安倍は倒せる!団結しよう! 3・8国際婦人デー東京行動へ

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週刊『前進』08頁(2622号05面02)(2014/03/03)


安倍は倒せる!団結しよう!私たちのデモが世界を変える
3・8国際婦人デー東京行動へ

(写真 昨年の3・8国際婦人デーのデモ【東京・杉並】)


 全国で3・8国際婦人デー行動が闘われている。東京では、東京労組交流センター女性部、婦人民主クラブ全国協議会・関東ブロックを軸とした3・8行動実行委員会から、「安倍は倒せる! 団結しよう! 私たちのデモが世界を変える!」と題した2014年3・8国際婦人デー行動が呼びかけられている。都知事選で開始した2010年代中期のプロレタリア革命への決起を断固推し進めていくものとして、3・8行動を誇り高く闘いとろう!

 労働者に訴えた都知事選

 1917年3月8日、「戦争を止めよ!」「パンをよこせ!」を掲げ、ロシアの女性労働者たちが国際婦人デーの日を合図に続々と工場から街頭に繰り出した。女性たちのデモとストライキは、労働者階級の怒りに火をつけ、ロシア革命の突破口を切り開いた。
 今日、われわれは東京都知事選に立候補した鈴木たつお氏を断固支持し、大恐慌が生み出す大失業と戦争をプロレタリア革命に転化する闘い、文字通り「現代革命への挑戦」を開始した。
 今や「アベノミクスも賞味期限」とも言われ始める中、安倍政権は福島原発事故を一切見据えることができず、ウソとペテン、開き直りと凶暴化に走る以外になくなっている。労働者階級人民に一層の矛盾を押しつけ、戦争へ駆り立てるしか延命の術(すべ)がないところに追い詰められている。こうした中で、ブルジョアジーの危機突破のために田母神俊雄(元航空幕僚長)らファシストが登場し、細川・小泉連合が「脱原発」を掲げて階級分断を狙い、これらの攻撃にスターリン主義や既成の労組幹部が総屈服するという、まさに30年代型の階級激突として都知事選が闘われた。革共同は革命派としての決断をもって、全都・全国の党の総決起で1カ月間の蜂起戦・死闘戦を闘いぬいた。
 わずか1カ月だったが、鈴木氏の「戦争させない!」「被曝させない!」「貧困・過労死許さない!」「だからオリンピックはやらない」「1千万人の怒りでアベを倒そう」の訴えは確実に人びとの心に届いた。マスコミが鈴木氏を意図的に無視抹殺し、その階級的決起を押し隠そうとする中で、労働者階級人民は必死に本物を求めていた。だからこそ街頭で、選挙公報で、ビラやハガキで、電話で「労働者がこの社会をつくっている。労働者には社会を変える力がある! 生きるために闘う労働組合をつくろう!」とマルクス主義の言葉で訴えきることで、労働者階級の共感と団結が次々と生み出されていった。労働者階級は団結の力で帝国主義・スターリン主義を打倒し、自らの社会を建設し勝利できるといよいよ確信を深めることができた都知事選闘争だった。
 同時に闘われた日弁連会長選挙で「憲法と人権の日弁連をめざす会」の武内更一氏が大健闘し、また都知事選直後の法大暴処法裁判控訴審での無罪判決、2・16国鉄集会の大成功、2・23いわき闘争と闘いが引き継がれている。いよいよ階級的労働運動の拠点を打ち立てて前進していくときだ。3・1ビキニデー闘争、3・11反原発福島行動、14春闘、3・23三里塚全国集会(芝公園)と3月決戦を猛然と闘っていこう。

