と称して、医療・介護・年金制度の改悪を進め、健康保険料や医療費窓口払いなどの自己負担を増やしています。賃下げに加えてのこうした負担増で労働者の生活は苦しくなっています。
 他方で、資本家階級には手厚い優遇政策を進めています。4月から消費税率を8%に上げる一方で、法人税を大幅に減らそうとしています。「労働者には福祉切り捨てと大増税と賃下げ、資本家には減税と補助金の大盤振る舞い」――こんな露骨な資本家優遇の政治をどうして許せるでしょうか! 今こそ労働者は怒りの声を上げて安倍政権を打倒しよう! 安倍政権の改憲・戦争、福祉切り捨てと真っ向から対決する候補を都知事に選ぼう!

 医療を金もうけの道具にするな

 安倍首相の「アベノミクス」は成長戦略の柱に医療・介護を据えています。これは医療・介護を金もうけの手段にすることです。このために、医療・製薬・保険業界が巨額の利益を上げられる「混合診療の大幅な拡大」や「株式会社による病院経営の解禁」などを「国家戦略特区」を突破口にして狙っています。これらはすでに部分的に実施されていますが、それをどんどん拡大しようとしているのです。
 医療・介護が金もうけの道具にされれば、そこで働く労働者の賃金や労働時間、労働条件はますます改悪されていきます。また、医療・介護の安全は崩壊します。何もかもが「金しだい」になってしまい、金持ちは十分な医療が受けられるが、金のない労働者階級は医療も介護も奪われるという、荒廃した社会になってしまいます。労働者階級の「生きる権利」を奪う攻撃です。

 過労死・長時間労働根絶へ闘う

 すでに「命よりもカネ」の新自由主義攻撃のもとで、公立病院の民営化やその業務の外注化、労働者の非正規職化が進められ、労働条件は年々切り下げられてきました。慢性的な人手不足、長時間労働、過密労働の連続で労働者は過労死や過労自殺に追い込まれています。労基法違反の職場が横行しています。労働者が分断されている状況を打ち破り、労働組合の団結した力で立ち向かいましょう。
 14年間の石原―猪瀬都政のもとで都立病院の統廃合と民間委託、営利優先の大病院がはびこり(徳洲会だけでない)、地域医療を支えてきた開業医の開業困難・高齢化が進み、東京都の医療は崩壊しつつあります。都独自の「難病医療費補助」も大後退しています。石原元都知事は、都立病院の民営化計画を打ち出し、「経営を徳洲会グループに任せる」と公言していました。
 都の福祉・保健・医療関連予算は1兆円に上ります。都民から集めた税金を都民の医療と健康のために、そして医療・介護労働者の労働条件の改善のために活用するには、民営化、営利事業化に反対する都知事を選ばなければなりません。

 福島圧殺の東京五輪は返上だ!

 福島第一原発事故は依然として継続し、その中で家や仕事、自然を奪われた福島県民は大変苦しんでいます。子どもの甲状腺がんが多発しています。さらに、社会保障・福祉切り捨て、貧困と過労死が深刻な社会問題となり、労働者階級の「生きる権利」そのものが根本から脅かされている時に、その問題を覆い隠し、巨額の税金を注ぎ込む東京オリンピック開催など、言語道断です。
 東京オリンピック組織委員会会長の森喜朗は「原発ゼロならオリンピック返上だ」と発言しました。オリンピックのためにはもっと電力が必要だから原発を動かせという意味です。オリンピックは、福島原発事故による被曝問題を抹殺し、原発の再稼働と輸出を推し進めるための攻撃なのです。
 安倍首相が「汚染水は完全にブロックされている」「健康被害は現在も未来も問題ない」などという大ウソで引っ張ってきた東京オリンピックは、必ず大問題を生み出します。オリンピックを返上しましょう。これを主張している候補者は鈴木候補ただ一人です。

 東京の労働運動の革命的転換を

 戦争と改憲に突き進む安倍政権と対決し、労働者の生活と生命、権利のためにともに闘う候補者は鈴木候補ただ一人です。ほかの候補者はどうなのでしょうか?
 宇都宮候補の陣営は、今日の民営化・非正規職化と労働運動破壊の突破口となった国鉄分割・民営化攻撃に屈服し、解雇撤回1047名闘争を途中で投げ捨ててしまった勢力です。それ以降、日本共産党やいわゆる国鉄闘争「4者4団体」派は、職場で民営化や外注化、非正規職化の大合理化攻撃とますます闘わなくなり、資本・権力への屈服を深めてきました。
 また宇都宮候補は、日弁連会長として「司法改革」という自民党政府の新自由主義政策を推進しました。裁判員制度(現代の徴兵制)や弁護士の大量増員(弁護士の仕事を奪い、人権擁護・反権力の弁護士を一掃する攻撃)です。鈴木たつお候補は日弁連の中で、これと真っ向から闘ってきた「労働者とともに闘う弁護士」です。
 鈴木候補は「大事なことは、事後の救済や取り繕いではなく、根本的な変革であり、そのためには労働者が職場で闘うことだ」と、労働組合の闘いの重要性を訴えています。
 舛添候補は自民党・安倍政権が支持する極反動であり、労働者階級の敵です。厚生労働大臣として社会保障の切り捨てを強行しました。また「消えた年金」問題で社会保険庁の労働者に責任を押しつけ、組合つぶしと職員解雇、社会保険庁の解体を推し進めました。舛添は「母親の介護の経験を生かしたい」などと言っていますが、彼こそ自民党の国会議員として、また厚労相として「福祉も介護もカネ次第」の社会をつくりだした張本人です!
 細川=小泉連合は、金権腐敗と小選挙区制による民主主義破壊、郵政民営化による郵政職場の労働地獄的状況をつくりだした張本人であり、自民党政治の補完物です。
 この情勢のもとで連合東京は、なんと自民党と一緒になって右翼・舛添の支持を決定しました。これには労働者の怒りと反乱が広がっています。これは逆に、連合による労働運動の抑圧を吹っ飛ばす契機であり、動労千葉を先頭とする階級的労働運動派の飛躍の大チャンスです。
 社会を変える力をもっているのは私たち労働者です。労働者の団結です。その団結を最も尊重し、ともに闘おうとしている候補者は、鈴木たつお候補ただ一人です。鈴木候補の勝利をかちとり、東京の労働運動の革命的転換をともにかちとろう。都知事選挙闘争を全力で闘い、飛躍したその地平から動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁決戦の勝利をめざし、2・16国鉄闘争集会―3・11反原発福島行動14(郡山)へ闘い進もう。医療福祉労働運動の前進をかちとろう。

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