労働者自己解放の闘いとして 衆院選に決起し2015年決戦へ 革共同自治体労働者委員会

週刊『前進』06頁(2660号03面04)(2014/12/08)


労働者自己解放の闘いとして
 衆院選に決起し2015年決戦へ
 革共同自治体労働者委員会

組合権力奪取へ歴史的挑戦開始

 11・2労働者集会における5700人の圧倒的結集を頂点とする2014年階級決戦の爆発は、ついに極右超反動・新自由主義の安倍を打倒した。今次の衆院選決戦は、日本の労働者階級にとって、プロレタリア革命への扉を開ける労働運動―階級闘争の大きな飛躍をかけた闘いだ。
 鈴木たつお弁護士は日本のプロレタリア階級の代表だ。この闘いは労働者の中に「闘えば勝てる!」という確信をよみがえらせ、全国の職場・産別で動労千葉に続く階級的労働運動の拠点を打ち立てる闘いだ。
 アベノミクスの虚構があらわになった。GDP7月〜9月速報値が年率換算でマイナスになったのを始め、すべての経済指標が決定的に悪化している。その中で集団的自衛権行使―改憲、原発再稼働、労働法制の規制撤廃(=派遣法改悪)、消費大増税などの攻撃は、労働者階級の怒りの反撃を呼び起こしている。労働と生活を破壊する新自由主義攻撃に対するプロレタリアートの唯一の回答はプロレタリア革命である。
 14年決戦の中で「動労総連合を全国に」の大方針が確立され、国鉄決戦を最先端に4大産別をはじめすべての産別で労働組合をよみがえらせる闘いが大きくかちとられた。
 自治体産別では労働組合の権力奪取に向けて歴史的挑戦を開始し、関東における青年部結成の闘い、大阪市職権力戦への挑戦、さらに関西の自治体職場での体制内勢力との組合執行権力をめぐる激突を先頭に、全国で決定的な勝利と前進がかちとられた。
 さらに15年決戦勝利へ、鈴木たつお選挙闘争に労働者自己解放の闘いとして総決起しよう。自治体労働者はその先頭に立とう。

階級的労働運動貫き拠点建設を

 15年決戦(=10年代中期階級決戦)勝利の最大の鍵は、労働組合を革命的・階級的によみがえらせる闘いである。
 「連合を分裂させよ」(櫻井よしこ「美しき勁(つよ)き国へ」産経11・3付)なるコラムは、国鉄分割・民営化攻撃以来30年、労働組合を壊滅することができずに戦争・改憲と民営化に突き進まざるを得ない日帝支配階級とその中枢、安倍―葛西の悲鳴と恐怖の表れにほかならない。
 労働者を支配・分断するための資本によるあらゆる攻撃は、労働組合解体の一点に目標がすえられる。労働組合をめぐる攻防こそが最大の党派闘争なのである。
 労働組合は労働者の基本的(基礎的)団結形態であり、労働者の団結は労働者が社会的生産の真の担い手として、生産手段を資本の側から奪い返す基礎的力を培(つちか)う。何より労働組合は、資本とその支配がつくり出す労働者に対する激しい分断をのりこえ、克服し、人間的共同性(=労働者階級のみが獲得し発揮できる)を奪い返すための最大の武器である。
 しかし体制内労組幹部は、これをまったく逆転させて労働組合を使って労働者を支配しようとする。労働者は資本・当局によって支配されるのみならず、労働組合によってさらに抑圧され、労働者の分断はさらに深まり絶望が広まる。
 これに対し動労千葉は国鉄分割・民営化とストライキで闘い、40人以上も解雇されながらも闘い続けてきた。こうした現実を階級的団結を総括軸とした絶対反対の路線で徹底的な職場討議と一致で攻撃を核心で打ち破り、組織を守り、さらに拡大し勝利し続けてきた。
 2014年の労働者国際連帯闘争の画然とした前進と勝利の地平は、階級的労働運動路線とその実践がすべてを獲得することをあらためてはっきりさせた。このことを心底から確信し、自らの職場を拠点としてつくり上げ、地域に労働運動の拠点をつくろう。
 労働組合をよみがえらせる闘い、拠点建設と組織拡大にとって、決定的な武器が解雇撤回最高裁10万筆署名である。

