郵政株式上場と闘う 現場からの決意③ 郵政で怒り噴き出す情勢 大阪 JP労組中央倒そう

週刊『前進』06頁(2706号02面04)(2015/11/16)


郵政株式上場と闘う 現場からの決意③
 郵政で怒り噴き出す情勢
 大阪 JP労組中央倒そう

「新たな労使関係構築」叫び裏切り

 郵政3社の株式上場は第2の郵政民営化攻撃です。破綻した民営郵政の危機をさらなる新自由主義的攻撃で突破しようとするものであり、破産必至です!
 株式上場を前に、JP労組中央は大会で「株式上場のもとでの新たな労使関係の構築をめざす」と確認しました。「新たな労使関係の構築」とは一体なんなのか? JP労組中央は「株式上場は、日本郵政グループの持続的な発展を実現するためにも必要」として、株式上場にもろ手を挙げて賛成しました。「新たな労使関係の構築」とは、それにとどまらず、資本の労働者支配の先兵となって首切り・合理化、賃下げ、総非正規職化攻撃を推し進め、他方で、正規・非正規労働者が団結して郵政民営化に怒り反乱することを圧殺するという宣言です。
 郵政職場にはこの4月から「新人事・給与制度と新一般職」の本格的導入が開始されました。その狙いは、大幅賃下げと職場に競争と分断を持ち込むための成果給への移行であり、総非正規職化です。これもJP労組中央が積極的に推進してきたものです。これまで現場労働者の圧倒的な反対の闘いで阻まれていたものを、半ば暴力的に強行することで、今日の株式上場―第2の郵政民営化攻撃にお墨付きを与えたということです。
 つまり、JP労組中央は「労働者の利害を代表する」という仮面を脱ぎ捨て、民営郵政の首切りと総非正規職化の完全な先兵になると宣言したということです。JP労組中央を、現場労働者の怒りの決起で打ち倒すことが可能な情勢に入りました。資本と体制内労働運動指導部が一体となった職場支配をひっくり返し、階級的労働運動の拠点建設の展望を手にしたということです。

それぞれの職場で闘いが始まる

 株式上場、新人事・給与制度と新一般職導入のもと、郵政関係職場では「コスト削減」のかけ声が叫ばれています。会社は常態的な要員不足を解消する気もなく、「働き度をあげろ」「無駄な超勤するな」と強労働とサービス労働を強制し、総非正規職化を推し進めています。新一般職への登用による非正規労働者への競争と分断の攻撃、「スキルダウン」という名の賃下げ、退職強要―雇い止め解雇攻撃も強行されています。
 金融関係職場の労働者に対しては、圧倒的要員不足と要員配置の不備にもかかわらず、「残業せず時間内で成果をあげろ」と、目標・ノルマを強制し、パワハラ退職強要が横行しています。職場には怒りが充満しています。
 郵政民営化攻撃の環として位置付けられている非正規労働者が「俺たちも人間だ!」として開始した決起は、郵政資本とJP労組中央の職場支配、労働者支配を根底から打ち破る躍動感あふれる決起です。大阪・富田林郵便局での非正規労働者への雇い止め解雇攻撃との闘いは「郵政民営化絶対反対・JP労組中央打倒・非正規職撤廃」の路線を深め、新大阪局では非正規労働者が数波にわたるストライキを実現し、階級的団結の形成と拠点建設へと前進しています。
 また、A局での金融関係労働者のパワハラ解雇攻撃を打ち破る決起は、民営化攻撃とJP労組中央の闘争破壊攻撃を根底的に打ち破りながら前進を開始しています。
 正規・非正規を問わず、郵政労働者の〝我慢〟は限界を超えつつあります。郵政労働者の奥深い怒りが一挙に噴き出す情勢です。JP労組中央の職場支配の破産の始まりの中で、職場からの大反乱、職場の団結強化・拡大、階級的拠点建設に転ずることは絶対に可能です。
 核心は党と労働組合の一体的建設に向かっての飛躍が一切です。さらなる地区党の変革と産別委員会の飛躍で勝利しよう。職場の怒りを組織して、ゼネストと動労総連合建設に邁進(まいしん)しよう!
(大阪・羽村祐樹)
このエントリーをはてなブックマークに追加