8・17大集会から「11月」へ 大恐慌、新自由主義の崩壊、虐殺・破壊・戦争の危機を世界革命へと転化しよう 革命的共産主義者同盟政治局

週刊『前進』10頁(2643号07面01)(2014/08/04)


8・17大集会から「11月」へ
 大恐慌、新自由主義の崩壊、虐殺・破壊・戦争の危機を世界革命へと転化しよう
 革命的共産主義者同盟政治局

(写真 新段階に入った国鉄闘争全国運動。6・8全国集会には1650人が結集した【東京都文京区】)

Ⅰ 戦争か革命かの歴史選択かけ7・1閣議決定の安倍打倒を

(1)
 日帝・安倍政権は、戦争・改憲への労働者階級人民の怒りを踏みにじって、7月1日に集団的自衛権行使を閣議決定した。2011年「3・11」とそれから3年目の14年「7・1」は、私たちにすべてを根本から見直し、自らをラジカルにつくり上げていくことを求めている。
 7・1閣議決定は、日本のみならず世界の労働者階級人民に対する戦争宣言である。いま現に、世界の帝国主義間・大国間の勢力圏をめぐる対立が、世界中で領土紛争、資源争奪紛争として火を噴いている。帝国主義による長い戦争の歴史が、大恐慌と長期大不況化のもとで三たび世界戦争に向かうか否かの大転換点にある。安倍の7・1閣議決定は、この戦争に日帝・新自由主義自身が参戦する宣言に他ならない。安倍を突き動かしているものは、日帝・新自由主義の史上最大の危機、「帝国主義の最弱の環」としての崩壊的危機である。
 一方では、日帝・新自由主義はこの間、世界大恐慌の爆発をはさんで、「失われた20年」というデフレと超低成長過程にたたき込まれてきた。そして解決不能な巨額の財政赤字を抱え、「アベノミクス」も日銀・黒田の「異次元緩和」もすでに「効果」を失っている。加えて11年3・11福島原発事故の4基同時爆発を経て、日帝の体制自身が根底から覆されようとしている。
 他方では、国鉄決戦を軸として日本の階級的労働運動の再生と創造が力強く前進している。反帝国主義・反スターリン主義の階級的労働運動と革命的共産主義運動の闘いは、6・8国鉄闘争全国集会の地平までのぼりつめた。私たちは、国鉄決戦と反原発決戦の力で日帝・新自由主義の攻撃の核心をうち砕き、戦争・改憲と原発再稼働の安倍政権を打倒する闘いとして、一定の階級的勢力・陣形を蓄積し、連合・全労連の体制内ダラ幹指導部を、労働組合をめぐる死闘戦でたたき出して前進する歴史的趨勢(すうせい)を握りしめている。
 7・1閣議決定は、日帝・新自由主義の行きづまりと破綻、革命的情勢の成熟、労働者人民の怒りの高まりと行動の開始、その先頭に私たち階級的労働運動=革命的共産主義運動が一個の実力ある勢力として登場しつつあることと無縁ではない。国内階級支配の危機におびえる日帝・安倍政権が、戦争にのめり込むことで階級的な闘いを押しつぶすために強行したものである。日帝・安倍は追いつめられ、ついに労働者階級人民の積もりに積もった怒りをプロレタリア革命へと解き放つ情勢を自ら引き寄せたのである。

(2)
 1917年のロシア革命は、どのように準備されたか。それは、レーニンが『帝国主義論』で「帝国主義が帝国主義である以上、世界戦争を不可避としている」こと、「帝国主義は資本主義としては爛熟(らんじゅく)のきわみであり、末期的な没落期の資本主義であり、プロレタリア革命の前夜である」ことを示した。同時に、『国家と革命』でブルジョア国家の本質を「国家暴力を実体とするブルジョア独裁である」と明確にし、プロレタリア独裁路線をうち立てることによって切り開かれた。さらに、労働者階級の国家的分断をうち破るプロレタリア国際主義と、民族自決権の無条件の承認を労働者階級の任務にすることでロシア革命を防衛し、プロレタリア世界革命への国際的、全人民的な支持の形成をめざしたのである。
 こうしてレーニンとボルシェビキは1914年に始まった第1次世界大戦を、1917年10月にロシア革命に転化した。ロシア革命はプロレタリア世界革命の一環として勝利し、世界史を〈資本主義から社会主義への世界史的過渡期の時代〉へと移行させた。このようにして20世紀は、帝国主義打倒の世界革命の嵐のような発展の時代としてこじ開けられた。しかし、これを決定的に暗転させたのがスターリン主義反革命である。1924年のレーニンの死とスターリンによる「一国社会主義路線」への決定的歪曲と国際共産主義運動の変質である。
 だが、スターリン主義の圧制と抑圧にもかかわらず、日本とアジア・全世界で1930年代の激動、戦後革命が闘われた。さらに、1960年代〜70年代の反スターリン主義の革命的共産主義運動の創成と発展、ベトナム民族解放闘争の不屈の勝利も含めて、ロシア革命を引き継ぐ国際階級闘争が、今日まで連綿と闘いぬかれてきたのである。

(3)
 スターリンは、国際的反革命の重圧と国内的団結の形成の困難さに屈服して、「ロシア革命の権威」でレーニン主義を解体する道を選んだ。これは、世界革命を放棄する「一国社会主義」路線の正当化であり、プロレタリア独裁を党の官僚的独裁に置き換え、帝国主義と共存する道をとったのである。これを正当化し一切の批判を封じるために、激しい粛清の嵐と、暴力と監獄による労働者階級自己解放闘争と民族解放闘争の分断と圧殺が行われた。
 同時に国際的には、1929年に始まる世界大恐慌の危機が第2次世界大戦として爆発する過程を、プロレタリア世界革命へ転化するのではなく、スターリン主義国家を守るために国際労働者階級の闘いを圧殺し、自らも帝国主義戦争に参戦したのである。
 それゆえ、ロシア革命を成し遂げた偉大な労働者階級人民に、恐るべき仕打ちをして延命した旧ソ連スターリン主義の崩壊は、帝国主義体制の崩壊とともに歴史的必然である。

(4)
 現代戦争は帝国主義支配の危機の爆発であり、人間社会の根本的破壊に他ならない。米帝は世界革命の危機に対してブルジョア的な「民主主義のリーダー」として自己をうち出しながら、実は世界大恐慌の危機を第2次世界戦争、すなわち大虐殺と破壊でしか乗り切れなかった。その過程で軍需産業を肥大化させ、戦争なしには成り立たない経済構造になった。スターリン主義もまた軍需生産を肥大化し、武器を輸出することで復興した。米帝を基軸とする帝国主義とスターリン主義の戦後体制は、絶えざる戦争の歴史である。
 戦争は人類が避けられない抗争ではまったくなく、それを必要とする経済構造が帝国主義とスターリン主義の戦後体制それ自体の中にあるのだ。こうして見た時、大恐慌下で日帝が集団的自衛権に先んじて武器輸出の解禁を行ったことの重大性がはっきりする。

