石川さんと連帯し狭山集会

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週刊『前進』06頁(2655号06面02)(2014/11/03)


石川さんと連帯し狭山集会

東京 全証拠の開示へ11・2集会の成功が力に

 東京集会は10月25日、杉並区の高井戸地域センターで部落解放東日本共闘会議が主催し開催された。65人が結集した。西郡・高槻での闘いの前進に階級的労働運動路線への確信を深め、11・2集会に総決起する場となった。
 司会の大西文夫事務局次長が開会のあいさつで、新自由主義への怒りをたぎらせ、「資本主義の崩壊を進め、終わらせよう。その中で石川さんの無実も明らかにできる」と語った。
 連帯のあいさつを、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議の戸村裕実共同代表が行った。星野さんの証拠へのアクセス権を認めたビデオ国賠判決に触れ、「多くの再審請求人にとって意義がある」と強調した。
 10・31寺尾判決40年糾弾集会参加者への石川一雄さんのメッセージが紹介された。「粘り強く全証拠開示や証拠リスト開示を求めていく。それが完全無罪に直結する」という石川さんの訴えに、参加者は大きな拍手でともに闘う決意を表した。
 基調報告を全国水平同盟の田中れい子書記長が行った。「戦争と改憲、原発再稼働に進む安倍を打倒しよう」と呼びかけ、動労千葉のスト、東京西部ユニオン鈴コン分会の解雇撤回・職場復帰の勝利、さらに西郡の闘いが高槻へと広がった闘いの地平を確認。「狭山闘争は7・1情勢下で最高裁・寺田体制と激突する闘いだ。星野闘争と一体で労働運動の力で全証拠開示―第3次再審闘争に勝利を」と訴えた。
 これを受けて水平同盟杉並支部の狩野正幸書記長が西郡・高槻の闘いを報告。住宅追い出しの強制執行を打ち破った西郡8家族の闘い、それと高槻市富田園芸協同組合が結合し、水平同盟高槻支部と植木団地労働組合が結成された経緯を語り、「団結を守れば世の中を変えられる」と核心を提起した。新支部と新労組結成に会場がわいた。
 決意表明では、東京労組交流センターの仲間が都内6カ所で国鉄集会を成功させたと報告。動労千葉の川崎昌浩執行委員は「安倍を打倒する労働運動を。こぞって11・2集会へ」と訴えた。動労水戸の執行委員は外注化、被曝労働拒否の闘いでつかんだ組織拡大への手応えを語った。10・21国際反戦デー闘争を復権させた全学連の斎藤郁真委員長は、今後の闘いの壮大な展望を示した。
 杉並支部青年部は8月第2回支部大会や東京高裁要請行動などを報告、「植木団地追い出し阻止11・30高槻現地闘争」に決起する決意を表した。
 まとめで岩本正治事務局長が11・2集会の組織化へ残り1週間の奮起を促した。

大阪 新支部・労組迎え11・30高槻に総結集する

 全関西集会は10月24日、全国水平同盟西郡支部、関西労組交流センター、八尾北医療センター労組が共催し、八尾市西郡第3集会所に95人が結集した。水平同盟高槻支部と植木団地労働組合が参加し、部落解放闘争にとって決定的な一歩を記す集会となった。
 関西労組交流センターの主催者あいさつ、婦人民主クラブ全国協、全学連の連帯のあいさつに続き、石川一雄さんの「再審闘争の完全勝利はより多くの新証拠の発掘いかんにかかっている」と全証拠開示への決起を呼びかける「10・31メッセージ」が読み上げられた。
 基調報告に立った久原正子水平同盟委員長代行は、最初に「11・2集会の大結集を。さらに高槻市による植木団地で働く労働者の追い出しを許さない11・30闘争に総決起を」と呼びかけた。7・1閣議決定と対決し9・11郡山闘争と一体で闘った8〜9月八尾北・西郡闘争を総括し、「一つの革命が西郡から始まった。勝利したのはわれわれだ」と高らかに宣言。「改憲・戦争・原発・首切りの安倍を倒そう。星野闘争と一体で全証拠を開示させ、第3次再審闘争に勝利を」と提起した。
 特別報告は水平同盟高槻支部・植木団地労組の代表から。闘いを裏切った部落解放同盟を弾劾し、「10月20日の高槻市抗議闘争は大成功した。生活の場である植木団地を守るためにとことんいく。11月30日には大結集を」と訴えた。
 村山裕子高槻医療福祉労組委員長は「ともに闘う決意を込めて作った」と、植木団地労働組合旗を労組に贈呈。同じ思いの拍手が鳴り響いた。
 続いて西郡の8家族が決意を述べた。佃照夫さんは「石川さんへの攻撃も、住宅明け渡しも、植木団地追い出しも全労働者への攻撃だ。団結の力で勝利しよう」。谷照さんは「市は悪徳弁護士を取り立て屋に雇い、追い出し・更地化を進めている。西郡の人たちと一緒に闘いを大きくする」。島瀬とよ子さんは「絶対に後へ戻らない。前へ前へと進む」。元気な決意に熱い拍手が送られた。
 また足の悪い高齢者のAさんが、4階から1階への福祉住み替えをかちとったと報告した。
 決意表明を関西合同労組大阪東部支部、教育労働者、国鉄労働者が行い、最後に藤木好枝八尾北労組委員長が「八尾北を命の砦(とりで)だけではなく革命の拠点に変える。労組を労組としてつくり変える」と表明。森本政二西郡支部書記長が「労働者をいつでもクビにするこの世の中を倒そう」とまとめた。全参加者が11・2までその組織化に全力をあげることを決意した。
(全国水平同盟西郡支部・植村清)

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