星野再審全国総会 百万人署名で奪還を 各地救援会が活発な討論

週刊『前進』08頁(2646号06面02)(2014/09/01)


星野再審全国総会
 百万人署名で奪還を
 各地救援会が活発な討論

(写真 「労働者の力で星野さんを取り戻そう」と活発な討論が行われた【8月16日 港勤労福祉会館】)

(写真 集会への星野文昭さんのメッセージを読み上げる星野暁子さん)


 8月16日、東京・港区の港勤労福祉会館で「星野さんをとり戻そう! 全国再審連絡会議」の14年全国総会が開かれた。総会には家族、各地の星野救援会、再審弁護団、労組交流センター、全学連など41人が参加して、「ソリダリティ」の合唱から始まった。
 星野暁子さんは星野文昭さんのメッセージ(上に掲載)を全文読み上げた後、「この1年、徳島刑務所デモ、『愛と革命』の出版、各地の絵画展と集会、6・29集会の成功、そして星野闘争の歌の作成と大きく前進してきた。人間が人間らしく生きることを求めて新自由主義と対決する拠点として星野闘争はある」と語り、「70歳までに文昭を取り戻すために本気で闘おう」と訴えた。
 事務局の金山克巳さんが基調報告を行った。
 「7・1閣議決定情勢を打ち破る根源的な回答は、階級的労働運動と国際連帯にある。この1年、星野闘争は労働者階級の正面課題として座り、これを中心に大衆的発展がかちとられてきた。星野闘争は国鉄決戦を基軸とする〈国鉄闘争〉〈改憲阻止・反原発闘争〉〈選挙闘争〉の三つを貫く、階級の魂の位置を占めている。三つの決戦の先頭で闘い、2010年代中期の激闘で星野さんを取り戻そう。今こそ職場、学園、地域に突撃し、100万人の署名を集めよう」と提起した。

「本気で職場に入っていこう」

 後半の討議では次々に手が挙がり、活発な討論が行われた。
 「星野さんを取り戻す闘いは資本との闘いと同じであり、戦争を止める闘いだ」「星野さんは獄中40年、改憲と戦争を阻止する先頭で闘っている。労働者民衆のリーダーであり、希望になっている。ここに100万人の署名を集める展望がある」「7・1情勢で労働者民衆の地熱が高まっている。労働組合に入り勝負しよう。教会も労働者の一つのよりどころであり、労働者の中へ入る道筋にしたい」「今日の情勢で、労働者階級の力で星野さんを取り戻そうという方針を実現できると実感している。100万人の署名を集めるには、運動の質が変わる必要がある。星野の会として本気で職場に入ろう」。このような実践的決意に満ちた意見が続いた。
 総会は、全証拠開示・再審開始を求める100万人の署名を集める運動で7・1閣議決定情勢を打ち破り、星野文昭さんを取り戻そうと熱烈に確認した。6・29全国集会で宣言された100万人署名運動がいよいよ音を立てて動き出した。全参加者が、8・17大集会から11・2労働者総決起集会に向けて全力で闘おうと固く決意した。
 総会は「西郡8家族を防衛する決議」を採択した。参加者が寄せ書きした檄布を、全国水平同盟西郡支部と、沖縄で辺野古新基地建設阻止闘争と一体になって北中城村議会議員選挙を闘っている宮城盛光さんに贈った。
 狩野満男さん、平良修さん、戸村裕実さん、星野暁子さんの4人を共同代表に再選し、「団結ガンバロー」で閉会した。

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