(5)
 しかし、同時に押さえておくべきことは、この戦争の歴史を階級的に直視した時、その歴史は他国人民を支配することの破産に次ぐ破産の歴史だということである。帝国主義は、国内の矛盾と危機を他国への侵略戦争によって「解決」する以外に延命できない。しかし、武力で他国人民を支配することなどできないのだ。国内と国外の戦争と反乱を必然化し解決できない点に、帝国主義(及びそれと共存するスターリン主義)の根本矛盾と破産がある。労働者階級国際連帯を貫くプロレタリア革命こそ、帝国主義の危機と破産に対する根本的対応なのである。

(6)
 実際にかつて日帝が朝鮮・中国侵略から対米開戦に踏み切る過程は、朝鮮・中国人民の深く激しい抵抗で植民地支配が破綻を重ねる中で、絶望的な戦線拡大として踏み切ったのである。帝国主義者はおごり、尊大に構えて人びとの怒りや根底的な闘いを甘く見ることしかできない。それが日帝支配階級である。その強い自己保身性から、ロシア革命が労働者と農民と兵士の団結で勝利したことだけは教訓化した。そこから、兵士が生きて帰ることがないように「捕虜になるな。戦って死ね」と暴力的に教育し、「玉砕」=全滅を命じる無謀な作戦を繰り返した。この卑劣な反革命こそ、日帝ブルジョアジーの真の姿である。
 こうして日帝は、太平洋戦争の日本軍の戦死者230万人のうち、実に60%の140万人を餓死させた。みな労働者階級人民の家族である。敗戦濃厚になるや民衆を盾にし、置き去りにしたのも軍隊の幹部や政治家たちだ。
 私たちは、この階級的歴史の真実に立って根底から怒り、彼らの卑劣な延命を絶対に許してはならない。自国民と他国民の命を奪うことでしか延命できない帝国主義を、労働者階級人民の深い怒りで打倒しよう!

(7)
 帝国主義者は、惨めに破産してきた歴史を絶対に直視できない。居直り、国家暴力で人民を抑えつけるしかない。ブルジョア国家の悪行は特定秘密保護法で隠す。他方、盗撮・盗聴で人民の監視を強め監獄にぶち込み、無実でも処刑する自由は確保する。この卑劣なブルジョア国家を守るために、戦争で死ねというのだ。
 朝鮮人民・中国人民に対する戦争責任の居直りは、日本労働者階級人民に対する戦争責任の居直りと一体である。「血債主義」で隠されてきた、帝国主義とスターリン主義への根本的階級的な批判と暴露を徹底的に強化しよう。それは、帝国主義支配を前提として共存してきた体制内勢力の反戦政治闘争の根本的虚偽も暴き出す。それが、日本労働者階級人民の根底的な自己解放の力を呼び覚ます。党は、労働者階級人民にとことん立脚して闘うのである。

(8)
 帝国主義は、過剰資本・過剰生産力の矛盾による経済的破綻とともに、他方で階級支配の危機を深め、その経済的・体制的な危機の突破をかけて侵略戦争にのめり込んでいく。この構造が示すことは、「資本と激突して闘う労働者階級とその党の形成なしに、侵略戦争とは闘えない」ということである。日共スターリン主義はブルジョア国家の「自衛権」を承認することで戦争とまったく対決できないどころか、党派的延命のために労働者階級人民に襲いかかり、その闘いを破壊する。それこそスターリン主義を始めとする反革命諸党派の本質である。彼らは、今や資本との最前線の闘いで根本的に屈服し、何もできない。資本と最前線で闘えない党が、戦争や改憲と闘えるわけがない。「リベラル」「左派」的なきれいごとのいやらしさ、うさん臭さを労働者階級大衆は見限り、急速に離反している。
 それに対して日帝・新自由主義を支える基軸資本JRと壮絶な激闘を重ねてきた動労千葉、動労水戸を基軸とする階級的労働運動の中にこそ、労働者階級としての真実がある。この真実が全人民の希望となり、結集軸になるのは当然である。私たちこそが日本労働者階級人民の真の歴史と到達点を体現し、ひとつに団結させることができる。そこに戦争を阻止し、革命に転化できる現実性がある。日本階級闘争の最前線において、私たちへの選択が深く広く始まったこと、そこに14年前半決戦の歴史的到達点がある。

(9)
 時代が激しく転換し始めている核心に、労働者階級人民の意識の変化と行動への決起がある。一人の人間に「現状を変える」というやむにやまれぬ闘いの火が宿った時、すでに現実は変わっているのだ。その火が炎となって次々と人びとに燃え移る、そのようにして歴史は動き、切り開かれていく。
 私たちは、戦争と戦後革命期の総括をとおして「反帝国主義・反スターリン主義」の革命的共産主義運動を生み出して以来、60年闘争、70年闘争と反革命カクマルとの内戦、80年代の国鉄分割・民営化阻止と三里塚闘争を始め、今日の2010年代中期階級決戦に到達するまで日帝国家権力・反革命との壮絶な死闘を貫き勝利してきた。
 本多延嘉前書記長を始め幾多の同志の死をのりこえ、その革命的な遺志を引き継ぎ、炎となって闘いぬいてきた。高度経済成長と体制内民主主義による幻想の戦後史を、階級的革命的魂で鮮烈に突きぬけてきた。その生き方と精神の中に、けっして倒されることのない根源的人間性と階級性が貫かれている。まずもって自分の中に生まれ、歴史的に強めてきた炎を燃えたぎらせることである。そこから、この道への全面的選択を生み出そう!

(10)
 「反帝国主義・反スターリン主義」革命的共産主義運動は、まさにこの帝国主義戦争に対する根底的怒りとスターリン主義の裏切りと対峙する中から生まれてきた。安倍による戦争体制づくりと戦争の発動は、スターリン主義やカクマルなどの反革命に支えられることで、ようやく成立するのである。また軍需生産と戦争の発動は、労働監獄と戦場の両面での労働者階級への死の強制として展開される。そのことを見た時、資本との最前線において、絶えざる合理化と労働強化に対して絶対反対で闘う「反合理化・運転保安闘争」と反戦政治闘争が、一体不可分の闘いであることが明確になる。「党と労働組合の一体的建設」の実践が14年前半戦で時代と社会の激動をとらえ、「台風の目」になっている。
 合理化・労働強化との闘いと別のところに反戦闘争があるわけではない。戦時国家体制確立の過程、総力戦体制構築の過程とはすさまじい合理化と労働強化の過程である。それは資本家階級が労働者の反乱を抑えるための政策を暴力的に貫徹する過程に他ならない。労働者とその家族は、職場で殺され、戦場で殺されたのである。それゆえ反合・運転保安闘争と被曝労働拒否の闘いは、「命と安全を守る闘い」として「軍事輸送拒否」をはらみ、兵士や全人民との連帯をかけた路線としてきわめて決定的である。「反合理化・運転保安闘争」路線を「絶対反対論」「階級的団結論」のマルクス主義思想で貫く階級的労働運動路線こそ、時代に対する明示な回答であり、プロレタリア世界革命の道なのである。

