杉並区議選 一週間決戦で圧勝を 戦争絶対反対・児童館全廃阻止! 労働者の団結で安倍倒そう 北島候補の訴え

週刊『前進』06頁(2678号03面01)(2015/04/20)


杉並区議選 一週間決戦で圧勝を
 戦争絶対反対・児童館全廃阻止! 労働者の団結で安倍倒そう
 北島候補の訴え

(写真 北島氏の熱烈な街頭演説に区民の注目が集まる【4月16日 杉並区役所前】)


 北島邦彦候補を押し立てた杉並区議会議員選挙(定数48、4月26日投票)の圧勝へ激動の1週間決戦に突入した。ゼネストで安倍倒そうと訴える北島候補の演説は街頭を揺るがしている。14日JR阿佐ケ谷駅での演説を紹介します。(編集局)

全世界がゼネスト情勢

 今回の区議会議員選挙は、安倍政権を倒す、その声と行動を杉並から起こしていく選挙です。統一地方選挙前半戦は史上最低の投票率。選挙とか議会とか議員とか、誰も信用していない。安倍政権に対する労働者・市民の腹の底からの怒り、安倍を倒しこの社会を変えなければ生きていけないという思いが満ちあふれています。
 私は、自分たちが働く現場で団結すること、そのことこそ社会を根本から変える最強の力だということを訴えてきました。あの国会の中でおしゃべりしているようなやつらや大きな企業の役員室でふんぞりかえっているような経営者たちがこの社会を動かしているんじゃない。この社会を根本から変える主体は労働者なんです。この杉並の地に、労働者が団結して闘う拠点をつくりたい。それを軸にして高齢者や子どもたち、あらゆる住民がそこに集って団結することができる。それは必ず全国に燎原(りょうげん)の火のように必ず広がっていく。安倍政権を倒す具体的な力になります。
 韓国では民主労総がこの4月後半、パククネ打倒のゼネストに立ち上がります。セウォル号遺族とともに闘っています。ゼネストとは、労働組合がストライキで戦争を止め、労働者民衆が生きられる社会に変える闘いです。
 まさに今、こういう状況が日本の中にも巻き起こっている。
 安倍政権の許し難い戦争政治。この間、安保法制にかかわる与党合意が発表されました。どこでも、どのような形ででも自衛隊が軍事行動を起こすことができるとする。世界大恐慌の中で資本主義のシステムそのものが崩壊している。だから戦争に突入して市場・資源・労働力を分捕り合う。こういう帝国主義の侵略戦争が中東で始まり、東アジアでの新たな戦争、核戦争が切迫しています。
 しかし、危機に陥っているのは安倍政権の方だ。沖縄の状況を見て下さい。先日、菅官房長官と翁長沖縄県知事の会談が決裂しました。今や沖縄はゼネスト情勢です。沖縄人民の戦争絶対反対の根源的怒りを抑え込んできた「オール沖縄」という構造をのりこえ、基地労働者、非正規労働者の新しい辺野古基地絶対反対の闘いが起こっています。そして高浜原発の再稼働を認めない福井地裁の仮処分決定。核戦争を狙う安倍政権は完全に追い詰められています。
 力ずくで来る安倍政権におしゃべりしている時ではない。労働者には力がある。労働者が団結してゼネストに立ち上がる時だ。鉄道で働く労働者が、トラック業界で働く労働者が、ストライキで生産を止めたら一発の弾丸も戦場には送られない。一人の兵隊も戦場には送られない。そして国境によって分断されて殺し合いをさせられる労働者が、自分たちを戦場に送り出すような政府、政治権力者を倒そうと国際的に団結した時に戦争は止められる。
 労働者が職場で団結して戦争絶対反対のストライキを打てるような闘う労働組合をよみがえらせることと、労働者の国際連帯をつくり出すことによって具体的に戦争を止めることができます。

