大阪 郵政春闘集会開く 雇い止め阻止へスト方針

週刊『前進』06頁(2672号03面02)(2015/03/09)


大阪 郵政春闘集会開く
 雇い止め阻止へスト方針


 関西合同労組郵政非正規労働者部会、関西労組交流センター全逓労働者部会が呼びかけた郵政労働者春闘討論集会が3月1日、大阪市内で開催されました。集会は、中東侵略戦争に参戦した安倍政権を労働組合の力で打倒する関西郵政労働者の総決起集会として50人が結集し大成功でした。
 集会の直前、関西合同労組の拠点である新大阪局分会の中心・A組合員への雇い止め予告が通告され、Aさんの解雇を絶対に許さない総決起としても大成功しました。当該のAさんは、これまでの団交で「ミスや遅刻の原因の一切は民営化にある」と当局を弾劾し、集会でも「労災事故が続出し、当局はすべて現場の注意力不足として処理している。非正規の置かれている立場を変えなければ雇い止めも事故もなくならない。そもそも深夜労働のあり方がおかしい」と根本的に問題を提起しました。
 基調報告に立ったJP労組吹田分会の村山晃さんはまず「東京・八王子西局の解雇攻撃と同様に、今回の解雇の背景には郵政の破綻(はたん)を拠点破壊と団結つぶしでのりきろうとする資本の弱点がある」と提起しました。続いて、郵政の株式上場問題、オーストラリアの大手物流会社との合併問題について批判した上で、日本郵政社長・西室泰三の「戦後70年談話」検討有識者会議座長就任の動きについて「郵政資本はJR資本と一体で、安倍・西室の戦争と労組破壊路線に舵(かじ)を切った。これとの全面的激突に勝利しよう」と訴えました。
 富田林解雇撤回闘争の報告では、当該の裁判闘争と職場闘争が一体的に闘われ、新大阪局の闘いを生み出し、「団結をつぶせないまま民営郵政は大恐慌に突入せざるを得ず、勝利の展望を切り開いている」と確認しました。同じ職場の労働者を組織して参加した奈良の郵便局のBさんは「ノルマ強制は解雇攻撃である」と報告しました。
 新大阪局分会のA組合員への解雇攻撃には「恐慌の中の恐慌」下での郵政資本の転換があります。郵政非正規ユニオンを先頭とした全国の雇い止め・解雇撤回の闘いや富田林局や新大阪局の闘いを通じて、この間、近畿支社内の雇い止めを全部止めてきた勝利的地平をひっくり返そうとの敵の思惑があります。
 それだけでなく「新人事・給与制度」「新一般職」導入と「スキル評価」で、正規・非正規関係なく「能力がない」「仕事が遅い」として労働者を解雇し、闘う拠点を破壊しようともくろんでいるのです。その切っ先が新大阪局の攻防です。動労西日本の中西剛副委員長にかけられている解雇攻撃と同じです。
 集会では新大阪局の闘いが、民営郵政を撃ち10割非正規職化攻撃との「ガチの勝負」としてあることをはっきりさせ、最後に、新大阪局雇い止め阻止のストライキ方針を決定し、これまでにない団結の力をみなぎらせるものとなりました。
 団結を破壊し、労働者を総非正規職化と戦争動員にたたき込もうとする資本に対し、国鉄決戦を先頭に階級的労働運動の爆発で反撃ののろしを上げていこう!
(関西・朝霧広巳)
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