Ⅱ 革命の展望開いた14年前半の階級的労働運動の強力な発展

日帝・新自由主義打倒へ前進した前半決戦

 14年前半の階級的労働運動の強力な発展は、日帝・新自由主義打倒、革命的共産主義運動勝利、プロレタリア世界革命に向かって、2010年代中期階級決戦の歴史的段階を切り開いた。
 新自由主義の崩壊的危機―大恐慌の深化・発展と3・11情勢によって追いつめられた日帝・安倍政権は、特定秘密保護法や集団的自衛権などの絶望的な極反動政治へのめりこんでいる。これは主体的にとらえれば、この間の階級的労働運動と革命的共産主義運動の前進が日帝・安倍政権を絶望的な極反動に追いつめたということができる。
 大恐慌と帝国主義間・大国間の争闘戦が大失業と戦争を生み出し、3・11の爆発が新自由主義の非人間的本質をあらわにする中で、あらゆる地点から労働者階級人民の怒りと闘いが巻き起こりつつある。
 この革命情勢を現実の革命に転化するものは、労働者階級の主体的能力の全面的発揮であり、階級的総決起の実現である。その今日的環こそ、新自由主義の手先と化している体制内労働運動の現実を下から覆し、闘う労働組合を奪還することにある。今年前半の階級的労働運動の前進はこの環をつかみ、その実現に向かって突破口を切り開いた。とくに国鉄闘争と反原発闘争の一体的推進は、闘う労働組合がプロレタリア革命の基軸的な牽引(けんいん)力となることをはっきりと示した。いまひとつ14年前半の闘いは、体制内指導部との労働組合権力をめぐる死闘こそ、現代革命において決定的に重要であることをつき出した。

国鉄決戦勝利の展望開いた6・8全国集会

 国鉄闘争全国運動6・8全国集会は、今年前半の全成果を集約するものとしてかちとられた。6・8集会の勝利が示すものは何か。
 まず今日、最末期帝国主義の絶望的延命形態としての新自由主義が崩壊に向かう中、労働者階級は腐敗と非人間性の極致である新自由主義を打倒し、社会を変革するために、階級的労働運動=革命的共産主義運動の前進を切実に求めていることである。この階級的労働運動の前進の環は、国鉄決戦の勝利の中にある。この国鉄決戦の基軸性が、6・8集会の高揚でかつてなく鮮明になった。
 国鉄決戦の勝利性と大きさを、今年前半、動労千葉と動労水戸の闘いが鮮やかに示した。それは戦後日本階級闘争、革共同50年の闘いの歴史が切り開き、到達したものである。
 国鉄決戦と動労千葉の闘いの基軸性は、ひとつは日本の労働者階級と革命的共産主義運動の苦闘の最先端として、日帝の総力を挙げた国鉄分割・民営化攻撃と対決してこれをうち破ったことである。二つは、権力・資本と一体化した体制内勢力やカクマル反革命の壁をうち破り、動労千葉が1979年の結成以来30年以上にわたって原則的で階級的な労働運動を展開してきたことである。三つには、動労千葉が4大産別を含む労働者、さらに三里塚を先頭とする全人民を大きく結集し、階級的労働運動の前進を切り開き、闘い続けていることである。
 動労千葉の闘いは今日、どのような地平を切り開いているか。その階級的求心力はどこにあるか。
 それは、第一に新自由主義の核心的攻撃である民営化、外注化、非正規職化、団結破壊攻撃と職場生産点において真っ向から対決し、「絶対反対」「階級的団結の強化」を軸として闘いぬいていることである。
 第二に、CTS(千葉鉄道サービス)とJRによる分断攻撃を打破し、CTSにおける階級的労働運動の形成をめざして、じりじりと前進していることである。5・2ストライキは、「CTS労働者のために闘う」という階級性の高さにおいて、国鉄労働運動、日本労働運動にとって巨大な普遍的意義をもつものとなった。動労千葉自身が「新たな挑戦」と言うように、正規・非正規の壁をこえる労働者階級のあるべき姿を示す、画期的な挑戦だった。
 第三に、動労千葉はけっして特別な存在ではない。また、あらかじめ勝利を約束されて闘っているわけでもない。労働者の基礎的団結形態である労働組合として、一定のルールと規律を堅持し、原則的かつ柔軟に闘い続け、同時に組合員が身を削る努力をして労働者階級全体の利益の立場に立ち、全力で組合を防衛し拡大するために闘っている。ここに動労千葉の求心力がある。
 こうして動労千葉の闘いを中心にして大高揚した6・8国鉄集会の意義はどこにあるか。第一に、国鉄労働者と国鉄闘争支援陣形が二十数年間闘いぬいてきた1047名解雇撤回闘争を、2010年4・9反革命(国労本部などによる解雇撤回闘争の反動的・屈服的な政治決着)を完全にのりこえて、勝利に向かって大きく前進させたことである。
 国鉄闘争は、労働運動の原点中の原点である解雇撤回闘争を不屈に闘いぬき、分割・民営化という組合破壊の国家的不当労働行為を断じて許さず、これを必ずひっくり返すという大闘争である。この闘いがついに動労千葉鉄建公団訴訟の昨年9・25控訴審判決で、1047名の解雇が国家的不当労働行為であったことを東京高裁に認めさせた。ここには司法判決をこえた大きな階級的な意義がある。JR総連の崩壊的危機と国労中央の腐敗・堕落、権力の手先化の中で、「労働組合・労働運動とはどうあるべきか」という原点を根底から問い直す力をもっているからである。それは動労千葉型の労働運動が、ついに労働運動の本流として成長し発展する条件が成熟してきたということである。
 第二に、動労千葉の反合・運転保安闘争路線の確立と全階級化である。今日のJR北海道やJR東日本の川崎駅での列車脱線転覆事故を始めとして連日の事故がJR体制をぐらぐらに揺さぶっている。また新自由主義のもとで、労働の安全は切り捨てられ、労務災害・事故が激発し、労働者が殺されている。動労千葉の反合理化・運転保安闘争路線は今日、あらゆる産別・職場で創造的に適用され、闘いぬくべき階級的普遍性を持っている。反合・運転保安闘争を「絶対反対論」「階級的団結論」のマルクス主義思想で闘う階級的労働運動路線は、時代に対する明示な回答であり、プロレタリア世界革命の道である。6・8集会の成功はそのことを一層明確にした。
 第三に、動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁「10万筆署名運動」を担う数千の労働者・活動家の大結集によって、階級的労働運動の指導部の軍勢が姿を見せ始めたことである。すなわち、動労千葉を始めとする国鉄労働者の闘いが組合の枠をこえて飛躍し、さらに全産別で動労千葉の闘いから学び、それを教訓にして、動労千葉型の労働運動をめざす闘いが飛躍的な前進をかちとっている。
 第四に、韓国鉄道労働者の代表の参加はとてつもない前進であり、階級的労働運動―革命的共産主義運動の国際的な発展の展望を開くものである。
 韓国では、KTX(韓国高速鉄道)民営化を突破口とする分割・民営化攻撃との大激突の攻防が続いている。動労千葉の闘いが、この韓国鉄道労組と結びつくことで、国鉄決戦が今日の階級決戦の最大の攻防点になった。国際階級闘争の焦点が定まったとも言える。これこそ労働者階級の国際連帯闘争が持つ力だ。
 動労千葉と動労水戸のストライキは、階級的労働運動の行く手を韓国、そして世界の労働者に指し示す闘いだった。
 民族・国籍・国境をこえた労働者の団結は、14年前半決戦をとおして確実に前進し、自信をもってこの道を進む決意に燃えた数千人の部隊がすでに登場し、数十万人の怒りと結びつき、絶望を希望に変える可能性をガッチリとつかんでいる。

