10・2横須賀 〝戦争する国絶対反対〟 米原子力空母配備に怒り

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週刊『前進』06頁(2701号04面02)(2015/10/12)


10・2横須賀
 〝戦争する国絶対反対〟
 米原子力空母配備に怒り

(写真 米原子力空母ロナルド・レーガンの配備強行に怒り、抗議集会に2800人が集まった【10月2日 横須賀市】)


 10月2日午後6時から、横須賀市ヴェルニー公園で「原子力空母ロナルド・レーガン配備抗議!母港撤回を求める全国集会」(主催・神奈川平和運動センター、三浦半島地区労)が開催された。全国から2800人の労働者が結集し、前日の1日早朝の空母入港強行に対し、抗議と怒りをたたきつけた。
 「原子力空母母港撤回」とともに「戦争する国絶対反対」のプラカードが会場を埋め尽くす。安保国会決戦の空前の高揚を引き継ぎ、労働者階級は戦争絶対反対の怒りを深めている。切迫する朝鮮有事=朝鮮侵略戦争体制づくりのための原子力空母配備への怒りの決起だ。地元の三浦半島地区教職員組合の大隊列を始め、県下の教育労働者が過半に迫る結集を占めた。しかも青年労働者が大多数だ。デモ出発後も続々と職場から駆けつけた。労働者の危機感と怒りの深さを示している。
 警察権力は国会前さながらに、米軍基地ゲートを中心に多数の機動隊バスを配置し、武装機動隊を動員し、ゲート前抗議には警察指揮官車から「公安条例違反だ」とがなりたてるなど異例の弾圧体制を敷いた。しかし現場労働者はそんなものはものともしない。ここでも国会決戦を引き継ぐ労働者の実力決起の発展と、安倍政権の恐怖を示した。国家権力と真正面から実力で激突する力を労働者は持っている。「絶対反対」と「階級的団結」で闘う路線を持つ指導部が登場できるか否かが、安倍打倒の核心問題だ。
 神奈川労組交流センターは「労働組合の団結と国際連帯の力で、朝鮮侵略戦争阻止・安倍たおそう」「動労千葉10・1ストライキにたつ」と大書したビラを参加者に手渡し、11・1全国労働者集会への参加を訴え、怒れる労働者と一体になってこの闘争を闘いぬいた。
 入港後、記者会見を行ったメイバス米海軍長官は「安保法制が通ったことにより、さらに海上自衛隊との関係が進化される」と言い放った。実際、米海軍は横須賀基地に17年夏までに3隻のイージス艦を追加配備する。横須賀基地に配備される艦船は戦後最多数にのぼる。海上自衛隊も今年3月、海自最大でオスプレイも運用可能なヘリ搭載護衛艦「いずも」を配備した。海上自衛隊の事実上の空母だ。いずもは入港直前の9月29日からロナルド・レーガンと九州沖で共同訓練を行い、入港時には実際にロナルド・レーガンを先導した。
 大恐慌の激化の中で、朝鮮侵略戦争情勢との対決が労働者階級にとって決定的課題となっている。労働者の団結と国際連帯のもと、11・1集会に大結集し、戦争攻撃を粉砕しよう。
(神奈川・汐見晴人)

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原子力空母ロナルド・レーガン 米海軍の太平洋艦隊第5空母打撃群に所属する世界最強の原子力空母。11年3・11福島原発事故時、「トモダチ作戦」に出動し乗組員が大量に被曝。横須賀基地への配備は作戦計画「5015」の中核を担う実戦配備。全電子的能力の集中、巡航ミサイル・トマホークによる先制攻撃、艦載機による空爆、揚陸指揮など、打撃群の指揮中枢をなす。

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