動労水戸 ライフサイクル絶対阻止 強制配転粉砕へ第2波スト 民主労総との連帯貫くスト

週刊『前進』04頁(2713号01面02)(2016/01/11)


動労水戸 ライフサイクル絶対阻止
 強制配転粉砕へ第2波スト
 民主労総との連帯貫くスト

(写真 当該の會澤憲一組合員がライフサイクル強制配転を狙うJRに対し心の底からの怒りをたたきつけた【1月4日 JR勝田運輸区前】)

(写真 水戸駅北口に結集した動労水戸と支援は配転絶対阻止の決意を込めてこぶしを突き上げた)


 激動の2016年は動労水戸の渾身(こんしん)のストライキで幕を開けた。1月4日、動労水戸はライフサイクル強制配転阻止の第2波ストを貫徹した。ストはパククネ打倒へ全力で闘う韓国・民主労総との連帯をかけて闘いぬかれた。
 昨年末、JR東日本は會澤憲一組合員にライフサイクルで水戸駅に異動することを「打診」した。事実上の強制配転の通告だ。これに対し動労水戸は會澤組合員の所属する大子(だいご)支部を先頭に年始冒頭のストを打ちぬいた。
 4日午前10時、動労水戸は水郡線大子営業所運輸科前でスト突入を宣言する抗議行動に立った。

拒否すべきものは拒否する

 午後1時には勝田運輸区前に結集。行動には動労総連合を先頭に東京や関東一円、福島から多くの支援が駆けつけた。
 石井真一委員長が、ライフサイクル強制配転と外注化は一体の攻撃であることを暴き、また労働者を被曝させて常磐線全線開通を強行するJRに怒りをたたきつけた。
 当該の會澤組合員は、「水戸駅への異動を打診されたが納得できないので拒否した。青年運転士を会社に売り渡した東労組は許せない。私はライフサイクルをつぶすために動労水戸に入った。戦争、原発、非正規職化というひどい社会を変えるため、まずライフサイクルをつぶそう。自分のことだけでなく後輩や子や孫のことを考え、声を上げ、拒否すべきものは拒否しよう。動労水戸に結集しともに闘おう」と運輸区の労働者に訴えた。
 勝田運輸区所属の国分勝之副委員長も、「ライフサイクル拒否が駅の外注化を阻止する。団結してともに闘おう」と職場の仲間にアピールした。
 動労千葉の中村仁執行委員が「音が出るまでストをやりぬくという意気込みに感動して駆けつけた。會澤さんの闘いは労働者全体の闘いだ」とエールを送った。
 動労福島の橋本光一委員長は、「野球賭博バッシング」の団結破壊攻撃と真っ向から対決した昨年の闘いを振り返り、「東労組のもとでおとなしくしていれば会社もいいようにしてくれるという時代は完全に終わった。動労水戸に加入しともに闘おう」と訴えた。
 午後2時半、動労水戸と支援は水戸駅北口に結集した。JRが會澤組合員の異動先としている水戸駅を直撃して抗議集会が始まった。駅前を通る乗客も行動に注目した。
 東京、関東、福島から駆けつけた支援の労働者の発言が続いた。全学連の斎藤郁真委員長は、「非正規職化を止め、戦争・改憲に突き進む安倍を倒すためには、団結してストに立つことが必要だ。全学連はともに闘う」と宣言。青年組合員の照沼靖功さんが、「もし會澤さんが水戸駅に強制配転されたら、私たちは何度でもここに来る。水戸駅の駅長、管理者はそれを覚悟しておけ」と怒りをほとばしらせた。
 動労水戸の辻川慎一副委員長が、「會澤君は駅の仕事がいやだからライフサイクルに反対しているのではない。後輩のため、全労働者のために闘っている。会社の施策に黙って従えというのがJRのやり方だ。常磐線全線開通も、放射線量の高いところに労働者は黙って行けという攻撃だ。これを認めたら労働者は戦争に動員される。職場で資本と徹底的に闘うことが、戦争反対の土台になる」と強調し、軍隊慰安婦問題での日韓外相合意は日米韓が北朝鮮の体制崩壊を見据えて朝鮮半島での戦争に突入するために行われたことを暴き、「今日のストはパククネ打倒へ闘う民主労総との連帯をかけた闘いだ」とストの意義を提起した。

動労総連合の総力をあげて

 さらに動労水戸と支援はJR水戸支社前に陣取った。動労千葉、動労連帯高崎、動労神奈川、動労総連合・新潟の各組合が動労水戸とともに最後まで闘う決意を表明した。會澤組合員は「発令を止めるため徹底的に闘う。私たちの闘いにはこれだけの支援がある。職場の仲間を動労水戸に集め、必ずライフサイクルを粉砕する」と戦闘宣言をたたきつけた。
 2月のライフサイクル発令絶対阻止へ、動労水戸はさらなる決戦攻防に突入した。

このエントリーをはてなブックマークに追加