動労水戸の画期的な被曝労働拒否のスト

(写真 常磐線竜田延伸阻止の動労水戸スト。被曝強制への怒りを解き放ち、いわき市で総決起集会とデモ【5月31日】)

 さらに6・8集会の成功と、国鉄決戦勝利の展望を切り開いたのは、動労水戸の巨人のような闘いだった。動労水戸は常磐線竜田延伸反対・被曝労働拒否を掲げて5・10、5・30〜31、6・30の3波のストライキを闘い、5・31いわき集会の先頭に立った。これはJR東日本を先頭とする外注化・民営化・子会社化の攻撃と真っ向から対決する国鉄決戦の深化・発展の展望を示すものである。
 被曝労働は、鉄道労働者にとって大変な問題であり、運転保安上の最大級の問題である。動労水戸はこれに真っ向から反対するとともに、高線量下での労働と生活を強いられ、さらには汚染地域への帰還を強制されている福島県民の怒りと闘いを共有し、それを組合的団結の力で結集し、戦闘的な反原発闘争を組織していった。
 5・31いわき集会の組織化の過程では、仮設住宅の避難者との交流・連帯がかちとられた。5・31デモや駅頭集会では、いわき市民や避難者との熱い交流、魂のふれあいが実現された。
 このようにして動労水戸のストライキは、3・11以後の福島の怒りを束ね、地域をまるごと獲得する労働組合の力を発揮した。それは、革命的高揚期にはソビエトを形成していく力である。ふくしま共同診療所の存在と闘いとともに、3・11を注視する世界的陣形を圧倒的に拡大する国際連帯闘争そのものである。
 またこの闘いは、今日のJR再編情勢、労資結託体制の崩壊、国労中央の屈服、平成採青年労働者の怒り、外注化攻撃の激化という情勢のもとで、決定的な闘いとなった。国労郡山工場支部の闘いと呼応して、組合の壁をこえて団結と連帯をつくり出し、JRで働く青年労働者が、闘う労働組合を強烈に求める情勢をたぐり寄せたのである。
 さらに新津(新潟)での国労(共闘)の闘い、動労西日本の強力な確立と牽引力、また東京、全国の国労共闘の闘い、4・9反革命と闘う4人の闘争団の闘いと裁判闘争は、国鉄労働者と全労働者への強力なインパクトとなっている。
 14年前半決戦の到達地平は、階級的労働運動と革命的共産主義運動が、国鉄決戦をとおして日本階級闘争における決定的な選択肢となって登場したことである。動労千葉と動労水戸の二つの組合を基軸とする国鉄闘争、階級的労働運動の中にこそ、労働者階級の真実がある。この闘いこそ、日本労働者階級の真の戦闘性を体現し、ひとつに団結させ、革命に転化できる現実性をもっているのである。

都知事選の大決断と泉佐野・杉並の選挙戦

 14年前半決戦で日本階級闘争に強烈なインパクトを与え、進撃の突破口となったのは2月の都知事選への決断と、2010年代中期階級決戦論の提起だった。
 都知事選は、国鉄決戦と階級的労働運動、革命的共産主義に対する日帝の圧殺攻撃に真っ向から立ち向かい、日帝・新自由主義をプロレタリア革命で打倒する、そのために国鉄決戦をとことん闘うという革命的権力闘争の大決断だった。革命情勢の成熟の中で、レーニン・ボルシェビキの革命的選挙闘争を教訓化し、それを現代的に創造し発展させていく挑戦だった。
 選挙戦で階級的労働運動路線のもとに安倍打倒とプロレタリア革命を真正面から訴え、労働者階級の自己解放的決起と党派選択を一体でかちとる決定的な戦場に転化して闘った。同時にそれは、「数年に一度、議会でどの勢力が人民を抑圧し、踏みにじるかを決める」ブルジョア議会制度の本質を暴き、うち砕いていった。「権力への挑戦」に全党が最高に燃え上がり、団結し、それを巨万の労働者大衆との団結に広げ、さらに「投票行動」に結実させる地平を切り開いた。
 都知事選決戦の地平をさらに発展させて、5月の泉佐野市議選、6月の杉並区議補選が闘われた。これらの選挙闘争は、くめども尽きない豊かな教訓を生み出し、新たな闘いの発展をかちとった。とくに昨年の山本太郎さんの参院選以来、選挙の経験は、回を重ねるごとに練り上げられ、選挙宣伝の場が、党の決起と労働者階級大衆の怒りが融合する「解放区」となった。
 革命的選挙闘争は、選挙戦のただ中で国鉄闘争を基軸に労働組合の団結をつくり出していく闘いである。帝国主義と体制内勢力による分断と対立の扇動に対し、徹底的に団結を呼びかけて闘われた。それを土台に全国全人民、とりわけ福島との団結をかちとったのである。そのように闘うことで、7・1集団的自衛権の閣議決定を真っ向から迎え撃つ闘いになった。

(写真 杉並区議補選告示日前日の6月21日、北島邦彦候補【中央】を先頭に240人が阿佐谷でデモ。杉並の空気を安倍打倒へと一変させた)

労働組合権力の獲得へ全国で闘いを開始

 14年前半決戦でいまひとつ重大な勝利は、国鉄、郵政、自治体、教労の4大産別を中心に全産別で体制内労働運動の制動、妨害をぶち破る突破口が切り開かれ、組合権力を奪取する挑戦が開始されたことである。
 日帝は、新自由主義の破綻ゆえに外注化・民営化・非正規職化攻撃を激化させている。その最大の攻防点が公務員職場だ。公務員攻撃との闘いは、国家権力機構の内部に「プロレタリア的共同性」をうち立てる権力闘争である。だからこそ日帝は、そこに何の整合性や展望がなくても、体制内労組幹部の先兵化を頼りに、団結破壊の攻撃にのめりこんで来る。
 特筆すべきことは、教労戦線において5月の三浦半島教組大会が階級闘争の最先端攻防として闘いとられたことである。この闘いは4大産別の拠点建設、労働組合権力獲得への狼煙(のろし)となった。これに引き続き、全国で次々と労働組合権力奪取の闘いが展開され、連合指導部打倒へ圧倒的な展望を切り開いた。
 帝国主義・新自由主義との攻防戦は、具体的には連合指導部的な体制内勢力との組合権力をめぐる死闘として展開される。この死闘の中で、プロレタリアートは帝国主義打倒の武器を鍛え上げていくのである。
 とくに全産別で国鉄解雇撤回闘争の最高裁署名をかちとることによって4・9反革命を突き崩し、職場生産点の革命的流動化と、権力奪取への総決起が開始されたのである。
 安倍の憲法解体の戦争攻撃は、プロレタリア革命の解体を狙う大反革命であるが、実際には日本労働者階級の底力の前には、階級的労働運動の大前進の餌食とされていくしかない。
 14年決戦前半戦で、階級的労働運動路線に基づく「党と労働組合の一体的建設」の実践がついに時代と社会の激動をとらえ、プロレタリア革命への巨大な進撃が開始されたのである。