 「女性が輝く国」のペテン

 こうした激動の中で闘われる3・8国際婦人デー行動へ、多くの仲間の決起を呼びかけたい。
 現在、非正規職労働者が就業人口の4割近くを占める。女性労働者の場合、その割合は5割強に達する。経団連の14年経労委報告にも見られるとおり、日帝ブルジョアジーと安倍政権は、低賃金・不安定で強労働の非正規職を推進し、派遣法改悪をもって労働者全体の総非正規職化を狙っている。今でさえ、家族が生きるために深夜専門の勤務を選ばざるを得ない現実があり、社会保障の解体の中で結婚して子どもを産み育てることも介護も困難化している。ダブルジョブ、トリプルジョブ、長時間労働しなければ生きていけない。外注化・民営化は安全無視でもあり、それは労働者に「死ね」と言っているのに等しい。
 安倍はその現実を、こともあろうに「女性が輝く国に」などという言葉を使ってさらに推進し、使い捨ての過酷な労働へと女性労働者を追いやろうとしている。成長戦略の中核に「女性の活用」を位置づけて動員しようとしているのだ。断じて許せない。産業競争力会議でも、消費税を増税する一方で法人税率を引き下げるなどの大企業救済・大衆収奪の政策と並んで、「女性が輝く日本の実現」が掲げられている。安倍やブルジョアジーの言う中身は、「少子高齢化による深刻な労働力低下」を解決する鍵として女性の労働力を活用するというものだ。ここで言われる「5年間で待機児童ゼロ」「3年育休実現。3年間だっこし放題での職場復帰」などの実態は、保育所の民営化、女性労働者のさらなる非正規職化、労働運動つぶし以外の何ものでもない。一方で安倍応援団を自認して、籾井勝人や百田尚樹ら極右反動どもとともに、経営委員としてNHKに送り込まれた長谷川三千子(埼玉大名誉教授)も「女は家で子どもを産み育るのが合理的」と言い「絶対天皇制」を主張する極右だ。これらは一体だ。
 戦時中の「産めよ増やせよ」と「勤労動員」「滅私奉公」はまさに「お国のため」という表裏一体の攻撃だった。1940年代初頭、「輝く部隊」と称して前線への女性慰問団が組織されたことを想起せずにはいられない。

 独ゴアレーベンから参加

 しかし安倍が反動的に突出し、ウソとペテンを繰り返すほど、怒りは広がる一方だ。福島の現実と労働者の職場の現実はひとつながりになっている。「原発事故はコントロールされている」「健康への影響は過去にも将来にわたっても問題ない」と主張する安倍の無責任さのもとで、労働者階級人民は日々命を奪われている。福島では事態の収束どころか、ストロンチウム90を含んだ100㌧もの大量の超高濃度汚染水が漏れたばかりだ。十数万人が故郷へ帰ることもできない。発表されただけで、福島の子どもの甲状腺がんは、その疑いも含めて74人に達した。これを「放射線の影響とは考えにくい」とごまかすことなど絶対にできない。怒りはますます爆発していく。高線量の地域への帰還を強制するためのJR常磐線・竜田駅延伸に反対して動労水戸は立ち上がった。
 都知事選で明らかになったことは、闘わない労組幹部をのりこえて職場での決起が確実に始まっているということだ。安倍やブルジョアジーにはもはや社会を運営することなどできない。今こそ一切の反動を突き破り、労働者が社会の主人公として登場する時だ。
 3・8国際婦人デーは、労働者が団結して生きる社会をつくり出していく宣言を発する場となる。集会では、今年49年になる三里塚闘争から婦人行動隊、獄中39年の星野文昭さんとともに闘いぬく妻の暁子さん、職場・地域で闘う女性労働者、婦人民主クラブ全国協の仲間、青年労働者、全学連をはじめ続々と女性が元気に発言する。女性たちの格闘と決起、職場・地域・キャンパスでの組織拡大・拠点建設は青年・学生とともに労働者階級の根底的決起と大流動を牽引(けんいん)することは間違いない。
 さらに、集会には福島と固く結び、国際連帯のゲストとしてドイツ・ゴアレーベンからケアスティン・ルーデックさんが参加される。ルーデックさんはゴアレーベン核燃料処分場建設反対同盟の前委員長で、数々の核燃料廃棄物搬入阻止の実力行動を指揮した人であり、今回の都知事選では鈴木氏の推薦もしてくれた。全世界で闘われる国際婦人デー闘争と連帯して、改憲・戦争の安倍政権を打倒しよう。
 集会後は東京電力本店前での抗議から銀座をデモする。元気で力強いデモを行い、3・11反原発福島行動へ攻め上ろう。
 〔深沢史子〕
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【要項】2014年3・8国際婦人デー行動
 安倍は倒せる! 団結しよう!
 私たちのデモが世界を変える!
 2014年3・8国際婦人デー行動
 3月8日(土)午後1時30分開始、3時45分よりデモ
 日比谷図書館文化館コンベンションホール
 報告 ケアスティン・ルーデックさんドイツ・ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟前委員長)
 主催 3・8国際婦人デー行動実行委員会

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