国鉄解雇撤回の10万署名が武器

 7・1情勢の中で現場には怒りと危機感があふれていた。全国で自治体や教労職場(高教組)(=国鉄闘争支援100万人陣形)を中心に多くの労働組合から署名が集約され、ついに8万筆を突破した(11月30日)。
 この中で横浜における取り組みは教訓的だ。自らの職場で一人ひとりに声をかけて署名を呼びかけるのみならず、正規労働者と非正規労働者が一つになって、さらに組合・産別を超えて署名を職場に持ち込み、「動労千葉を支援する会」を軸に組合、産別、地域を一つにした署名運動交流会の成功へ向け闘った。
 組織化の中でつかんだことは、戦争と民営化に対する怒りと、何一つ方針を提起せずあきらめと絶望を組織する体制内労組執行部への根本的な怒りだ。そして現場の労組活動家が署名を団結署名として、ランク&ファイル運動として自らの闘いとして取り組んでいるということだった。さらに闘いが個別に分断されている状況を打ち破って、闘う仲間との横のつながり(闘う労働組合のネットワーク)を心底から求めているということだった。
 こうして地区国鉄集会から11月への闘いの実践の中で、10万筆署名の大きさと何よりも国鉄闘争の基軸性をつかみ、拠点建設・組織拡大への手がかりと課題を完全につかんだことは決定的だった。
 動労千葉派の労働者は一人残らず、断固として労働組合の権力を「取りに行く」こと、そのために職場生産点に旗を打ち立てよう。一人の職場であっても闘いはまったく可能だ。労組拠点をつくるという決断と実践が一切だ。「われわれは何者なのか」を職場でこそ貫き、動労千葉に続く無数の労組拠点を全国につくり上げよう。

党と労働組合の一体的建設こそ

 13年12月、横浜市当局は無断欠勤を理由に旭区役所保護課で働く仲間への懲戒免職(解雇)処分を決定し、今年2月発表した。市当局は仲間の仕事が「ていねいすぎて遅れた」と言い放った。「最近仕事がつらい」ともらしていた仲間が失踪(しっそう)せざるを得ないところに追い込んだのは誰なんだ! 失踪し行方不明となった職員の安否を気遣うのではなく問答無用に切り捨てることなど絶対に認められない。職場から怒りの反撃が始まっている。
 住民の生活を守るべき自治体が「取り立て屋」に変質し、自治体労働者を支配階級の手先にする攻撃が全国的に激しく進行している(本紙前号参照)。介護、年金、保育、生活保護などの戦後の社会保障制度をめぐる全面的な攻防となっている。
 資本主義は完全に終わったのだ。「896自治体の消滅」なる敵の悲鳴はそのことを示す。しかし新自由主義はあくまで戦争と民営化・外注化、非正規職化を絶望的に推し進める。われわれの回答は「戦争絶対反対」「民営化、外注化阻止、非正規職撤廃」である。これは革命のスローガンだ。
 だからこそ職場をめぐっての資本・体制内との激しい激突となっているのだ。資本・当局が労働者を分断し、さらに体制内労組幹部が屈服し、あきらめと絶望を組織し、戦争・民営化攻撃の先兵として登場している。この現実をもはや一日たりとも許すことはできない。
 職場で絶対反対を貫き闘うことによってのみ職場の団結がつくられる。懲戒免職処分を受けた青年の悔しさ、怒りは、すべての労働者、青年労働者の悔しさ、怒りだ。この怒りの先頭にわが自治体労働者委員会のすべての同志が立とう。
 15年決戦の方針はきわめて鮮明だ。
 第一に、時代認識と路線での一致を徹底的な討論と団結の強化で不断にかちとっていくことだ。第二に、拠点建設へ向けて課題を徹底的に鮮明にさせ、これを組織的実践となるまではっきりさせることだ。第三に、その武器こそ『前進』だ。職場の仲間に臆することなく持ち込もう。1万人読者網を建設しよう。「動労千葉を支援する会」をはじめとした無数のフラクションを建設しよう。第四に、何よりも産別委員会と一体となった地区党建設を強力に推進することだ。
 すべての自治体労働者は12月、衆院選決戦に総決起し、自らを階級の指導部として飛躍させ、党と労働組合の一体的建設を進めよう。自信と確信をもって15年決戦の勝利をかちとろう。
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