Ⅲ〈国鉄〉〈改憲阻止・反原発〉〈革命的選挙闘争〉の3大決戦

戦争か革命かの歴史選択をかけた決戦へ

 14年前半決戦の勝利の地平をもって7・1反革命を迎え撃ち、14年後半決戦から2010年代中期階級決戦へと勇躍立ち向かう歴史的な革共同集会をかちとった。革共同を革命的労働者党として本格的に確立し、ロシア革命を現代プロレタリア革命へと発展させる路線を決定的に打ち立てた。〈戦争か革命か〉の歴史選択をかけて、国鉄決戦を基軸に階級的労働運動路線をどこまでも発展させよう。
 日帝の7・1閣議決定=戦争突入宣言の階級的核心は何か。それは、日帝安倍・権力中枢が、階級的労働運動派との激突をとおして階級決戦の非和解的激化の構造をつくり出してしまったことである。大失業が戦争と革命を生み出していく革命情勢を、主体的にとらえることが重要である。そこから、革命情勢を現実の革命に転化する労働者階級の主体的能力が形成される。7・1反革命という戦争宣言は、革共同と動労千葉派の主体的存在をとおした革命情勢への突入を意味する。
 歴史的に見れば、7・1情勢は1917年のロシア革命においてレーニンが打ち出した「4月テーゼ」の情勢である。あるいは17年の『帝国主義論』『国家と革命』の情勢である。
 7・1は、暗黒時代の到来などではまったくない。逆に追いつめられているのは日帝・安倍の側であり、彼らは労働者階級人民の怒りを全面的に爆発させ、プロレタリア革命へ前進する扉を大きく開いてしまったのだ。
 14年後半戦で、〈国鉄決戦、改憲阻止・反原発決戦、革命的選挙闘争〉の3大決戦の全面的発展をかちとり、プロレタリア世界革命の完遂へ進撃しようではないか。
 1980年代に中曽根が「国鉄分割・民営化で労働運動をつぶして改憲をする」と公言した攻撃がいま、7・1という形で強行されているのだ。戦後労働運動の歴史の中でも最も激しく闘われてきた国鉄労働運動が、分割・民営化攻撃でも解体できず、4・9反革命でも根絶できず、逆にもっと激しく燃え上がろうとしている。それは労働運動において、奪われたものをすべて奪い返す大決戦として壮大な展望をもつものである。
 国鉄決戦で労働運動を復権させることが、決定的に求められる。それが真に戦争を止める力となる。国鉄闘争全国運動こそ、その大衆的階級的な牽引車である。
 党の総力を挙げて3大決戦を闘いぬき、とりわけ国鉄決戦に勝負をかけよう。その力で全産別・全戦線の細胞建設に勝利し、労働組合権力の奪取へ驀進(ばくしん)しよう。

戦争宣言に怒る兵士との結合かちとろう

 プロレタリア革命情勢に革命党が応える道は、階級的労働運動の前進と一体で全兵士を獲得することである。革命情勢下、兵士・家族との団結・獲得が全地区党の課題に押し上げられた。プロレタリア革命は暴力革命である。したがって党と階級、兵士の結合・団結は、プロレタリア革命の絶対条件である。兵士獲得の情勢は7・1閣議決定によって一気に成熟した。
 軍服を着た非正規労働者である兵士は、7・1閣議決定=戦争突入宣言に怒りを爆発させ、多くの兵士と家族は「命令忌避(拒否)と戦争反対」の意思を表している。
 11年3・11大震災と原発事故で10万人の兵士が動員された。福島原発事故では、一部幹部を除く全自衛隊員が内部被曝しながら、その実態はいまだ明らかにされていない。動労水戸の被曝労働拒否のストライキは除染労働者、原発労働者はもちろん、本質的に階級の兄弟である下級兵士との団結に強固につながる闘いである。そういうものとして、目的意識的にJR資本・国家権力と非和解で闘いぬかれている。
 7・1閣議決定は隊内矛盾を極限化させている。いじめ・自殺はさらに激化すると同時に安倍政権への怒りの爆発は不可避である。プロレタリア世界革命に向け、全兵士との結合・団結を地区党の戦略的課題として目的意識的に闘いとろう!

安倍倒せ!8・17集会の大結集へ全力を

 階級的労働運動は、この闘いを改憲・戦争で圧殺しようとする日帝・安倍政権打倒の闘いに不可避的に発展する。その最初の突破口として8・17改憲阻止大集会が行われる。8・17集会は歴史的決断であり、歴史的飛躍である。昨年11月労働者集会が発した改憲阻止・安倍打倒のアピールが出発点となり、年初の都知事選の大決断から6・8国鉄集会をへて、8・17大集会の提起となった。
 全国で貧困・原発・改憲・戦争に無関係な人はいない。日本労働者階級人民には、例外なく戦争と戦後体制の歴史が刻み込まれている。その人たちの中にいま、階級的労働運動の前進が、燃え上がる怒りと闘いの情熱を呼び覚ましている。
 8・17集会は、7・1反革命以降の巨大な階級攻防の焦点として、労働者階級の命運を握る闘いである。日帝・安倍と労働者階級との全面対決に突入していく闘いである。
 8・17集会において高らかに「8・17宣言」が発せられようとしている。それは1917年のロシア革命に向かう1912年の「バーゼル宣言」に比すべき歴史的な宣言である。
 7・1情勢下で、韓国や全世界の労働者階級との国際連帯がもっと決定的となる。民営化・外注化反対が世界的な闘いとなっている。イギリスでは7月10日に社会保障解体・民営化攻撃と対決して100万人ゼネストが闘われた。教組が中心となって、RMT(鉄道・海運・運輸労組)、ユニゾン(公共サービス労組)、消防士労組など公共部門の労働組合が立ち上がった。
 「7・1閣議決定」をめぐり職場・地域・街頭で激突情勢に入っている。自民党・安倍政権は、9条解体・集団的自衛権行使とともに武器輸出を解禁し、さらには徴兵制をも視野に入れて自治体・教育の公務員労働運動の撃破に踏み込んでいる。全産別で7・1との全面的根底的対決としての1年間決戦に突入しよう。

