大阪 セシリーさん招き交流 労組権力奪取の教訓を学ぶ

週刊『前進』06頁(2657号03面02)(2014/11/17)


大阪 セシリーさん招き交流
 労組権力奪取の教訓を学ぶ

(写真 セシリーさんのパワフルな講演の後、参加者は職場闘争の報告や質疑応答を通して連帯を深めた【11月6日 大阪市】)


 11・2全国労働者総決起集会の熱気も冷めやらない6日、大阪市内でアメリカのロサンゼルス統一教員組合(UTLA)首席副委員長のセシリー・マイアトクルスさんを招いて感動的な「日米労働者交流集会in大阪」を実現しました。主催は橋下打倒実行委員会で、65人が結集し大成功しました。
 まずセシリーさんを紹介し、早速セシリーさんの講演に入りました。
 セシリーさんは、「公立学校を『金もうけ』の道具にする『教育の民営化』が激しく進んでいる。ほぼ5週間ごとにテストが実施され、テストの点数が低いと教員を処罰することもある。昨年シアトルでは、テスト乱用に反対して教員や親たちが『学力テストをやめろ!』と授業をボイコットした。また、利益優先のチャータースクールが公立学校を駆逐しつつある。労働者に低賃金を強制するために組合つぶしを行っている。この攻撃に反撃するためにユニオン・パワーを結成してUTLAの選挙戦を闘い7人の執行部全員の当選をかちとった。4週間で500の学校現場を訪れ、私たちに加わるように呼びかけた。私たちはUTLAを力強い組合に変えつつある。この力で、新自由主義・教育改革のスターであったデイジー教育長を辞任に追い込んだ」と語りました。
 新自由主義の攻撃が世界中どこでも同じだということを参加者全員が確認し、セシリーさんの力強い報告とUTLAの闘いに熱いエールの拍手を送りました。そして、質疑応答に入りました。

団結して評価制度と闘う

 「教員評価制度の廃止をどのように闘ったのですか?」との質問には、「チームとして評価制度に取り組んだ。カリフォルニア州法に評価の項目があり、第10条には『教師を助けるための評価』と書いてある。これを労働協約の団交の場で行政に突き付けた。すべての学校で力を得るために団結して闘っている」。
 まさにランク・アンド・ファイル、職場支配権を獲得しながら教育の民営化と闘い勝利している姿に私たちも励まされました。
 「2年間で力をつけてきたが、どのように組織したのですか?」の質問には、「組織化は市場でも工場でも同じ。一人ひとりときちっと会話して、『あなたはどうしたいのか?』と問う。教員はしゃべるのが商売なのですぐにしゃべるけど(どこも一緒やなあ! 笑)。われわれがしゃべるのは20%、後は現場の人に話してもらう。初めての人とは要点をまとめて10分間の話し合いをする。心をつかんだら次の段階に行く」。
 組織化の基本はどこも同じだが、その粘り強さと隣の労働者をとことん信じて獲得するという点は見習わなければならないと思いました。

怒りで終えず組織づくりを

 次に現場の闘いの報告に移りました。大阪市教組の教育労働者からは非正規の学校事務職員の雇い止め解雇絶対反対を闘うことが、また、大阪市職の保育労働者からは保育所の民営化と闘い組合執行部の選挙を闘った報告が行われました。
 この報告にセシリーさんは、次のようにコメントしました。「ロサンゼルスでも非正規の雇い止めの攻撃があったが1年間阻止してきた。怒りから始めても怒りで終わってはいけない。そこから組織をつくって勝利していくためには現場で討論していくことだ。目標を紙に書いて部屋中に貼る。私は二つ書いて教室にも貼った。自分のゴールを常に意識して、チームとともに闘って勝利した」
 セシリーさんのパワフルな講演に、ともに闘う連帯の決意を固めました。戦争と民営化、非正規職化の攻撃に、職場支配権を獲得しながら組織化をとことん追求して闘い勝利しましょう。
(関西労働組合交流センター教育労働者部会・柚木みどり)

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UTLA アメリカ カリフォルニア州のロサンゼルス統一教員組合(3万1千人)の略称。学校の民営化と闘う、アメリカで最も戦闘的な教員組合。UTLAの闘う潮流、ユニオンパワー派は14年の役員選挙で執行部7人のポストをすべて獲得。労組交流センター教労部会とは07年以来、交流してきた。セシリー・マイアトクルス首席副委員長は09年に続いて今年も11月集会に参加。

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