民営化・非正規化と闘う

 4月12日に衝撃的な事故がありました。JR山手線の秋葉原―神田で架線を支えていた柱が崩壊しました。もし客を乗せた電車にあの柱が倒れていたら、尼崎事故の比ではない大事故です。
 何日も前に柱が傾いていたと報告されています。しかし現場が危険を訴えてもJRはその危機感をつかむこともできず、安全確保のための技術も継承されていない。国鉄が分割・民営化され、JRが金もうけ優先で外注化と労働者の非正規化をどんどん推し進めた結果です。闘わない労働組合も共犯です。
 「戦後以来の大改革」を掲げる安倍政治は、この社会全部を民営化・外注化・非正規職化すると言います。杉並区では田中区政が児童館全廃をはじめ杉並丸ごと民営化を狙っています。学童クラブも民間委託される。安全が犠牲にされ、山手線事故と同じことが起きる。民営化・外注化・非正規職化に絶対反対で闘って児童館全廃を止めようではありませんか。
 さらに安倍政権は労働・雇用の分野における規制撤廃を狙っています。労働基準法や労働者派遣法、労働契約法などを根本から変えるような攻撃をしかけています。
 1800年代初めのイギリスでは、多くの労働者が30歳にもならないうちに命を失うほど極限的に搾り取られ、5、6歳の子どもがでこき使われました。この現実に対して世界中の労働者が200年以上も血を流して闘いとってきた権利が、例えば1日8時間労働制です。こうした権利を破壊する攻撃は労働者の誇りをかけて必ずぶち破る。それが全世界の労働者の歴史に対する日本の労働者の答えです。

共産党の敵対うち破れ

 今、無所属区民派を名乗る連中が「児童館は廃止されない。田中区政を守るのが議員の責任だ」とわめいています。田中区政を擁護し、民営化絶対反対で闘う労働者に「文句を言うな、黙っていろ」と言っているのです。絶対に許しません。
 また日本共産党は「ブラック企業をなくすルールづくり」と言います。しかし、いくら「ルール」をつくっても、職場で団結して闘わなかったら何も変わりません。そして「共産党は戦争反対だ」というのも大間違いです。安保法制の与党合意を推進した力はなんですか。「イスラム国」による人質殺害事件に対する「テロ弾劾決議」です。共産党はこれに率先して賛成しました。何より共産党は、労働者の団結した闘いの力を否定し、議員という特権的な地位をもって労働者を救うという。労働者の怒りと団結を押しつぶす役割を担っているんです。
 しかし私は東京西部ユニオンの副委員長として、非正規職の20代、30代の若い組合員の仲間とともに汗を流して着々と勝利を積み重ねてきました。首切りを撤回させる、労働条件の切り下げを打ち破るなど青年とともに闘う中で、労働者が団結して闘う労働組合をつくって行動を起こせば、社会全体を根本から変える力があるという確信をつかみました。
 満ちあふれている安倍政権への怒りを解き放ち、労働者とともに行動する、体を張って闘う議席を、北島邦彦とともに取り戻しましょう。

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だれでもどこでもできる選挙活動

 選挙は職場・地域で団結を拡大するチャンスです。職場の仲間、知人・友人とともに闘おう。
■選挙スタッフになろう
 街頭宣伝、事務所での作業など活動内容はたくさんあります。スタッフに声をかけるか、選挙事務所に来て下さい。
■街頭演説会に集まろう
 毎日の街頭演説会が韓国ゼネスト連帯と安倍打倒を訴える大集会です。全力でかけつけよう。
■杉並区内在住者に支持の訴えを
 杉並区の友人、知人、親戚に働きかけよう。その名簿を選対本部に集中して下さい。
①電話をかけよう。電話での要請は投票日前日まで無制限にできます。
②知人に公選はがきを送ろう。公選はがきは選対本部に戻して下さい。選対がまとめて差し出したものだけが有効です。
③労働組合や職場、サークルなどの集まりで北島支持を訴えよう。
■選挙事務所は東京西部ユニオン事務所です。
住所/杉並区天沼2-3-7さかいビル2-A。JR荻窪駅北口徒歩5分。電話03-3320-7473
www.tokakushin.org

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