国鉄決戦の勝利かけ全国に動労総連合を

 JR体制の危機と崩壊は、日帝の危機そのものである。
 12年10月のJR東日本の「グループ経営構想Ⅴ」では、11年3・11東日本大震災を国鉄改革に次ぐ「第2の出発点」と位置づけ、JR本体は、管理・運営・企画だけに特化して、現場業務はすべて外注化・分社化しようとする踏み込みを行っている。それはこれまでの延長ではない。まさに「第2の分割・民営化」攻撃である。同時にJR体制の崩壊と破綻の中で日帝はその延命をかけ、鉄道のパッケージ輸出を武器輸出と一体となって推進している。ここにはJRだけでなく日帝・新自由主義の存亡がかかっている。それは7・1情勢そのものである。
 JR東労組をめぐっては、6月の定期大会で東労組本部はストライキ戦術の空騒ぎを自己批判し、富田哲郎社長を来賓として招待してJR東資本への完全な屈服を表明した。いまやJR資本が東労組カクマルとの労資結託体制の清算に踏み込む中で、東労組は結託維持を懇願し、ますます資本の手先となって延命しようとあがいている。
 こうした全面屈服は、東労組がますます安全破壊の外注化の先兵となることであり、7・1情勢下で戦争への全面協力に行き着く以外にない。カクマル支配の崩壊、安全崩壊の重大事故多発と一体となって、JR体制総体の崩壊が進んでいる。
 2〜3年後から始まる大量退職問題が、現在の外注化や基地統廃合の背景にある。国鉄時代の採用者がゼロになり、それは労働強化と外注化に一層拍車をかける。さらに貨物などでの賃下げ、手当全廃、乗務員勤務の改悪など、すべては安全と雇用破壊に突き進む。第2の分割・民営化攻撃との決戦は、この2〜3年の外注化をめぐる激突として、安全問題を基軸にこれから本格化していくのである。
 この中でJR北海道の危機はさらに深まっている。JR東日本から送り込まれた経営陣は、まったく無策で何もしない。まともな事故対策をやれば会社経営が維持できなくなると、事故の続発を放置している。北海道の営業路線は国鉄分割・民営化前の約4千㌔から現在は2千500㌔になっているが、さらに700〜800㌔だけを残してローカル線を全面的に切り捨てようとしている。それは北海道が社会として成り立たなくなり、荒廃していくことである。しかし、それは北海道だけのことではなく、JR東日本、JR全体の現実であり、明日の姿である。新自由主義は、日本の半分を切り捨て、民営化を食い物にして、それで何とか生き延びようとしているのである。この先端を突っ走るのがJRである。つまり、ここには新自由主義の崩壊の全構図が凝縮されているのである。国鉄決戦を基軸にした階級的労働運動の前進こそ、これと真っ向から対決し帝国主義・新自由主義を打倒する闘いである。
 動労千葉の組織拡大方針は、外注化阻止の反合・運転保安闘争を自己解放的に推進するものである。組織拡大の機運は、反合・運転保安闘争を思い切って闘おうという機運なのである。
 全国に動労総連合を建設する方針と10・1外注化阻止の郡山工場(郡山総合車両センター)決戦は、福島から改憲・戦争の攻撃を粉砕する壮大な展望をもった闘争である。10・1郡山工場外注化阻止闘争で動労総連合の全国組織化を決定的に推し進めよう!

青年と非正規労働者の団結形成かちとれ

 動労千葉を軸とする国鉄解雇撤回闘争は、連続解雇攻撃に負けない青年指導部を生み出してきた。とりわけ郵政職場で、そして沖縄ではIJBS(日本IBM・ビジネスサービス)労組が、さらに全国で無数の非正規労働者の決起と反乱が始まっている。この情勢の中で、青年指導部がマルクス主義青年労働者同盟のもとに団結し、たくましく育っていることこそ新しい時代の大きな展望であり、労働者階級人民の希望の星になっている。
 こうした青年たちの決然たる決起とともに、交通運輸、医療福祉、建設業(原発も含む)等の社会基盤の産業が、新自由主義のもとでの大量雇用と使い捨て搾取・労働強化の中で、いまや人員不足によって崩壊の瀬戸際にある。この中で、労働組合をつくって過労死や労働強化と対決する労働者が登場している。
 東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の4・16解雇撤回完全勝利判決(東京地裁)の地平に立って、交通運輸労働者を結集軸に、正規・非正規の分断をうち破る合同一般労組の闘いが重要である。全国組織の力ある形成とストライキの威嚇をもって新自由主義の破綻点をつき、いまこそ合同一般労組全国協議会の大きな発展をかちとるべき時が来た。
 7・1情勢のもと、日帝が危機を深め凶暴化し、さらなる非正規職化と原発再稼働と戦争に踏み込もうとしている時、時代の最も先進的な青年・学生が生き生きと団結し闘っていることこそ革命の現実性であり、希望ある未来の証しである。青年労働者・学生が新自由主義の崩壊のもとで闘うことは並大抵のことではない。しかし生きるために、怒りと希望を解き放つ闘いに決起している。
 この青年労働者・学生とともに闘う党の団結と、資本と国家権力との命がけの闘いが求められる。そこに今年前半の都知事選、泉佐野市議選、杉並区議補選の革命的選挙闘争の勝利の核心があり、また全党・全地区が2010年代中期階級決戦の勝利に向けて変革と飛躍をかちとるべき課題もある。全世代の団結で青年労働者が陸続と立ち上がれる党に変革しよう。

法大闘争を先頭に全学連運動の飛躍を

 4・25法大解放集会と沖縄大学学生自治会再建を頂点に、安倍政権と真っ向から対決して破竹の進撃をかちとってきた学生運動は、7・1閣議決定への怒りを総結集して9月全学連大会を成功させ、14年後半決戦にうって出る。
 以下の当面する課題を全力で闘おう。
 ①東北大学明善寮廃寮攻撃を、全学連運動の発展をかけて阻止しよう。
 ②全国大学キャンパスに巨大な反戦闘争を巻き起こし、学生自治会建設の闘いをさらに発展させることだ。新自由主義大学の戦争協力を、自治会のもとへの団結で粉砕しよう。
 ③法政大学文化連盟委員長・武田雄飛丸君(東京拘置所在監)を奪還する大運動を巻き起こし、法大・田中優子総長体制打倒へ進撃することだ。あらゆる弾圧・反動をはね返し、全国学生は生き方をかけて立ち上がろう。
 ④沖縄大学学生自治会を先頭にして、辺野古新基地建設阻止の闘いに決起することだ。
 ⑤11月労働者集会への結集と階級的労働運動潮流との合流を大きな契機としながら、プロレタリア自己解放思想としてのマルクス主義をわがものとし、強固なマルクス主義学生同盟・中核派を建設することだ。
 300万学生を丸ごと獲得する全学連運動へと大飛躍しよう。

再稼働阻止―廃炉へ原発労働者の団結を

 3・11福島原発事故は、3年半近くたっても収束の展望がまったくない。原発労働者、除染労働者、広範囲の住民に被曝を強制し、恐るべき健康被害をもたらしながら、何の解決・収束の展望もない。それが福島第一原発の現在の姿である。その中で6千人に及ぶ原発労働者の被曝量が次々と許容限度を超え、ベテラン労働者が作業につけなくなり、労働者を確保していく展望さえなくなっている。
 いま命と誇りを守る、闘う労働組合を最も必要としているのは原発労働者だ。原発労働者の団結と決起こそが、すべての真実を明らかにして真に住民を守り、原発再稼働と戦争に暴走する安倍政権を打ち倒す力になる。命を守る動労水戸の渾身(こんしん)のストライキ闘争は、除染労働者や原発労働者の胸を打っている。原発を止めるのは原発労働者である。労働組合を通じた彼らの決起を全階級全人民の団結で守り抜くことなしに、原発を止めることはできない。でたらめの限りを尽くす原発再稼働策動への怒りの中で、「内部被曝」問題で武装した階級的労働運動路線を断固として推進しよう。

獄中40年の星野同志奪還へ全力で闘おう

 2010年代中期階級決戦を〈国鉄闘争〉〈改憲阻止・反原発闘争〉〈革命的選挙闘争〉の3本柱として闘うことは、星野文昭同志奪還の根本的な階級的な力を生み出す。
 星野闘争は国鉄決戦と並ぶ中期階級決戦の柱である。全証拠開示の百万人署名運動は、体制内指導部を打倒し労働運動の根本的転換をかちとる闘いである。
 戦前の日共スターリン主義の獄中転向と、戦後の「米軍=解放軍」規定は、スターリン主義の帝国主義への屈服の問題としてひとつのことである。星野同志は40年を獄中で闘っている(徳島刑務所在監)。この星野同志と暁子さんの不屈の闘いは、まさに「新たな戦前」における治安弾圧への非転向の闘いとして決定的に重要である。日共スターリン主義への幻想をたたき伏せ、闘う革共同への労働者階級の歴史的階級的な信頼を高めていく柱が星野闘争にある。「星野解放の歌」を全国全世界に広め、2010年代中期階級決戦で星野同志を奪還する闘いに、全党全人民は総決起しよう。

三里塚農地裁判勝利、沖縄基地建設粉砕へ

 7・1情勢は、帝国主義戦争と戦後の歴史に対する根本的見直しを問うている。三里塚闘争の根源は、帝国主義戦争への怒りとその徹底した棄民政策への怒りとしてある。「農地死守」に込められた日帝に対する根底的怒りに踏まえないところに、三里塚闘争の解体が入り込む。三里塚反対同盟の北原鉱治事務局長を始め、大木よねさんや戸村一作委員長、市東東市さん、市東孝雄さんの「人間として絶対に譲れないもの」の根源に日帝への怒りがある。だからこそ三里塚農民と動労千葉の労働者が、国家との闘いにおいて共鳴し、深く結びついてきたことは決定的である。三里塚闘争の解体策動が、常に動労千葉との分断を狙う攻撃として行われてきたことをあらためてはっきりさせよう。7・1情勢は、動労千葉・動労総連合とともに、三里塚闘争の根底的な位置づけと展開を求めている。第3滑走路計画を粉砕し市東さんの農地死守へ、10・8市東さん農地裁判控訴審(東京高裁)―10・12三里塚全国闘争に総結集しよう。
 全国農民会議の闘いこそ、三里塚闘争の勝利を根本から支えるものとしてある。日帝の農民切り捨てと真っ向から闘う全国農民会議の前進と一体で、三里塚闘争の勝利を切り開こう。
 沖縄闘争こそ、闘う労働運動の島ぐるみの拠点として、階級的労働運動において決定的な位置を持っている。日帝は、7・1閣議決定と同時に辺野古新基地建設に着手した。それがどれほど沖縄の深い怒りに火を放ったことになるか、安倍たちは分かっていない。辺野古新基地建設を、労働者・学生の力で徹底的に粉砕しよう。
 この間、「オール沖縄」なる幻想で抑えこまれてきた沖縄闘争が、階級的労働運動派の闘いでその真の階級的歴史をよみがえらせつつある。沖縄を、階級的労働運動路線で奪還しよう! 9月の北中城(きたなかぐすく)村議選挙闘争に勝利しよう。
 7・1情勢はまた、在日朝鮮人の歴史的闘いを柱に、在日・滞日外国人、部落民、女性の歴史を労働者階級の歴史そのものとして豊かによみがえらせている。その苦闘の歴史は、帝国主義ブルジョアジーとスターリン主義を根底から弾劾している。同時に、労働者階級にとっては、生き抜き、勝ち抜くための根底的生命力がそこにある。

情勢の激動を見据え全戦線で飛躍しよう

 7・1情勢は、全戦線に新たな転換的飛躍を求めている。この間、地区党が全戦線の闘いを自らの正面課題に据え、そのもとで全戦線が自らの主体的闘いとして階級的労働運動を闘う変革をかちとってきた。それによって諸階級・諸階層の人民が、労働者階級の一員でありながら階級と分断されている現実をうち破り、新自由主義を打倒し、プロレタリア革命へ向けて闘うことを確認し追求してきた。それは言い換えれば、全戦線の闘いにマルクス主義を内在的にうち立て、階級的団結の最高形態である党の目的意識性と路線・実践をもって国家・資本と非妥協的に闘い、帝国主義・新自由主義の分断攻撃をうち破る挑戦であった。
 この点で、全国水平同盟が第2回大会をとおしてかちとった部落解放闘争論の転換的確立の闘いを、全戦線の方向性として確認したい。
 それは第一に、新自由主義との闘いをとおして、部落差別とは、資本主義社会の形成が生み出した階級的分断であることをつかみとった。
 第二に、この中で部落解放闘争論をマルクス主義の復権としてうちたてた。それは新自由主義によるマルクス主義と階級的団結の解体を打ち破ることであり、同時に部落民を労働者階級の一員としてとらえることである。
 第三に、帝国主義・新自由主義論、その崩壊としてある大恐慌論の中に、部落解放闘争を位置づけた。それは実践的には、大失業と非正規職化攻撃と徹底的に闘うことである。
 第四に、今日の国鉄分割・民営化以来の労働組合の解体攻撃と一体の闘いとして、日帝・新自由主義と真っ向から闘う部落解放闘争をとらえた。
 第五に、住宅闘争を部落解放闘争独自の課題ではなく、徹底的に「賃労働と資本」の問題としてマルクス主義的にとらえ、この闘いを労働者階級の階級的団結をかちとる闘いとして据え直した。
 第六に、1930年代型の〈戦争と革命の時代〉の階級闘争として部落解放闘争を闘い、狭山闘争を国家・資本に対する労働者階級の闘いとして据えた。この地平をもって部落解放闘争を、プロレタリア革命とプロレタリア独裁・共産主義論として明らかにしていこうということである。
 9・19西郡住宅裁判の控訴審判決闘争―9・21西郡闘争を、部落解放闘争を先頭とする全戦線の巨大な反転攻勢としてかちとろう。
 帝国主義・資本主義の歴史的な階級分断攻撃を根底から突破し、全戦線の課題を労働者階級自身の闘いとして据えきり、「プロ独路線」で強力な前進を切り開こう! 部落解放闘争が切り開いた路線的転換をもって、入管闘争、女性解放闘争、障害者解放闘争、被爆者解放闘争を闘おう。
 新自由主義粉砕・安倍打倒へ、全戦線は総決起しよう。

革命的選挙闘争の力で労組拠点の建設を

 9月の北中城村議選から来年4月の統一地方選挙に向けて、革命の宣伝・扇動と階級的全人民的決起をつくり出す闘いとして、革命的選挙闘争を攻勢的に展開しよう!
 革命的選挙闘争は、7・1情勢のもとで、いよいよ死活的に重要になっている。戦争突入情勢で日帝国家権力の治安弾圧は激化するが、戦時下のブルジョア独裁のもとにあっても、選挙は巨大な政治空間をなしている。この政治空間は、選挙闘争の「自由」を全面的に駆使し、国家権力の打倒と革命をストレートに訴えることによって、革命派にとって圧倒的に有利な戦場に転化できる。それはまさに「99%」の労働者人民の「解放区」と化す。
 杉並区議補選で、地域と職場を自らの立脚点として踏まえることは、必然的に全国・全世界の情勢と結びつくものとなった。それは日帝・安倍との闘いの全国情勢、階級情勢の中に、自らの職場・地域を位置づけることであり、その大きな階級的な構えが拠点建設を一層前進させるエネルギーとなった。拠点と組織の前進は、さらに中央闘争の巨大な爆発に結びつく。 その相互促進性で、選挙闘争と労働運動の前進が切り開かれることが経験された。選挙闘争と労働運動は、2010年代中期階級決戦において、ますます一体の闘いとなっていく。
 帝国主義・新自由主義の分断や体制内勢力の制動をうち破って、全労働者階級人民は、自ら深く考え、活性化し、主体的な行動を始めている。同時に既成の体制内諸潮流の反動的姿と無力性が決定的に明らかになっている。口先だけの人間や党派を選別し、本物の党を求めている。職場と地域に分け入って、とことんオルグしよう。怒りを掘り起こし、これまでより一まわりも二まわりも広く組織しよう。

Ⅳ 巨大な労働者細胞と1万人の読者網建設で断固勝負しよう

 2007―08年からの大恐慌の爆発と争闘戦の軍事化・戦争化、11年3・11東日本大震災と福島原発事故、14年7・1集団的自衛権・改憲攻撃は、階級情勢の根本的な変化である。情勢は一変した。党と労働組合の大飛躍が要求されている。
 その最大の課題は、階級的労働運動が歴史の全課題に責任をとる飛躍である。「絶対反対論」と「階級的団結論」を基礎とする階級的労働運動路線は、あいまいなものとはまったく相いれない。そこには新自由主義を根底的に打倒するプロレタリア独裁の思想があるからである。
 だから、今こそ階級的労働運動を体現する全国労組交流センターが、その任をまっとうすることが求められる。

ロシア革命に学んで宣伝・扇動の強化を

 ロシア革命において、革命的激動期を革命に転化していく過程は、党と労働組合の機関紙を中心に無数の討論が生まれ、労働者大衆の前で諸党派の激烈なアジテーションが闘われた。命がけの党派選択を通じて政府や体制内諸党派の命令を拒否し、革命党の指示において膨大な人びとがひとつになり決然と行動することとなった。
 そのような革命的な経験が、端緒的ではあれ14年前半決戦から始まっている。この革命の現実性の端緒を、2010年代中期決戦において革命そのものへ転化していく鍵は、宣伝戦の圧倒的強化にあり、機関紙誌の徹底的な拡大にある。
 動労千葉は「日刊動労千葉」を毎日出すことで、数十年間の激突に勝ち抜き、組合の団結を固めてきた。動労水戸では、いわき闘争で組合機関紙やビラが劇的な役割を果たした。これらは、あらためて党の機関紙やビラによる宣伝・扇動の決定的な重要性と強化の課題を突き出している。
 また選挙闘争などにおいて労働者の渾身(こんしん)のアジテーションが街頭の情勢を塗り替えていったこともきわめて重要な教訓である。自らの存在をかけた闘いと怒りの訴えは、次の瞬間にはそれを受けた人びとが自ら主体となってアジテーションを行う「炎の連鎖」を巻き起こす。求められているのは宣伝・扇動戦における革命的変革である。これらの面でもっと大胆な挑戦に打って出なければならない。この転換的変革を全党的に普遍化し、時代と激動に対応できる党へ自己変革しよう。

『前進』は労働者間の討論、会話そのものだ

 宣伝・扇動の変革、そして労働者党建設の最大の源泉は、機関紙活動のさらなる飛躍にある。
 機関紙こそ、党と労働組合の一体的建設の要にある。青年や労働者の組織化と強大な労働者細胞建設の最大の武器である。
 都知事選、杉並区議補選の闘いの中ではっきりしたことは、労働者の中に『前進』に対する壁などまったくないということである。なんのてらいもなく『前進』を提起し、労働者と真っ向から向き合うことに獲得の道がある。また労働者階級とそういう関係をつくることによって、『前進』の宣伝・扇動の内容も高まっていく。『前進』はまさに労働者間の討論であり、労働者との会話そのものである。巨万の労働者階級人民自身が『前進』をつくり、変革していくのである。『前進』は労働者階級の闘いそのものである。
 同時に機関紙は、労働者階級の「集団的組織者」である。それは革命情勢においては、革命情勢を現実の革命そのものに転化する労働者階級の主体的・能動的な力を形成し、労働者階級の党をつくりだしていくのである。「革命運動の血液」として、機関紙を配布し、完読し、紙代を回収するという配布網が、党と労働者階級の生き生きとした躍動的な交通をつくり出していくのである。
 革命的情勢を革命に転化するためには、財政闘争の強化が飛躍的に問われている。財政闘争の革命的解決の環をなすのが機関紙闘争である。1万人読者網の建設は財政闘争の巨大な発展につながる。

〈会議、機関紙、財政〉を原則的に闘う党を

 7・1情勢のもとで中期階級決戦をかちぬく核心は、地区党細胞の団結と飛躍にある。階級的労働運動の拠点建設、とりわけ動労総連合の全国化方針を貫徹する地区党建設こそ、壮大な中期階級決戦の鍵をなす。
 なぜ〈会議、機関紙、財政〉が大事なのか。〈党活動の3原則〉とは、労働者の自己解放性を真に力強く解き放っていくための原則である。労働者階級の中核として、まさに革命の命運を担う責任性においてこれをあいまいにしてはならない。労働者階級の団結と組織性の厳しさの中に自己を打ち立てることなしには、プロレタリア革命党とその党員としては通用しない。〈党活動の3原則〉を貫徹してこそ、労働者階級に通用する組織性を養うと同時に、国家権力と厳しく対決する力を獲得できる。
 党の会議や組織活動を軽視し、それ以外の「すばらしいもの」に依拠するあり方は、階級の上に立つ体制内的あり方である。労働者階級の団結した闘争と別のところに身を置くのは、強さではなく弱さの表れである。国家権力はそこを容赦なく突いてくる。宣伝・扇動の改革とともに、会議を軸とする組織活動のあり方を根本から変革することが、激動期を勝ち抜く党勢拡大の鍵である。

非合法・非公然の党の建設で弾圧粉砕へ

 7・1情勢に立ち向かう2010年代中期階級決戦において、デッチあげ指名手配を受けている同志を守り抜く闘いは、死活的に重要である。絶対に勝利しよう。
 7月24日、日帝・警視庁は都内でわが同志をまったく不当にもデッチあげ逮捕し、29日に前進社本社、30日に神奈川支社を不当捜索した。7・1情勢下での弾圧のエスカレートであり、徹底的に弾劾する。2010年代中期階級決戦の壮大な爆発、3大決戦の勝利、党と労働組合の一体的建設の前進をもって、権力の弾圧を徹底的に粉砕する。
 非合法・非公然党の建設は、党を本物の労働者階級の党として建設するために絶対に不可欠である。ロシア革命において、1912年のプラハ協議会路線に非合法・非公然党建設の闘いが貫かれて、初めてロシア革命の勝利は切り開かれた。非合法・非公然党建設は、膨大な労働者階級の自己解放性が発揚され結実するものであり、その推進力をなすのである。それは革命的共産主義運動と階級的労働運動の血と汗の結晶である。
 〈戦争か革命か〉をかけた壮大な党派選択の時代に、動労千葉・動労水戸を基軸とする階級的労働運動路線の党が『綱領草案』と『現代革命への挑戦―革命的共産主義運動の50年』を刊行したことは、半世紀にわたる死闘の到達点において、日本と全世界の労働者階級人民に「この党に結集し、ともに勝利しよう!」という心からの呼びかけである。『現代革命への挑戦』下巻の刊行による完結をもって、名実ともに強く大きな革命的労働者党を打ち立てていこう。

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